名古屋港周辺は、名古屋のメジャーな観光スポットの一つです。名古屋港ガーデンふ頭付近には、水族館や南極観測船ふじ、博物館等のスポットが集まっているほか、公園にもなっており、伊勢湾や名港トリトンがよく見えます。また、海の日には大きな花火大会も開催されます。
このあたりには「JETTY」という商業施設の大きなフードコートもあるのですが、僕が訪問した「海の日名古屋みなと祭」の日には、あいにく観光客でいっぱいでした。
代わりに食事ができそうな場所がないか、ガーデンふ頭周辺を探してみたところ、地下鉄名港線名古屋港駅前に「ファミリーキッチン おふくろの味」という食堂を見つけました。一人暮らし三十路男の心を掴んで離さない、素晴らしい店名じゃないですか!
味噌カツもさることながら、煮物が旨い!
おふくろの味は、各種定食を提供する大衆食堂です。仕出し弁当も扱っており、訪問時にも祭りの関係者向けに弁当を作っている様子が見えました。
店内は広く、余裕をもって座ることができます。
入店すると、お母さん世代の店員さんが席に案内してくれました。
メニューもなかなか豊富で、日替わりランチや、きしめんのような麺メニューもあったのですが、今回は味噌カツを注文しました。
小鉢の煮物と味噌汁としば漬けがセットで、味噌カツの付け合わせにはサラダが付いてきます。
まずは味噌カツから一口頂いてみます。なるほど、甘くてしっかりとした味の味噌ダレが旨いですね。カツもサクサクと揚がっていて、柔らかいです。一口で十分な満足感を得られますね。ご飯がとても進みます。
この定食で個人的に最も感動したのは、小鉢の煮物ですね!煮物は大根とにんじんとこんにゃくを味噌でじっくりと煮込んだものです。大根もにんじんも、箸で簡単に切れるほどに柔らかく煮込まれていますし、全ての具に味噌の味がしっかりと浸みています。大根やにんじんの甘さが引き出され、それが味噌の味とよく合っていますし、味噌と根菜の味をこんにゃくが良い感じに吸っています。こういうシンプルな飾らない感じの一品に、家庭料理や学校給食のようなノスタルジーを覚えましたね。
どこか懐かしいベーコンエッグ朝食
後日、再訪問しました。
おふくろの味は朝7時から営業しており、7時から11時までの間にはモーニングセットメニューを提供しており、朝の早い港湾関係者のお腹を支えています。
納豆と海苔のAセット、ベーコンエッグのBセット、トーストと目玉焼きのCセットの三種類のモーニングセットメニューがあり、+100円で好きなソフトドリンクを付けることができます。
今回はBセット(ベーコンエッグ)を注文しました。ベーコンエッグにサラダ、小鉢、しば漬け、味噌汁が付いてきます。小鉢は日替わりのようですが、今回も大根とにんじんとこんにゃくの煮物でした。
目玉焼きって、簡単なのに旨いですよね。そして、簡単だからこそ、作る人の腕前の差が出るような気がします。自分で作った目玉焼きよりも、何故か人に作ってもらった目玉焼きのほうが旨い気がするんですよね(笑)
「それって自分が料理音痴なだけでは?」なんて言わないでね!
おふくろの味の目玉焼きは、黄身が半熟で、白身は良い感じにパリパリです。ベーコンもこんがりと仕上がっています。朝からとても元気の出る一品です!
そして相変わらず、煮物も旨かったです。煮物って、まとまった時間のあるときに仕込んでおかないと、朝の忙しい時にさっと出せませんからね。「丁寧な暮らし」の代表みたいな小鉢だと思います。
なお、モーニングはご飯のおかわり無料です。お母さん世代の店員さんは、ご飯やお冷のおかわりについて何かと細かく気にかけてくれます。なんだか温かさを感じました。
ファミリーキッチン おふくろの味 まとめ
おふくろの味は、その名の通り家庭的なメニューが揃っている食堂です。仕出し弁当も購入可能です。
味噌カツ等の各種定食や、きしめん等の麺メニューがあるほか、朝の時間帯にはお得なモーニングセットも味わえます。
独り暮らしを始めてから久しいですが、おふくろの味の飾らない美味しさに、幸せな食卓を思い出しました。うちの母は料理が得意だったんですよね。本人は「別に昔から料理に慣れ親しんでいたとかではなく、専業主婦になってから覚えた」と言っていましたが、それでも実家に居た頃に出された料理の数々は、今思えばいずれも手が込んでいて、僕が自炊で作る料理よりも美味しかったです。リアルな方の「おふくろの味」も久しぶりに食べたくなりました。今度帰省したらたくさん食べたいです。
ファミリーキッチン おふくろの味
愛知県名古屋市港区入船2丁目3-4
こちらは「オトンの味」!?ご主人の作る手の込んだ一品を楽しめる洋食店「自由ヶ丘のごはん お住」の紹介記事はこちら↓
コメント