市場の食堂で旨い刺身を食う!一力(名古屋市中央卸売市場)

一力刺盛定食 グルメ

ブログのネタを仕入れるためにどのスポットへ出かけるかは、当然ながら地図を見ながら決めています。そして、地図を見ながら、主たる目的地の他に回れそうなところがあるかを探します。回れるところがあればついでに回りますし、寄れそうな飲食店があればついでに立ち寄ります。一回の取材でたくさんの記事が書けるような撮れ高を得るのが理想です。

その日の目的地は熱田神宮でした。地下鉄名城線熱田神宮西駅付近で、熱田神宮のついでに行けそうな飲食店が無いか調べてみたところ、どうやら少し頑張って歩けば名古屋市中央卸売市場まで行けるようなのです。

いやぁ、名古屋市中央卸売市場もいずれ行きたいと思っていた場所だったんですよ。「市場メシ」に憧れがあったんです。以前岩手県の大船渡に行ったときには、市場メシに期待していたのに、訪問日が市場の休場日とバッティングして結局食べられませんでしたから!!

というわけで、熱田神宮から頑張って名古屋市中央卸売市場まで歩いていきました。一般の利用客も立ち寄れる食事処がいくつかありますが、その中から今回は「一力」というお食事処にお邪魔することにしました。市場の新鮮な魚介を使った海鮮料理を楽しめる店です!

数量限定の海鮮丼にはありつけなかったけれど、刺盛定食で大満足!

一力外観

市場には新鮮な食材が集います。そして、その新鮮な食材を使った食事を楽しめます。

市場の食堂は、競りのために集まった業者や市場の職員が利用するために、朝のとても早い時間から営業していますが、一般の利用客に向けて開放されている場合も多いです。名古屋市中央卸売市場の食事処の場合は、名古屋高速4号東海線に沿って走る大通り(市道江川線)からすぐに入れる場所にあるので、一般の利用客でも入りやすいです。

一力の人気メニューは具沢山の海鮮ちらし丼です。それがなんと1杯1000円という破格で売られています。数量限定らしいのですが、残っていたら良いなぁと思いつつ、店員さんに「海鮮ちらし丼ありますか?」と聞いてみました。

もう売り切れちゃったんですよ~

ですよね!!

まあ、案の定全滅でしたね!とはいえ、無理もないです。前述の通り、市場で働く方が利用するために早朝から営業している店なので、僕が訪問したお昼というのはすなわち営業時間の中でも終盤戦なのです。一力の営業時間は4:30~14:30です。つまり海鮮ちらし丼に確実にありつきたかったら、朝一で食べに行くのが確実なわけです!

一力刺盛定食
刺盛定食(1600円)

……とはいえ、海鮮が全く食べられないわけではありません。海鮮ちらし丼は売り切れたものの、店員さんが「魚が食べたいなら」と提案して下さった「刺盛定食」を注文したのですが、これが大正解でした!見てください。種類豊富なお刺身がたっぷりと乗っていますよ!1

刺盛定食はご飯、味噌汁、浅漬け、刺身、おかず小鉢(好きなものを選べます)から構成されています。刺身はまぐろ、びんちょうまぐろ、さより、カンパチ、しゃこ、赤貝、さざえ、甘エビ、いか、サーモン、ほたてから構成されています。あまりにも種類豊富です。居酒屋とかならこの一皿だけで1600円以上しそうなものなのに…

そんな刺身を醤油に浸けて食べてみると、まずはその柔らかさに驚きました。まぐろもほたてもさよりも、しっとりとした歯触りです。それでいて生臭みなどもなく、新鮮な味わいです。エビやほたてには甘味がありますし、まぐろやびんちょうまぐろはさっぱりとした味わいです。なるほど、これは寝かせて柔らかい口当たりにしてから捌いていますね。歯触りの良いこりこりとした刺身も良いですが、一力の刺盛のようなしっとりとした刺身は、魚の味を楽しむことに集中できて良いです。

一力おかず
1番は焼き魚、2番は小鉢のおかずです

付け合わせのおかず小鉢は「2番」の棚からセルフで選べます。今回はさつまいもと厚揚げとちくわとかぼちゃの煮物を頂きました。素材の甘さで美味しく食べさせてくれる素朴な味わいでした。

味噌汁はちょっと濃いめの味付けでした。野菜がたっぷり入っています。

ちなみに、ご飯のサイズは丼と茶碗から選べます。今回は茶碗を選択したのですが、刺身がボリューム満点だったので茶碗でも十分にお腹いっぱいになれました!この量、このクオリティで1600円はお得にもほどがありますよ。

市場のスタミナ丼はねばねば海鮮丼

後日再訪問し、今度は丼ものを頂いてみることにしました。名物の海鮮ちらし丼以外にも、鉄火丼やネギトロ丼、うに・いくら・まぐろの三色丼、穴子天丼等が揃っています。

ちなみに海鮮ちらし丼があるかどうかをダメ元で聞いてみましたが…

もう売り切れちゃったんですよ~

ですよね!!

まあ案の定だったので、気になったメニューの中から「スタミナ丼」を注文してみました。市場食堂でスタミナ丼と言われると、市場の方が食べるガッツリ系の肉丼を想像しますが、一方でここにあるメニューは一貫して魚介がメインなので、何が出てくるのかとても気になります!

待つことしばし。注文したスタミナ丼がやってきました。

……そうそう。刺身定食のときもそうだったのですが、店内がかなり混んでいても料理はあまり待たず速やかに出てきます。ゆえに、回転率は悪くない印象です。

一力スタミナ丼
スタミナ丼(1400円)

こちらが一力のスタミナ丼です!なるほど、こうきましたか!一力のスタミナ丼は、まぐろとサーモンとめかぶと山芋とろろが乗った、ねばねば丼でした。

醤油をかけて、ずるりとかき込みます。やはり、刺身は柔らかくて新鮮な味がしますね。まぐろはさっぱりとした口当たりですし、サーモンは脂が乗っています。そして、ねばねばとの相性がとても良いです!ほんのりと塩味の効いためかぶととろろだけでも、ごはんをガツガツとかき込むことができます。

しっかりスタミナ丼を完食して、有り余るほどのスタミナをチャージできたのでした!

名古屋市中央卸売市場 一力 まとめ

一力は名古屋市中央卸売市場の食事処です。朝4時30分から営業しており、市場の職員のみならず一般の利用客も利用可能です。訪問時にも観光客と思しき方から地元の常連さんまで、幅広い客層が訪れていました。

具沢山で値段も1000円という、数量限定の海鮮ちらし丼が非常に人気ですが、競争率がとても高いので食べたいときには朝一でいきましょう!名城線の始発で行けば多分大丈夫ですかね!4時半には間に合いませんが!(え)

ですが、海鮮ちらし丼が売り切れていても、同じぐらい豪華な刺盛定食を注文することができます。10種類以上の刺身はいずれも柔らかい口当たりで、それでいて新鮮な味わいを楽しめます。量とクオリティを考えると、非常にリーズナブルです!

刺身や魚介メニュー以外にも、ラーメンやカツ丼等、職員さんの「普段使い」的なメニューもリーズナブルに揃っています。

一力
愛知県名古屋市熱田区川並町2-22 名古屋市中央卸売市場

営業時間:4:30~14:30
定休日:日曜日、祝日、卸売市場休業日

  1. 厳密には単品料理の値段に+400円することで、ご飯と味噌汁と小鉢を付けて定食にすることができます。

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この記事を書いた人

日本各地を渡り歩くさすらいのなまこ。食べ歩き、道の駅巡り、スーパー銭湯巡りが好き。流れ着いた地域の飲食店、道の駅、スーパー銭湯情報をブログにて発信中。【これまでの拠点】徳島、仙台、名古屋

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