仙台の山奥には、多くの仙台市民から親しまれている寺院があります。その名は「定義如来西方寺」で、地元では「定義山(じょうぎさん)」と呼ばれています。
そんな定義山は縁結びにご利益のあるパワースポットでもあり、県内外から参拝客を集めているのですが。定義山の楽しみは西方寺への参拝だけではありません!
定義山には多くの仙台市民から「ソウルフード」として親しまれ、サンドウィッチマンの伊達さんも全国ネットのテレビ番組で「おすすめの仙台グルメ」としてしばしば紹介している3つの名物グルメがあるのです。花より団子ななまこマンは、参拝よりもどちらかというとグルメが主な訪問目的だったのですが(笑) 今回はそんな定義山の名物グルメ「三角油揚げ」「焼き飯」「揚げまんじゅう」を紹介します!
定義山まではバスでもアクセス可能
定義如来西方寺
宮城県仙台市青葉区大倉上下1
いつもは記事の最後に載せているスポットの地図ですが、今回は記事の冒頭に載せました。西方寺は仙台市の西の果ての山中にあります。地図を見ていただけたらかなり辺鄙な場所にあることがわかるかと思います(笑)
仙台駅からは市バスS844系統、S845系統、846系統が大まかに1時間に1本ほどのペースで定義山まで向かっており、自家用車を持っていなくてもアクセスすることが可能です。乗車時間は約1時間20分ほどで、運賃も仙台市内のみの移動なのに1160円と、そこそこの長旅になります。
仙台市街から郊外の愛子の街並みを通り抜け、だんだんと田舎の風景になっていく車窓を楽しんでいると、終点の定義バス停に到着します。定義バス停には立派なバスの待合室があり、冬場にはヒーターで温まりながら座ってバスを待てるので、バスの本数こそ限られているものの、時間を潰す手段さえあれば快適にバスを待つことができます。とはいえ、自家用車でアクセスできるならそれに越したことは無いかもしれません。
定義山に到着です!
すごいな!ちょっとした街だよ!
終点の定義バス停で下りて周りを見ると… びっくりしました!
ここまでの道中の景色は明らかに山奥のそれだったのに、定義如来西方寺の周囲はちょっとした商店街になっていて賑わいがあります!長い間この場所が門前町として賑わってきたのでしょうね。
目的の定義山グルメも、この商店街で味わうことができます。まずは一つ目の定義山グルメを頂きましょう!
今までの「油揚げ」観を覆す!三角油揚げ
最初の目的地は「定義とうふ店」です。こちらで味わえるのは定義山でおそらく最も有名なグルメの「三角油揚げ」です。開店して間もない朝8時半ごろに向かったにも関わらず、既にたくさんのお客さんが訪れていました!
定義とうふ店はレストランではないのですが、イートインコーナーがあり、揚げたての三角油揚げを味わうことができます。ここまで来たからには食べない手はありません!生豆乳と一緒に頂きました。
すごく大きくて分厚い油揚げですね。
豆腐屋の生豆乳も楽しみ!
油揚げは1枚150円、生豆乳は1杯130円で味わうことができます。この値段で小腹を満たせるのは破格と言わざるをえませんよ!
それにしても、とても分厚い油揚げです…!こんなに大きな油揚げでお稲荷さんを作ったら、キツネも大喜びに違いありません(笑)
おすすめの食べ方は至ってシンプルです。卓上の醤油とにんにく七味をとにかくたっぷりとかけて頂きます!
えっ!待って!パリっとする!
こんなに厚くて食べ応えのあるお揚げ、初めて食べました!
一口食べてびっくりしました。さすが揚げたてです。パリッとしているぞ…!「油揚げ」という名前は伊達ではないのだと改めて思い知りました。
そして、外はカリッとしつつも、中はぎっしりと豆腐が詰まっています!これ、もはや厚揚げじゃないですか!!
幼い頃、親から「油揚げは豆腐からできている」と聞いて「まさかぁ!」と思っていました。でも、この定義山の三角油揚げを食べたら、幼き日の僕も油揚げが豆腐からできていることを納得したことでしょう。
豆の味がしっかりとする豆腐なので、醤油やにんにく七味をたくさんかけても負けません。むしろ淡泊な味を補強してくれます。これはお酒と一緒に食べたいかも…!
まだ明るいのでお酒は我慢して(笑) こちらは生豆乳です。やっぱりこちらも豆の味が濃いですね!市販の調整豆乳よりも「豆腐を飲んでいる」感じが強いです。すっきりとした口当たりですね。
こんな感じで、あっという間に、2枚ともぺろりと平らげてしまっただけでなく…
お土産にもしてしまいました(笑) こちらは1袋4枚入りで600円です。
他のお客さんも、できたてを楽しんだ後にお土産としてたくさん買い込んでいく方が多かったです。
分厚くてぎっしりとしていて、今までの「油揚げ」観が覆ることうけあいです。人生観を変えたければ海外で旅をしろとよく聞きますが、油揚げ観を変えたいときには定義とうふ店の三角油揚げを味わってみてください!
ちなみに、豆腐店なので油揚げ以外に各種豆腐も購入可能です。
定義とうふ店
宮城県仙台市青葉区大倉下道1-2
チャーハンではなく、巨大な焼きおにぎり!定義山の焼き飯
続いて紹介する定義山グルメは「焼き飯」です。こう書くとチャーハンのようですが、定義山の焼き飯はチャーハンではありません。味噌を塗った焼きおにぎりです。
焼き飯を提供する店舗はいくつかありますが、今回は食堂兼お土産屋兼旅館の清水館にて購入しました。清水館は定義山の焼き飯の元祖の店とのことです。
いやぁ、見てくださいよ。大きなおにぎりでしょう!?握りこぶしと同じぐらいありますよ!
比較対象の握りこぶしはどちらに…?
指から想像して!!
相も変わらず画角内に大きさを比較できるものを置かないのは僕のミスなのですが(笑)
甘じょっぱく濃厚でコクのある仙台味噌の焼き飯は、もう間違いのない旨さです。香ばしさに食欲をそそられます。こういうシンプルなグルメは素材の良さがダイレクトにわかりますよね。子供から大人まで美味しく楽しめる一品だと思います!
清水館
宮城県仙台市青葉区大倉上下20
甘くてボリューミーな罪の味 揚げまんじゅう
最後に紹介する定義山グルメは「揚げまんじゅう」です。西方寺の門に近いところにある丸かん商店という店にて購入しました。
餡やごま等、味のバリエーションがありましたが、今回はごまを購入しました。
こちらは現地ではなく、帰宅してから頂いています。
だって、見た目がもろに「カロリーでっせ!」って感じですからね(笑) さすがにこれを、大きな焼き飯を食べた直後で一気に食べてはいけないことぐらい、わかっていますとも…(え)
食べ過ぎちゃいけないことはわかっているのに、ついつい欲しくなっちゃう味です!
お茶が欲しいね!
味わいの方も、サーターアンダギー的な甘味+油の「旨いに決まってる」ダブルパンチです。ごま餡の甘味が結構しっかりとしているので、渋いお茶によく合うのではないかと思います。
丸かん商店
宮城県仙台市青葉区大倉上下8
自然の中でゆっくりと過ごせる、縁結びのパワースポット
このあたりには平家の落人伝説が残っており、定義如来西方寺は、この地に落ち延びてきた平貞能が守り抜いたとされる阿弥陀如来を祀っています。1
冒頭にも記した通り、悪縁を断ち良縁を結ぶ縁結びのパワースポットとしても知られています。
旧本堂の貞能堂では、風情ある景色を楽しむことができます。
こちらは「縁結びの欅」と呼ばれる木です。壇ノ浦の戦いにおいて平家が破れたのと同時に、幼くして天皇に即位した安徳天皇も僅か6歳4か月にて命を落としました。平貞能はこの場所に安徳天皇の遺品を埋め、欅を植えて弔いました。
元々は2本の欅だったのが、絡み合って1本の欅のようになったことから、縁結びに準えられ信仰されるようになったのだとか。
新しい本堂や庭園も非常にフォトジェニックで、四季折々の姿を楽しむことができます。
定義山には今回紹介した3つのグルメ以外にも、バラエティに富んだ飲食屋台があったり、カフェがあったりもするので、参拝の際にはいろいろと食べ比べてみるのも良いかもしれません。そして皆様にも、良いご縁がありますように!
素敵なご縁がありますように。
素敵なグルメとのご縁よ来い!!
花より団子にもほどがありますよ!ここに縁結びじゃなくてご飯だけを目的に来るのはなまこマンさんぐらいですよ~!
だって縁を結ぶ相手がいないもん(涙)
それはノーコメントで…
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