西日本出身ゆえに馴染みのなかったチェーン店に、そばの「ゆで太郎」があります。僕の地元である中四国は讃岐うどんの勢力が強く、そば屋が全く無かったわけではないのですが、ゆで太郎や富士そばのような安価なそばを楽しめるチェーン店はほとんど無く、そばといえばちょっとお高い麺料理というイメージがありました。ゆで太郎の出店地域は中部地方以東に固まっており、近畿地方以西で店舗があるのは大阪府、滋賀県、三重県、愛媛県、福岡県のみとなっています。
そんなゆで太郎ですが、そばを食べられるだけではなく、近年はもつ煮定食やもつ炒め定食を楽しめる「もつ次郎」が併設されていることが多いのだそうです。松屋に併設されるマイカリー食堂や、ガストに併設されるから好しのような感じですね。
野暮用で疲れた帰り道。僕は道中で見つけた「ゆで太郎/もつ次郎 大口町店」にふらふらと誘い込まれるように入り、欲望のままに豪遊してきました!
ボリューム満点のもつを食らう!
ゆで太郎/もつ次郎大口超店は、愛知県丹羽郡大口町の国道41号線沿いにあります。大きな駐車場を備えたロードサイド型の店舗です。
注文は食券制で、それこそマイカリー食堂を併設した松屋と同様に、ゆで太郎のメニューともつ次郎のメニューが別々に分かれています。食券を購入して店員さんに渡し、しばらく待っていると料理が出来上がって呼び出されます。
ズキュウウウン
これぞ、豪遊…!
今回注文したのは、もつ次郎の「合い盛りもつ定食」と、ゆで太郎の「ハーフそば」です。そこにお酒(レモンサワー)もつけちゃいました!これはもう、紛うこと無き豪遊です!ゆで太郎で1700円頼むことは多分そんなに無いです(笑)
アルコールはビール(スーパードライ)、ハイボール(角ハイボール)、レモンサワー(本搾り)から選ぶことができます。大口町店は前述の通り、幹線道路の国道41号線沿いにあるので、運転していないか念入りに確認されました。
合い盛りもつ定食は、ご飯とお吸い物に、もつ煮込みともつ炒めがついてくる、腹ペコのための定食メニューです。そしてもつ次郎の定食は、ご飯を無料で大盛りにすることができます。当然のごとく大盛りです。
もつ煮込みは、どこかまろやかさを感じる味噌味です。まろやかな味噌味のつゆが、柔らかい豚もつとこんにゃくにとてもよく浸みています!名古屋で暮らすようになって、真っ黒な赤味噌のどて煮を食べる機会が増えましたが、このブレンド味噌のもつ煮込みはどて煮とはまた違ったコクが楽しいです。つゆをご飯にぶっかけても美味しいんですよ!
一方でもつ炒めは、豚もつと玉ねぎとニラとにんじんを甘辛く炒めた一品です。甘辛いタレの味とにんにくの風味が、これまたご飯を進めてくれるのです!炒めたことで、もつ煮とはまた違った香ばしさもありますし、豚もつのクニクニとした食感と、玉ねぎ等の野菜のシャキシャキとした食感との対比も楽しいです。
もつ煮も、もつ炒めも、どちらも豚もつがたっぷりと入っていてボリューム満点なのも嬉しいポイントです。
そんなもつ煮ともつ炒めは、様々な調味料で味変できますが、ダントツでおすすめなのはオリジナル辛味調味料「赤鬼」です。ただの一味唐辛子や七味唐辛子というわけではなく、匙で取ってみるとしっとりとしていました。どうやら、一味唐辛子、七味唐辛子、すりごま、ごま油をブレンドしたもののようです。
もちろん、もつ煮にも、もつ炒めにも、赤鬼をバッチリかけています!一味唐辛子と七味唐辛子をブレンドしているだけあって、しっかりと辛いのですが、もつ煮ともつ炒めの美味しさを引き立ててくれます。なお、赤鬼はテイクアウトも可能です。
そばについて改めて考える…
一緒にゆで太郎の「ハーフそば(冷)」も注文しています。冷やしのハーフそばは、ぶっかけそばとなっています。欲望(天かす)のせいでそばが全く見えていませんが!
僕はそばという麺料理を未だに掴み切れていない気がします。「そばの香り」や「十割そば」が珍重されるらしい、ということはなんとなく知っています。十割そばは作ろうとしても纏まりが悪かったりするので、小麦粉をつなぎに加えた「二八そば」があるということも知っています。一方で、市販されているそばは小麦粉がつなぎどころか、小麦粉のほうが多く含まれていることも多々あります。なんならそばどころの道の駅で購入したそばも、原材料名のところで「小麦粉」の文字が「そば」よりも前にあったりすることも…
そばとは一体何で、どのように楽しむのが正解なのか。そんなことを思いながらゆで太郎のぶっかけそばを啜ります…
御託はいらねえな!
そばの香りに、そば粉の比率。そんな難しいことを考えなくても、ゆで太郎のそばは旨かったです。心地よく啜れる滑らかな細麺で、張りのある歯応えです。のど越しも楽しいし、噛んでも楽しいです。それもそのはず。ゆで太郎のそばは、指定の製粉所で丁寧に挽いたそば粉を毎日店舗で粉から製麺し、注文を受けてから目の前で茹でているので「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の三拍子そろった「三たて」のそばなのです。香りについてはやはりまだ経験値が浅いのでわかりませんが、のど越しと歯応えの楽しさだけで十分楽しめました。
ぶっかけつゆは濃いめでありつつも心地よい甘辛さと、節の旨味を感じられ、滑らかなそばに心地良く絡みます。
考えてみれば、そばは高級なものもありますが、それと同時に江戸時代から庶民の食べ物として親しまれていたものでもあります。香りやそば粉の比率などにとらわれすぎず、難しいことを考えずに啜るのが、実は一番楽しい食べ方なのかもしれません。
もつ次郎 まとめ
というわけで、初めてのゆで太郎およびもつ次郎体験… どちらかというともつ次郎体験になりましたが、非常に満足できるものになりました!
ゆで太郎の「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の「三たて」のそばは、歯応えものど越しも心地よいですし、もつ次郎のもつ煮ともつ炒めはご飯のおかずにもレモンサワーのお供にも最適でした。何より、安い値段でお腹いっぱいになれるのがとても嬉しいですね。辛味調味料の「赤鬼」も美味しかったです。
今回、ゆで太郎のそばは「ハーフそば」のみを頂いていますが、ゆで太郎には他にも中華そばやかつ丼、カレー等のメニューもあるので、いろいろ試してみたいです。「倍盛」なるデカ盛りメニューもあるとか…
そばをカスタマイズできる、トッピング無料券も頂いたので、今度はゆで太郎を深掘りしていきたいと思います!
ゆで太郎/もつ次郎 大口町店
愛知県丹羽郡大口町新宮2丁目168
営業時間:5:00~23:00
※訪問時点での情報です。
ゆで太郎のWebサイトはこちら↓
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