徳島市は本当に中華料理店の激戦区で、本格的な中華料理を出す店から、昔懐かしい町中華の店まで幅広く揃っています。
今回紹介するのは、南田宮の名店「中国四川料理 あらき」です。本格中華料理を提供する人気店で、こちらのご主人はなんと、あの中華の鉄人陳建一さんのお弟子さんなのだそうです!旧そごう徳島店にかつて存在した、四川飯店徳島店の料理長が独立開店されたのだとか。
人気の四川料理店
あらきは徳島市南田宮の田宮街道沿い、ヴァンサンカンと同じテナントビルの一角にあります。
その味のクオリティと人気ぶりに加え、店内に収容可能なのは5組程度というキャパシティの小ささもあって、時間帯によってはかなりの待機列ができる店です。
だけど待てば待つほど、食べるのが楽しみになってくるね!
あらきさんにお邪魔するのは初めてなので、わたしも楽しみです!
メニューはご飯類、麺類、点心・一品料理等、豊富に取り揃えられています。また、お得なセットメニューもあります。それゆえにどれを注文するか迷ったわけなのですが、机の上にこのようなものを見つけました。
「マーボー豆腐と陳マーボーの違い」ですって。陳建一さんの「陳」を冠した麻婆豆腐なのかと思いましたが、実際には陳麻婆豆腐というのは麻婆豆腐の元々の名称とのことです。日本では、陳建一さんのお父様の陳建民さんが広めた日本向けの麻婆豆腐と区別するために、花椒などをきかせた本場の味のものが「四川麻婆豆腐」や「陳麻婆豆腐」と呼ばれているようです。
確かに辛味の際立つ四川料理といえば、麻婆豆腐のイメージがあります。というわけで「陳マーボー丼セット」を注文しました!
実はデカ盛りメニューの「陳マーボー丼」
こちらが注文した陳マーボー丼セットです。
で、でけぇ!麻婆丼でけぇ!!
大皿に盛られた麻婆丼と一緒にお盆の上に乗っているのは、とろみのある玉子スープ、豚肉入り野菜炒め、箸休めのたくあん、サラダ、デザートの杏仁豆腐。とにかくぎっしりとお盆の上に乗っており、相当なボリュームです。このボリュームで1300円なので、リーズナブルと言わざるをえません!
ちなみに同じ値段で「マーボー豆腐(陳マーボー)セット」もあるのですが、そちらとの違いはご飯の量です。マーボー豆腐セットのほうには、大皿に麻婆豆腐だけが入っており、茶わんに入ったご飯が別添えされます。マーボー丼は大皿にご飯をいっぱい盛った上で麻婆豆腐をかけているので、なかなかのデカ盛りメニューなのです(笑)
主役の陳マーボー丼を早速一口頂いてみました。
うん!複雑なコクが後を引く味わいだなぁ。あっ、でも唐辛子と花椒が…
シビ辛!!!
前述の通り、あらきでは「マーボー豆腐」と「陳マーボー」の2種類の麻婆豆腐を提供しており、今回頂いた陳マーボーは痺れと辛味が通常の麻婆豆腐よりも強くなっています。
ほら!この染み出してくる真っ赤なオイル!辛そうでしょう?
ですが辛さが鼻に抜け、花椒に舌が痺れるけれど、すごく複雑なコクと旨味を感じられて、とても食欲をそそられる一品です!
自宅で簡単に作るレトルトの麻婆豆腐なんかだと豆腐が水っぽくなってしまうのですが、こちらの麻婆豆腐はそういう水っぽさを感じさせず、ぷるぷるの豆腐がタレと一体化しています。
あっさり系の美味しい担々麺
わたしは担々麺とチャーハンのセットを注文しました!1
あらきは担々麺も評判が良いんですよね。こちらも気になっていたので、頂いてみました。
ゆるくウェーブした細麺に、ひき肉と青梗菜というシンプルな構成の担々麺を早速一口頂いてみました。
ピリ辛と酸味のきいたスープに食欲をそそられます!スープに旨味が溶け込んでいて、麺がスープとよく絡んで、ひき肉も柔らかいうえにしっかり肉の旨味があっておいしいです!
あらきの担々麺はどちらかというとあっさりとした口当たりでしたね。スープのほのかな辛味と酸味に食欲をそそられます。ひき肉はすごく柔らかく仕上がっていて、それでいて肉の旨味もたっぷりです。そんなひき肉が担々麺の味をさらに厚みのあるものにしてくれていますね。
セットのチャーハンはどちらかというとしっとりとした感じの焼き飯で、醤油系の懐かしい落ち着く感じの味がしましたね。ちなみにこのチャーハンにも担々麺と同じひき肉が入っていました。
行列のできる本格中華の店
徳島市内に中華料理の店は数多くありますが、あらきはその中でも自信を持ってお勧めできる店の一つです!
前述の通り、待たずに入ることはなかなかできませんし、店内も少ない人数で回しているので料理ができるのも多少時間はかかりますが、味は最高ですし、待ってでも食べる価値十分だと思っています。
本格的な四川料理を、皆様もぜひ味わってみてください!
徳島県徳島市南田宮1丁目3-51
コメント