本家 橋本で「名物 生そば」を頂く!(徳島市元町)

橋本5 グルメ

徳島には「橋本」という屋号のそば屋がたくさんある。「総本家 橋本」とか「本家 橋本」とかいっぱいあってもはやどれがルーツなのかさっぱりわからないけれど、今回は元町交差点の近くにある「本家 橋本」にお邪魔した。

そして橋本そば名物の「生そば」を味わってきた。

橋本3

本家橋本は新町橋通りのアーケードにある1。年季の入った味のある佇まいだ。

看板では随所で名物の「生そば」を推している。生そばとは果たして何なのだろうか。徳島に来て今年で4年目だけど、まだまだ僕の知らない徳島名物があったのか… 市役所で重要な書類を提出してきた帰り、時間はちょうどお昼時だったので、生そばの正体を確かめるべく僕は店内へと入った。

年季の入った店内は落ち着いた雰囲気で、お昼時ということもあってビジネスマンや地域のご婦人たちが手早く食事をとっていた。

橋本4

橋本6

バリエーション豊富なそばの他にも、うどんや丼ものを提供している。

ちなみに「かちんそば」や「かちんうどん」といった聞き慣れないものがありますが、餅の入ったそばないしうどんのことです。

いろいろ魅力的なメニューがあったけれど、今回は生そば一択。

この「なまそば」ってやつ下さい。

(店員さん)「きそば」ですね。

どうやら「生そば」と書いて「きそば」と読むようだ。一つ賢くなった(笑)

お茶碗は二つでお出ししますけど、一つにもできますがどうします?

? 二つでいいですよ。

店員 さんからの謎の質問に、とりあえず「二つ」と答えたけれど、その答えは注文の生そばがやってきてすぐにわかった。

橋本5

名物 生そば(680円)

本当に茶碗二つにそばが入って出てきた!

茶碗の中にそばが半人前ずつ盛られている。 常温のそばにねぎと大根おろしが乗っていて、そこにそば徳利から熱々のつゆを注ぐ。

橋本2

そばは柔らかく、ずぞぞと音を立てて啜りやすい。啜り心地の良いそばだ。香りも控えめに感じられる。

つゆは甘めで、そばにかけることで丁度良い温度になり、甘味と啜り感が心地良くなる。

橋本1

最後はつゆをそば湯で割っていただく。やはり甘味が印象的なつゆだけど、そば湯で割ることでさらに優しい口当たりになる。

橋本の生そばは、言ってみればかけそばとざるそばの中間のような食べ方で、温かいつゆに冷たい麺をつけて食べるという点ではつけ麺に似ている。

以前とあるサイトにて、「つけ麺が美味しいのは、熱い状態から温度がぬるく変わることによって味のバランスが変わるから」という考察を見たことがある。甘味やうまみは料理の温度が体温に近いほど強く現れやすいらしい。つけ麺は熱いスープに冷たい麺をつけて食してから飲み込むまでの間に温度がぬるくなる。口に入れた瞬間と飲み込む瞬間とで甘味やうまみの感じ方が違うから、その味の変化を人々は美味しいと感じる… という理屈らしい。

橋本の生そばもこれに似ている。熱々のつゆがそばによって冷まされることで、食べやすい心地良い温度だけでなく複雑な美味しさが生まれているのかもしれない。

……それにしても、どうしてそばが二つの茶碗に入って出てくるのだろうか。お会計の時に、思い切って店の人に聞いてみた。

(店員さん)生そばはお茶碗二杯で一人前なんです。二つ合わせて一人前ということで、夫婦をイメージして二つのお茶碗で提供しているんです。

なるほど!

茶碗が二つあることで、親子でシェアして食べたり、片方は薬味無しで食べてみたりなど様々な楽しみ方ができると思う。皆さんも思い思いの食べ方で、橋本そばの名物生そばを味わってみてほしい。

優しい味のそばでした。今度は他の温かいそばや、丼ものも試してみたいです。ごちそうさまでした!

本家橋本
徳島県徳島市元町2丁目13
  1. 総本家橋本とは別の店です

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この記事を書いた人

日本各地を渡り歩くさすらいのなまこ。食べ歩き、道の駅巡り、スーパー銭湯巡りが好き。流れ着いた地域の飲食店、道の駅、スーパー銭湯情報をブログにて発信中。【これまでの拠点】徳島、仙台、名古屋

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