新型コロナウイルスの感染拡大に伴う行動制限が解除されて久しいです。(最近再び感染拡大しているようですが…)
新型コロナウイルスの蔓延は、テレワークやオンライン飲み等、新たな文化を生みました。その中には定着したものもあれば、廃れていったものもありますが、24時間営業の無人直売所は定着したといっても良いのではないでしょうか。
そんな24時間営業の無人直売所の先駆け的な存在は「餃子の雪松」です。2018年に埼玉県入間市に1号店を出店して以降、2023年8月現在は全国各地に431店舗展開されています。雪松の餃子に興味はありつつも「近くに店舗が無くて利用できない」という状態が続いていたのですが、どうやら、定期的に水泳をしに行っている香流橋プールの近所に雪松の店舗があるようなので、行ってみることにしました。
「餃子1つ買ったら記事書けるか~」なんて思いながら、名東区香流にある「餃子の雪松 名古屋名東店」に到着したのですが…
えっ!?ここ、ラーメンもあるの!?「日本ラーメン科学研究所」って!!
なんと、餃子だけでなく「日本ラーメン科学研究所」というラーメンの無人直売所も併設されていたのです!
なんという嬉しい誤算でしょう!これは、長尺の記事が書けそうだぞ!(え)
無人の店内で餃子とラーメンを購入…
早速店内に入ってみました。もちろん、店内は無人で、スタッフはいません。冷凍庫や冷蔵庫、料金箱が置かれているのみです。ですが購入の仕方を解説するビデオが延々と流れているので、初めて購入する場合でも迷いません。
雪松では36個入り(18個入り×2パック)の餃子を1000円で、オリジナルのたれを200円で販売しています。
日本ラーメン科学研究所では、3食入りのラーメンと、3食分のラーメン用トッピングをそれぞれ1箱1000円で販売しています。名古屋名東店では醤油ラーメン「醤油の黄金比」と、豚骨ラーメン「豚骨の黄金比」の2種類を販売しています1。
いずれも1つ購入につき、保冷剤を2個まで無料でサービスされます。また、保冷バッグが100円で販売されているので持ち帰りに時間がかかる場合でも安心です。
購入する商品が決まったら、こちらのお賽銭箱スタイルの料金箱に料金を入れましょう。当然ながらお釣りは出ないので、事前にお釣りが出ないようにお金を用意しておきましょう。
今回は、ラーメン2箱、トッピング1箱、餃子1セットを購入しました。そんなに大きくない上に、弁当用の冷凍ご飯やおかずが既に詰まっていたうちの冷凍庫は、あっという間にパンパンになってしまいました(笑)
冷凍庫にスペースを作るために餃子をすぐ焼かないと…
何やってるんですか!冷凍庫は四次元ポケットじゃないんですよ!!
もっちり皮と、野菜たっぷりのジューシーな餡!雪松の餃子
まずは餃子から焼いてみることにしました。
餃子の雪松の餃子は、群馬県みなかみ町の「食事処雪松」が提供する餃子の味わいを再現したものです。群馬の雪松において、餃子は初代店主の時代から3代にわたる長年愛されてきた大人気のメニューなのですが、その味を受け継ぐ後継者がいなくなったことから、3代目店主の甥っ子である餃子の雪松の運営会社(株式会社YES)の社長・長谷川保氏が「餃子の雪松」として受け継いだのだそうです2。
餃子の焼き方は至って簡単です。フライパンに油をひいて温めたら、餃子を凍ったままフライパンの上に並べ、熱湯を100mlかけて5~6分中火で蒸し焼きにして完成です。
なまこマン宅の小さなIHクッキングヒーターでも、もちろん調理可能です。
熱湯を注いで…
蓋をして6分蒸し焼きにしました。
凍ったまま調理できるのが、とてもありがたいですね!
餃子の表面に付いた粉が、蒸し焼きにする過程で「羽」っぽくなるのも地味ながら嬉しいポイントです。
というわけで、良い感じに餃子が焼きあがりました。ぽってりとした厚みの皮から、餡の葉物野菜が透けて見えるところに心惹かれますね!
酢醤油をベースに、ラー油を少し加えた雪松特製の餃子のたれをかけて頂きます!
ジューシーで、野菜の食感もシャキシャキ!皮の厚みも程良くて、食べ応え抜群だよ!
いやぁ。雪松の餃子、旨いですね… 肉汁の滴るジューシーさもさることながら、個人的に美味しいと思ったのは、大きめにカットされた野菜たちです。ザクっとした食感で甘みのあるキャベツと、ガツンと来る風味のニラとにんにくが、ジューシーな餡をより味わい深くしているように思いました。
そんな餡を、程よい厚さでしっかりとお腹にたまる、もっちりとした食感の皮が包んでいます。皮の厚みがしっかりとあることで、肉汁がしっかりと封じ込められていて、噛みしめるたびに、ふなっしーの梨汁のごとく「ブシャー!」と噴き出す肉汁が楽しいです。
ジューシーで力強く、野菜の旨い雪松の餃子は、とても癖になりますね。定期的に食べたくなる味です!
家庭で簡単に作れる本格ラーメン!日本ラーメン科学研究所の「醤油の黄金比」と「豚骨の黄金比」
続いて、雪松に併設された「日本ラーメン科学研究所」にて購入したラーメンを頂いてみました。前述の通り、今回訪問した名古屋名東店では「醤油の黄金比」と「豚骨の黄金比」という2種類のラーメンが販売されています。
日本ラーメン科学研究所も、餃子の雪松と同じく株式会社YESが展開しています。主に雪松の店舗に併設されるほか、自動販売機での展開もあるようです。
データベースに登録された莫大なラーメンのデータから、最高の組み合わせを網羅的に検証して生み出した一杯を提供しているのだとか。「日本ラーメン科学研究所」の名は伊達ではありませんね。
醤油の黄金比を作ってみることにしました。
中身はこんな感じです。スープと細麺が入っています。スープ用の水を簡単に計量できる「かんたん計量カップ」も付いてきます。
簡単に調理できる冷凍ラーメンなのですが、特筆すべき点は、この手の生めんタイプのラーメンにしては珍しくスープで麺を茹でるという点です。大抵、スープと麺は別々に用意するのですが、日本ラーメン科学研究所のラーメンはスープで麺を茹でることにより、鍋一つでの調理を可能としています。(別売りのトッピングを使用する場合は、トッピングを湯煎で解凍する必要があります。)
麺を3分茹でて、解凍したトッピングを丼の上に乗せて、完成です!ちなみにトッピングの内容はチャーシュー、メンマ、茹で卵、海苔となっています。
出来上がったラーメンを、早速一口頂いてみます!
おおっ。しっかりと濃い、大人しくない鶏ガラ醤油ラーメンだ!
スープは鶏ガラ醤油味で、鶏油の濃厚な旨味と、ガツンとしょっぱい醤油ダレの味が印象的な力強い味わいです。鶏ガラ醤油ラーメンというと「あっさり」というイメージがありますが、醤油の黄金比に関して言うと、むしろ力強くて大人しくない味わいの鶏ガラ醤油ラーメンでした。
そして、スープで麺を茹でたにもかかわらず、スープの味が全くぼけていない点も好印象でした。そのあたりも計算したうえで設計されているのでしょうね。
麺は中細ストレート麺です。細いながらも歯切れが良くて、濃厚なスープの中で十分に存在感を放っています。何より、スープとの絡みも良く、良い感じにスープをリフトアップしてくれます。
トッピングのクオリティも高いです。チャーシューは肉厚で歯触りが良く、メンマはコリコリで、半熟卵には甘辛い味が染みています。海苔はスープを染みこませて食べると最高です。
トッピングとラーメンとを購入すると、2000円で3食分のトッピング付きラーメンを食べられることになり、1杯700円弱の計算となります。この値段が高いか安いかと言うと何とも言えない感じはしますが、自宅で簡単に作れるラーメンとしてはクオリティがかなり高く、冷凍庫に備蓄しておくと心強いかなとは思いました。
こちらは豚骨の黄金比です。久留米ラーメンっぽいビジュアルですね!
醤油の黄金比とは、スープの味は当然ながら、麺の太さも異なっています。こちらは細麺で、茹で時間は2分となっています。
豚骨ラーメンというと、まろやかな旨味が印象的ですが、豚骨の黄金比は豚骨のまろやかな旨味がありつつも、醤油系のタレの辛味としょっぱさも強めで、まろやかさだけでないエッジの効いた味わいとなっています。
細麺の固さも絶妙で、くたくたにならず、かといって固すぎず、濃厚なスープの中で良い感じの存在感を放っています。
今回頂いた日本ラーメン科学研究所のラーメンは、いずれもガツンとくる濃い味わいが印象的なラーメンでした。ガッツリ系のラーメンが好きな方に、特に刺さりそうな気がします!
餃子の雪松・日本ラーメン科学研究所 名古屋名東店 まとめ
餃子の雪松・日本ラーメン科学研究所名古屋名東店では、24時間年中無休で冷凍の餃子とラーメンを販売しています。
餃子はジューシーで野菜の食感が楽しい餡と、もっちりとした程良い厚さの皮が美味しい、癖になる味わいです。
一方で、ラーメンはガツンとくる濃い味が印象的な、クオリティの高い一杯です。簡単に調理できるのも好印象です。
冷凍庫に忍ばせておくと、忙しい時に活躍してくれること間違いなしです!
餃子の雪松・日本ラーメン科学研究所 名古屋名東店
愛知県名古屋市名東区香流1丁目1509
餃子の雪松および日本ラーメン科学研究所のWebサイトはこちら↓
今までに訪問した餃子無人直売所および自販機の紹介記事はこちら↓
- 日本ラーメン科学研究所では、醤油、豚骨、魚介、味噌の4種類のラーメンを販売しており、店舗ごとに取り扱っている種類が異なっています。
- 参考:【異業種特集】餃子の雪松(株式会社YES) マーケティング部 高野内謙伍 部長 | BDS Report
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