道の駅紹介
神奈川-02 山北
1997年4月11日(第12回)登録、1997年7月19日開業
道の駅 山北(仮店舗)
神奈川県足柄上郡山北町川西668-1
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
※訪問時点での情報です。
【スタンプ】

【記念きっぷ】
(2025/7/20)


※記念指定券は取り扱っていません。
※道の駅カードは過去に取り扱っていましたが、訪問時点では取扱いが終了していました。
仮店舗で営業中!
(シリーズ・静岡・神奈川 1泊2日 行き当たりばったり道の駅旅)
道の駅山北は、神奈川県足柄上郡山北町の神奈川県道76号線(山北藤野線)沿いにある道の駅です。神奈川県道76号線は丹沢湖方面へ続いており、道の駅山北は言うなれば「丹沢湖の玄関口」です。
そんな丹沢湖の玄関口に、近日、さらなる「玄関口」としての役割が追加されます。それは「山北町の玄関口」としての役割です。2025年9月現在、新東名高速道路の未開通区間である新秦野IC~新御殿場IC間が工事中で、神奈川県道76号線には「山北スマートIC」が開通予定です。山北スマートICの整備に合わせて、道の駅山北も「山北町の玄関口」となるべく、2025年4月1日~10月末のスケジュールでリニューアル工事中です。

そんなリニューアル工事中の道の駅山北ですが、工事中の道の駅施設から800mほど南方にある、山北町立清水保育園の跡地を仮設店舗として営業中です。
神奈川県道76号線から、かつての園庭だった砂利敷きの駐車場に直接入ることができるようになっていますが、この場所に仮設店舗があることを事前に把握していなければ通り過ぎてしまうかもしれません。一応、駐車場入口にあたる場所に「生鮮野菜直売所」の看板と、たくさんの「道の駅営業中」と書かれた幟が掲げられてはいるのですが、それ以外の場所に、仮設店舗で営業中である旨の案内が無いのです…。
なお、仮設店舗での営業期間は、道の駅施設のリニューアル工事に合わせて、2025年4月8日~10月末の予定となっています1。

元々、道の駅山北は物販施設とレストランから構成されていた道の駅でしたが、仮設店舗は直売所のみでの営業となっています。しかしながら、その品揃えは「仮設」と侮るなかれです。山北町の野菜や農産加工品、足柄茶の茶葉、山北町の事業者の製品、近隣のお土産、惣菜など「山北町の道の駅で欲しいもの」は一通り揃っていますし、ありがたいことに記念きっぷもスタンプも引き続き取り扱っています。
大規模な道の駅も良いですが、こういう小規模な道の駅には限られたスペースに「その地域の一押し」が凝縮されている感じがするので、とても味わいがあって好きです。それに、仮設店舗から感じる保育園の面影にも風情を感じます。全体的に天井が低い感じとか…。
ちなみに、記念きっぷの裏面や店内のパネルに描かれているゆるキャラは、山北鉄道公園に保存されている国鉄D52型蒸気機関車を模した「でごにぃ」です。D52型機関車は1970年から静態保存されていましたが、2016年に動かせるようになり、以後月に一度のペースで整備運行されているようです2。
なまこマン、すっぽんデビュー!「すっぽんドリンク」
いやぁ、運転って疲れますね。
はい…。
知らない道を走るのも、知らない場所へ行くのも、とても楽しくて大好きなのですが、それはそれとして、同じような姿勢で長時間集中しっ放しというのは体力を削られます。
なので、ちょっとばかし強烈に精をつけてみることにしました!
ほい!これ、差し入れ!

すっぽん!?
山北町内の養殖場(瀬戸スッポン養殖場)にて育ったすっぽんを使用した「すっぽんドリンク」です!

原材料名を見ると、神奈川県産すっぽんに、椎茸、ショウガ、ガラナ、各種水溶性ビタミンからできているようです。字面だけでも滋養強壮に効きそうな気しかしません。瀬戸スッポン養殖場の商品紹介ページによると、使用されているすっぽんエキスは、すっぽんから12時間かけて抽出しているのだとか。そりゃあ原材料名の一番最初に「すっぽん」と書かれるわけです。かなり濃そうで楽しみです!
さあさあ、ぐいっといって!!
なんだか、勇気がいります…!えーい!
うーん。エナジードリンクのようなケミカルな甘味の奥に、旨味や塩味のようなものを感じますね。それに、喉から体がカッカと熱くなって、元気になっていくような気がします!
初めて飲むすっぽんドリンクは、味そのものはエナジードリンクやドデカミンなどに似た、ケミカルな甘味なのですが、その甘味の奥に動物系の旨味と、塩味(原材料にも塩が入っています)を感じられ、一口あたりの情報量が明らかに多いです。なんだか不思議な旨味で…これがすっぽんエキスの味なのでしょうか。飲んだそばから、喉の奥から熱が広がるような感じがして、目が冴えてくるようでした。まあ、1本600円の高級品でしたし、効いてくれなかったらどうしようかと(え)
食べられるの!?真っ黒な「石炭糖」
すっぽんドリンク以外にも、気になるお菓子を見つけたので購入してみました。

それがこちらの「石炭糖」です。山北町内にある和菓子屋「秋月堂」の商品です。

その名の通り、石炭のごとき真っ黒な塊がパックされています!この黒い輝きを見ると、石炭が「黒いダイヤ」と呼ばれていたのも頷けます。もっとも、これは石炭ではなく「石炭糖」なのですが。
食べ物には見えないビジュアルですが、早速一口食べてみると…。
ぷるっとしてるし、みかんの味がする!?
表面は糖衣がパリッとした食感なのですが、その内部は寒天のようにもっちりとした食感です。そして、砂糖の甘味に加えて、みかんの甘酸っぱくフルーティーな味わいもほのかに感じます。

種明かしをすると、これは竹炭を練り込んだみかん味の琥珀糖です。前述した山北鉄道公園のD52型蒸気機関車にあやかって、2018年より販売されました。みかんは山北町の特産品でもあるので、秋月堂の石炭糖は言うなれば、山北町の名物を組み合わせて生まれたお菓子です3。

それにしても、この、鉱物にしか見えないビジュアルに脳が認識バグを起こしてしまいます!とても面白いお菓子でした。
見ろ。こういうサシの入った石がうまいんだ。
リニューアル完了後、リベンジします!
道の駅山北は、神奈川県山北町の神奈川県道76号線(山北藤野線)沿いにある道の駅ですが、2025年7月の訪問時点ではリニューアル工事中で、仮設店舗にて物販のみ営業中でした。
元々、道の駅山北は、崖と河内川沿いを走る県道の隙間の小さなスペースに建っていた小さな道の駅でした。今回のリニューアル工事では、建物の増築とトイレのリニューアルが行われます。リニューアル工事は2025年10月末に完了予定で、仮設店舗での営業も10月末までとなっています。
仮設店舗は、限られた品揃えでありながらも、その中に山北町の物産が凝縮されており、欲しいものを探すのがとても楽しかったです。山北町産の「すっぽんドリンク」は「クセのあるエナジードリンク」といった感じの味わいでとても「効きそう」でしたし、石炭を模した琥珀糖「石炭糖」は見た目も食感も味も楽しいお菓子でした。

仮設店舗の背後には、全長771m、高さ125mの日本最大級のバランスドアーチ橋「河内川橋(仮称)」がそびえており、新東名高速道路および道の駅山北の未来に期待を持たせてくれます。この橋を通れるようになったとき、改めて、生まれ変わった道の駅山北を深掘りできたらと思います!
山北町観光協会Webサイトの道の駅山北紹介ページはこちら↓
- 当初はリニューアル工事も仮店舗の営業も、2025年4月~7月末の予定でしたが延期されました。建設資材の調達・納入の遅延があったほか、工事中にツバメの巣が複数見つかったので雛の巣立ちを待ってから外装工事にとりかかることにした…という事情があるようです。参考:https://www.town.yamakita.kanagawa.jp/cmsfiles/contents/0000006/6721/renewal_michinoeki.pdf
- 参考:鉄道のまち山北とD52 – 神奈川県ホームページ
- 春先には季節限定でイチゴ味の石炭糖も販売されているようです。参考:【黒いカラアゲ・石炭糖】鉄道の町ならではの山北町のグルメ紹介 – 山北町福活プロジェクト
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