道の駅紹介
宮城-17 おながわ
第54回(2021年3月)登録、2021年4月開業
所在地:宮城県牡鹿郡女川町女川2丁目66番地
駅前商店街全部が道の駅!
道の駅おながわは、JR石巻線の女川駅前にある道の駅です。
令和元年度に、地域活性化の拠点としての役割が期待される「重点道の駅」の指定を受けた道の駅なのですが、他の道の駅にはあまりない「とある特徴」があります。その特徴も含めて、道の駅おながわを紹介していきたいと思います!
晴れましたね。絶好のドライブ日和です!無事に免許も取れたし腕慣らしとして、今日は仙台を離れて、太平洋のほうに行ってみましょう!
いいねぇ!ついでに道の駅にも行っちゃおう!
そうですね。安全運転で行きましょう!
2022年6月某日、なまこマンは三陸方面の道の駅を巡る日帰りドライブに出かけました。その最初の目的地が、今回紹介する道の駅おながわです。
到着です!
なるほど、ここが道の駅… って、どの建物がそうなんだ!?
他の道の駅にはあまりない「とある特徴」がある、と言いつつ、見出しで早速ネタバレをしていますが(笑)
道の駅おながわは、JR女川駅から海の方向へ向かって伸びる商店街「シーパルピア女川」全体が道の駅に登録されているのです!商店街一つが道の駅に登録された、全国的にもかなり珍しい道の駅です。
シーパルピアは、東日本大震災の被災後の復興計画の一環として整備された施設で、女川駅前に賑わいを創出する拠点としての機能を期待されています。飲食店や工房、量販店、水産物直売所がテナントとして入居しており、観光客のみならず地域住民も普段使いできる憩いの場となっています。ちなみに「ラーメン荘 ヤマロク」の本店も入居しています。
女川の海の幸を満喫!
女川港は日本の主要な漁業基地の一つであり、道の駅おながわでも近海の海の幸を購入したり味わったりすることが可能です。
こっちから良い匂いがするよ!
魚介を焼いていますね!
テラスのところに出店していた屋台で「焼きぼや」を購入しました!
他にも焼き牡蠣や焼きほたても販売していましたが、せっかくの三陸なので、地物のほやをしっかりと食べておきたかったんですよね。
漂ってくる磯の香りがたまりません!早速、かぶりついてみました!
おぉぅ!凝縮された海の味!
甘味、苦味、酸味、旨味… いろんな味がいっぺんにしますね。
仙台国際空港のだし廊GoLDでほやだしラーメンを食べたり、東北新幹線のお土産としてもお馴染みの干物「ほや酔明」(ちなみにうちの両親はこれが好きです)を食べたことはありましたが、新鮮なほやをこうやって焼いて食べるのは初めてでしたね。
ギョリッとした食感と、溢れ出す海のような独特の味わいはとても癖になりますね。噛みしめると独特の旨味はさらに広がります。
予算とお腹のスペースの都合で今回は見送りましたが、女川には「ほや玉子」という名物もあるようです。そちらも味わってみたいです!
ほやだけじゃなくて、他の海鮮も食べたくなってきたね…
それなら、こちらでお昼ご飯にしませんか?
続いては、昼食を食べるべく「お魚いちば おかせい」にお邪魔しました。
こちらで提供されているメニューは、とても豪勢な海鮮丼です!
ああ、どれも美味しそう!そしてお値段も豪勢…!
著名人も多く訪れているようで、店内にはタレントから漫画家、さらには政治家まで幅広いジャンルの著名人のサインが数多く飾られています。
注文したのは季節限定メニューの「近海うに丼」です。三陸はうにの名産地ですからね。お値段は2800円となかなかですが、それ以上に旬のうに1を味わえるのが楽しみで仕方ありません!
ご飯の上にずらりと並んだうにに、石巻の醸造所「金華山醸造」の「金華山醤油」を少々かけて。いざ、いただきま…
うまーーーい!!!!
こんなうに、初めて食べました!
率直に言いまして、非常に感動しました!!
女川の近海もののうに、旨すぎます!!
とろりととろけるような口当たりに、濃厚でクリーミーな味わいが口の中にまったりと広がります。安いうにには少なからずある「くせ」も全くなく、ただひたすらに口の中に濃厚でクリーミーな幸せが残り続けます!!
海藻のたっぷりと入った味噌汁や、ガリで口の中をリセットしつつ。うにをもう一度口に含むと…
ああ、やっぱりとろける!!
よく「うにが苦手な人は、安くて味の悪いうにしか食べたことがないから。高いうにはマジで世界が違う」みたいなことを聞きますが、その意見にも一理あるなと思いましたね…!
ご飯の量自体はそこまで多いわけではないのですが、うにがとにかく濃厚で、量以上の満足感のある一品でした!
うにの季節に女川にいらっしゃることがあれば、ぜひとも食べておくべきです!
ちなみに、近くには海鮮加工品の冷凍自販機もあります!
被災地女川の復興
宮城県は東日本大震災の際に津波による大きな被害を受けた地域であり、女川町も津波により大きな被害を受けています。
石巻から女川まで車を走らせていて思ったのは、妙に新しい建物が多いということでした。それは要するに、津波で壊滅的な被害を受けてから、街を新たに再建したということなんですね。「津波浸水エリア」という道路標識も多く立っており、そちらも印象的でした。結構な高台にこの標識が立っているのを見た時には、改めて津波の恐ろしさを思い知りましたね…
前述の通り、道の駅おながわのメイン施設であるシーパルピアは被災後の復興のために作られたものです。
女川の市街地は流失してしまい、女川駅含めて再建されました。
シーパルピアは、次に東日本大震災級の津波が発生した際に被害を抑えられるよう設計されています。具体的には、海岸から女川駅にかけて盛り土で嵩上げがされており、このように設計することによってシーパルピアそのものが防波堤となって住宅街や病院などに被害が及ばないようにしてあるのだそうです2。
このあたりの詳しいことは道の駅の施設の一つである「女川町まちなか交流館」に展示がされているので、ぜひ確認してみてください。震災の被害の生々しさや、震災を受けての防災を重視した新たな街づくりについて、詳しく紹介されています。
道の駅おながわのフォトスポット
最後に、道の駅おながわのフォトジェニックなスポットを紹介していきます!
1. ダンボルギーニ(※2022年11月3日にて営業並びに展示終了)
ランボルギーニではありません。ダンボルギーニ・アヴェンダンボールです。
これだけならよくあるダジャレなのですが、シーパルピアの梱包資材店「Konpo’s Factory」はなんと、ランボルギーニのアヴェンタドールを段ボールで作ってしまったのです!
なんという迫力…!そしてなんという完成度…!
すごいですね。ロマンが詰まっています!
2. きぼうの鐘としあわせの黄色いポスト
女川駅には元々からくり時計があり、4つの鐘がついていたそうです。ですが、津波により他の施設共々破壊・流失してしまいました。
しかし、がれきの中からからくり時計の鐘の一つが発見され、それが復興を目指す女川町のシンボルとして「きぼうの鐘」と名付けられました。
現在はシーパルピアの海側の入口に「しあわせの黄色いポスト」と共に設置されています。
3. ご当地マンホール蓋
マンホールの蓋には隠れた愛好家がおり、趣向を凝らしたデザインのものは「マンホールカード」というトレーディングカードになっています。
女川町のご当地マンホール蓋はシーパルピアの海側の入口付近にあり、このようなデザインとなっています。「女川」のフォントが非常に素敵です。
こちらはもう一つのご当地マンホール蓋「ポケふた」です。ポケモンと各自治体がコラボレーションして、ポケモンをデザインしたマンホール蓋を設置しています。
女川町のポケふたには、宮城県応援ポケモンに任命されているラプラス2と、うみねこポケモンのキャモメ2がデザインされています。ラプラスの歌にキャモメたちが集まってきているのでしょうか。なんとも可愛らしいデザインです。
僕はポケモンファンを25年以上続けていますが、ポケモンが自治体のイメージキャラクターにも採用されるぐらい人口に膾炙したキャラクターになったことは非常に感慨深いですね!
道の駅おながわ まとめ
近年、道の駅には休憩の場としてのみならず、地域活性化や魅力発信の拠点としての役割を求められていますが、道の駅おながわは一つの理想的な形だと思います。
地域の商店街として地域の人が集まるだけでなく、道の駅や物産販売施設として外部の人も集まる交流拠点として機能しており、賑わいを創出しています。さらに、地域の特産品である海産物の販売や、東日本大震災の被災および復興に関する資料の展示など、女川という地域の情報もふんだんに発信しています。
旅の目的地としても、非常に魅力的な道の駅です!
それにしても、初心者とは思えない安定した運転だったね!
いえいえ、最近路上教習を終えて免許をとったばっかりだから記憶が新しいだけですよ。
「ミラーよし!」「ETCよし!」って指差し確認してたのも初々しくてかわいかったよ!
恥ずかしいからやめてください~!
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