田舎生まれ田舎育ちなので、大きな敷地の中にたくさんの物が揃ったショッピングモールには三十路を迎えた今もなおテンションが上がります。ショッピングモールでは欲しいものや必要なものが大体揃うので、買い物が終わった後は大抵ご機嫌になっています。
そんなご機嫌な状態で「そろそろ帰るかぁ!」というときに、時計を見たら丁度ご飯時だったとします。そして、店から出るのに、1階のレストラン街を通る必要があったとします。
「ご飯食べるかぁ!」ってなりますよね!!
なりますよね!!!
千種区千代田橋の「アピタ千代田橋店」をよく利用するのですが、行く度に入口近くのレストラン街に誘惑されてしまうんですよね(笑) 当ブログでも過去にアピタ千代田橋店レストラン街の若鯱家や一刻魁堂、海転寿司丸忠を紹介しています。
今回はとんかつ屋「とんかつととろろ膳 勝六」にお邪魔しました!
山のようにそびえる「マウンテンかつ丼」で哲学する…
今回、勝六にお邪魔した理由はずばり「入口のメニューサンプルに一つだけ異質なものを見つけたから」です。それがどう異質なのかは追々述べるとしまして(というかそれを注文しています)、まずは勝六がどのような店なのかを見ていきましょう。
勝六は店名の通り、様々なとんかつ定食を扱うとんかつの店です。名古屋の店舗ゆえか味噌カツもあります。
定食よりも品数が増え、見た目も映えるとろろ膳もあります。
とんかつ以外にも、分厚いトンテキなんかもありますが、豊富なメニューの中から今回注文したのは…
こちらの「マウンテンかつ丼」です!(税込1265円)
これが冒頭にて述べた「一つだけ異質なもの」なのです。どのあたりが異質なのかというと…
見てください!見た目の通り「マウンテン」ですよ!
入口のメニューサンプルの中で、落ち着いた定食と、上品なとろろ膳に交じって、この山盛りのマウンテンかつ丼のサンプルがあるものだから、一つだけとても浮いています(笑)
ちなみに、マウンテンかつ丼を頼んだら店員さんから大盛りを勧められました。さては「こいついっぱい食べに来たな」って思ってますよね!その通りです!!
マウンテンかつ丼には、チキンカツ、ロースカツ、ヒレカツが乗っています。チキンカツは弾力がしっかりとあり、ロースカツは柔らかく、ヒレカツは肉の旨味としっかりとした食感が楽しいです。いずれも食べ応えは抜群です。上にはソースがかかっています。名古屋に来て味噌カツに触れる機会も増えましたが、やはりソースとカツの組み合わせは安心します。
カツたちの下にはキャベツが敷いてあります。肉と油と脂の競演であるカツを食べる罪悪感を和らげてくれる、絶対に欠かせない薬草です。
これはロースかな?(パクー
いや、筋の入り方的にチキンだな!
てか、カツって肉が違っていてもビジュアルが一緒だなぁ!
ボリュームのある美味しいソースカツ丼だったのですが、食べていて一つ疑問に思ったことがありました。それは、僕自身が本当に食べ物の違いをわかっているのか、ということです。
また爆弾発言をぶち込みましたね…
豚肉と鶏肉と牛肉の見分けはつくつもりですが、それは色や形が見えるからそこで判断しているだけで、見た目も形も同じようなカツになった状態で食べたときに、果たして本当に見分けを付けられているのだろうかと、ふと思いましたね…
実は、自分の舌に絶対的な自信があるわけではありません。だからこそ、食に関するうんちくを積極的に学んでいますし、感想もあらゆる語彙で言語化しようと試みています。
以前見た「ホンマでっか!?TV」にて「食事の時にうんちくを聞きたい?聞きたくない?」というテーマでトークが繰り広げられていました。聞きたい派と聞きたくない派の丁々発止のトークはどれも共感できるものばかりでしたが、特に「うんちくを聞きたがる人は味の感覚に自信が無い」や「言葉にすると感性が縛られる」といった意見には共感できましたね。
美味しかった感覚は「ああ、○○だから美味しかったんだ!」というように情報で補強や答え合わせをしたいです(自分の味覚に絶対的な自信が無いからこそ別の情報で補強したい)。また、味の感想を言葉にしようとすると、どうしても語彙の限界からどれも似たような表現になってしまい、違う店の同じ料理の微妙な違いを的確に表現できなくてもどかしいです(これが『感性が縛られる』ということですね)。結局は「百聞は一見に如かず」だと思います。このブログには食べた料理の感想をいろんな言葉で書いていますが、記事を見てその店の全てを知ってほしいというよりは、このブログを見て「実際に食べてみたい」と思ってもらいたいですね。
……と、食べながら思わず哲学的になってしまうぐらいにはデカ盛りでしたが、無事に完食しました!
ちなみに、勝六には「キャベツ、味噌汁、ごはんのおかわり自由」という嬉しすぎるサービスもあります。このサービス自体はとんかつの店で時々あるものですが、勝六で特徴的なのはカツ丼もご飯おかわり自由の対象という点ですね!
なるほど。ご飯おかわり自由だからこそ大盛りも無料で、最初の店員さんも大盛りを勧めてきたということですか。
キャベツと味噌汁をおかわりしました。味噌汁は、最初はわかめとこまき麩の味噌汁でしたが、おかわりは油揚げの味噌汁です。味噌は赤味噌ではなく合わせ味噌ですかね。
数量限定「富士山からあげ定食」
勝六には数量限定の人気メニュー「富士山からあげ定食」があります。とんかつの店ですが、から揚げにも力を入れているわけですね!
初回訪問時には売り切れとなっていたので、後日開店のタイミングで訪問して注文しました。
ご飯、味噌汁、箸休めのしば漬け、キャベツ千切り、マヨネーズ、から揚げのセットとなっています。メニュー名の通り、10個のから揚げが富士山のごとく積みあがっています!
そんな富士山から揚げを、まずは何も付けずに一口頂きます。
なるほど。下味はしっかりと付いているけれど、主張は控えめだね。肉の旨味を活かしてる感じ!
勝六の富士山から揚げは、あっさりとした味付けの唐揚げです。肉は柔らかな鶏もも肉で、醤油ベースの下味がしっかりと付いている一方で、塩気や辛さはどちらかというと控えめです。むしろ、鶏肉の旨味や脂の甘味をそっと補強するようなさりげない味付けです!ガッツリ系のから揚げとは一線を画す、上品な味わいですね。衣はさっくりとしています。
ですが、だからこそマヨネーズとの組み合わせでまたイメージが変わるのです。マヨネーズを纏わせることで、上品でありつつ「ジャンクさ」という意味では多少物足りなかった富士山から揚げが、一気にジャンクな口当たりになります!マヨネーズの脂がから揚げの脂をさらに強化しつつ、酸味も上品なタレの味付けを邪魔せず食べ応えを増してくれます。
これは単独でも美味しいし、ご飯とも一緒に食べたいタイプのから揚げですね。あっさりとしていて食べやすいから揚げなので、人気なのも頷けます!
勝六 まとめ
とんかつととろろ膳勝六は、とんかつ定食やとんかつとろろ膳、トンテキ、から揚げ、フライ等を味わえるとんかつ店です。全体的に上品で落ち着いた雰囲気のとんかつ定食やとろろ膳を味わえますが、その中に一つ異彩を放つ「マウンテンかつ丼」というものもあります(笑) また、数量限定の「富士山からあげ」はあっさりとした味わいのから揚げです。
ご飯は大盛り無料です。それだけでなく、ご飯、味噌汁、キャベツがおかわり自由だったりします!ゆえに、ガッツリ食べたい皆様にも安心です。
勝六アピタ千代田橋店ではテイクアウトも実施しており、各種とんかつ弁当の購入も可能だったりします。
食後には勝六(およびグループ店舗のかつ麦)にて使用可能な値引き券のサービスもあるので、また行ってみたいと思います!
とんかつととろろ膳 勝六 アピタ千代田橋店
愛知県名古屋市千種区千代田橋2丁目1-1
営業時間:11:00~22:00
勝六の運営元、株式会社フーズジャパンのWebサイトはこちら↓
アピタ千代田橋店のレストラン・飲食テナントの紹介記事はこちら↓
コメント