前回の記事に引き続いて、小豆島旅1日目の後半の様子をお伝えします!
(前回の記事はこちら↓)
日本三大奇景の一つでもある、小豆島屈指の自然景勝地、寒霞渓を後にしたなまこマン一行。
小豆島オリーブ公園や寒霞渓でキラキラのカップルにダメージを受けていたなまこマンは思ったのでした。「もう人混みはいいや」と…
できれば人じゃないものに癒されたいです。そうですね、動物なんてどうでしょうか。それも、小豆島の大自然で暮らす野生動物なんてのが良い気がしますね。
というわけで僕たちは、寒霞渓の程近くにある、とある野生動物と触れ合うことのできるスポットへと赴いたのでした!
寒霞渓は非常に急峻な地形で、アクセス路は非常に険しい道のりとなっています。行きは旧内海町の中心地からひたすら険しい道を登って行ったのですが、次の目的地へは、寒霞渓の頂上から、長く急な下り坂を進みながら向かう必要があるのです。
僕は初めて見ましたよ。「フットブレーキ厳禁」なんて道路標識…
要するに、下り坂があまりに長すぎて、ブレーキを踏んでいたらあっという間に擦り切れてしまうからエンジンブレーキで減速しろということです。
アクセルもブレーキも踏んでいないのに、時速60kmも出ているのはさすがにたまげましたね。僕は一人ひやひやとしながら助手席に乗っていたのですが、運転手の弟は雪の寒霞渓を運転したことがあるようなので屁でもなかったそうです(笑)
猿山にお邪魔します!銚子渓お猿の国
急な下り道を下っていると、程なくして目的地が見えてきました。
それがこちらの銚子渓お猿の国です。名前の通り、ニホンザルを間近で観察可能な施設となっています。
大人1名450円で入場可能です。
入ったそばから早速いましたよ。お猿さん。
小屋の屋根にもお猿さんがいますよ。
猿たちが集まって「猿団子1」を作ったりもしていました。
園内では猿たちが檻や囲いの中ではなく、そのあたりを闊歩しています。猿山に人間がお邪魔させてもらっているような感覚ですかね。
というのも、こちらの猿は皆、あくまで野生のニホンザルの群れなのです。
施設の方曰く、群れ全体に長い時間をかけて餌付けをしてきたから人に馴れていて、人が入ってきても動じることがないのだとか。
こんなに近づいても猿は逃げません2。
それどころか、猿のほうから人間に寄ってきたりなんかします。小さな猿が弟の靴紐をほどきに来ました(笑)
これは癒される光景ですね!クールな弟も思わず笑顔になっていました。
猿たちへの餌やり体験もできます。
金網越しに、猿が食パンを取りにやってきます。強い猿が先に餌を取りに来て、弱い猿は追い払われてしまいます。なかなか世知辛い世界です。
ですが、少しずつ餌を取りに来る猿の様子はとてもかわいらしかったですね。
園の奥はちょっとした神社(大野手姫神社)になっています。祭神の大野手比売は、小豆島そのものを司る女神なのだとか。
神社の入口には狛犬ならぬ狛猿がいました(笑)
園内には、かつて小豆島に存在した小豆島孔雀園のクジャクも飼育されています。
また、園の入口には愛の泉という、トレビの泉を模した噴水もあります。
うっ…!ここならカップルのことを考えなくて済むと思ったのに…!
(弟)何にダメージ受けとるん…
野生のニホンザルに、ここまで接近して触れ合える施設は他にはなかなか無いと思います。気ままに過ごす猿たちを見ているだけでも、癒されますね。穴場的なおすすめ施設です!
香川県小豆郡土庄町肥土山蛙子3387-10
大阪城になれなかった「残念石」たちの残る大坂城残石記念公園
銚子渓から山道を下り、小豆島北岸に向かいました。次の目的地は小豆島北岸にある道の駅大坂城残石記念公園です。
道の駅の施設は休憩スペース、軽食コーナー、物産コーナー、石切の資料館、公園から構成されています。
このあたりでは石材の加工が盛んなようで、施設内では石の彫刻もたくさん見かけました。
港が近いことから、干しエビのような水産加工品も売られていましたね。
大坂城残石記念公園では名前の通り、大坂城(大阪城)の改修に使われる予定だった石が残されています。大坂冬の陣・夏の陣にて落城した大坂城は、豊臣時代の痕跡を消すように再建されました。それに際して全国各地から大坂城再建のために大阪に向けて石が運ばれたのですが、当時の未熟な輸送技術ゆえに大坂城までたどり着けなかった石がいくつもあるのです。これがいわゆる「残念石」で、大坂城残石記念公園には小豆島で採れたこの残念石が40個保存されています。(写真はパンフレットより抜粋)
期待をかけられながらも何者にもなれなかった残念石たちに、自分の人生を重ねてしまって切ない気持ちになりましたね…
小豆島オリーブ公園などと比較すると小規模ではありますが、観光ルートから外れた場所にある道の駅なので、ゆっくりと落ち着いて休憩するのにおすすめです!
香川県小豆郡土庄町小海甲909-1
ホテルニュー海風で旅の疲れを癒す…
大坂城残石記念公園を発ち、宿泊予定のホテルに向かいました。
スマホの充電が切れていたため写真はパンフレットからの抜粋になりますが、土庄町の中心地から少し外れた場所にあるホテルニュー海風に宿泊しました。
年季の入った佇まいですが綺麗に管理されており、オーナーさんたちの接客も非常に好印象でした。
今回の宿泊プランは素泊まりとなっており、基本的に夕食は土庄の街で食べるようになっていたのですが、土庄の街のグルメスポットをとても丁寧に教えてくれました。
なので羽を伸ばして、人生で初めて時価の店に行ってみたりなんかしました(笑)
後日、別の記事にて紹介します!
※投稿しました↓↓
また、施設内の大浴場は天然温泉にもなっています!
泉質はアルカリ単純泉で、関節痛、筋肉痛、冷え性などによく効くのだとか。淡いオリーブ色のお湯が特徴です。確かにお肌がトゥルトゥルになるような感じがしました!
土庄の街からは少し離れた場所にありますが、宿泊料金もリーズナブルで、何より接客が好印象だったので、もし小豆島にもう一度行くことがあれば是非とももう一度利用したいホテルですね。今回は素泊まりプランだったのですが、地域の海鮮を利用した料理を提供しているので、次に宿泊することがあればぜひ料理も堪能してみたいです。
香川県小豆郡土庄町鹿島甲2111-1
男二人旅の一日目終了…
弟とは一緒にいろいろな場所に行きましたが、思えば二人きりで旅行をしたのは初めてでした。良くも悪くも兄の背中を見て育った弟です。努力する姿も間近で見てきました。兄にとっては、尊敬する面もとても多い自慢の弟です。お互いに一人暮らしを始めてから、そんなに頻繁に会うことはなくなったものの、お酒が入って腹を割った話をしてみると改めて「コイツ(弟)ももう、立派な大人なんだなぁ… 『ミイラ男』の絵本にビビっていた頃が懐かしい…」なんて思いましたね。弟は当然ながら僕とは違う人生を送っていて、僕とは違う経験をしています。互いに巣立って、それぞれの人生経験を積むことによって、家族としての兄と弟の付き合いだけでなく、自立した大人同士としての付き合いもできるようになる。これが大人になる、ということなのかなとぼんやりと思った次第です。
ただ、弟に一つ言いたいのは… まだ26歳なのに「老いを感じる」なんて言わないでくれ!弟の年齢で老いなんて感じていたら、僕はどうなる!!
でも、妙に昔のことを思い出して感傷に浸りたがるようになったあたりを踏まえると、僕ももうおじさんになり始めているのかもしれないですね…
そんな感傷に浸りながら、少し早めに床に就いたのでした。
(小豆島旅行2日目に続く…)
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