道の駅紹介
神奈川-01 箱根峠
1995年1月30日(第1回)登録、1995年5月30日開業
道の駅 箱根峠
神奈川県足柄下郡箱根町箱根381-22
営業時間:9:00〜17:00
※訪問時点での情報です。
【スタンプ】

【記念きっぷ】
(2025/7/21)


※道の駅カード、記念指定券は取り扱っていません。
天下の険の道の駅はミニマリストでした
(シリーズ・静岡・神奈川 1泊2日 行き当たりばったり道の駅旅)

道の駅箱根峠は、神奈川県足柄下郡箱根町の国道1号線沿いにある道の駅です。駅名の通り、静岡県と神奈川県の県境・箱根峠から近い場所に位置しています。国道1号線というと日本屈指の幹線道路ですが、こと箱根周辺に関しては片側1車線の曲がりくねった峠道といった様相で、道の駅箱根峠も「山道沿いの小さな道の駅」といった雰囲気の佇まいです。駐車場のキャパシティも普通車23台・大型車8台・身障者用1台と、小さめです。
今回、小田原方面から箱根新道を通って道の駅箱根峠へアクセスしましたが、箱根新道は箱根湯本や強羅をバイパスする自動車専用道路であるにもかかわらず、カーブと急坂の連続する刺激的なワインディングロードで、箱根の山が「天下の険」と歌われた理由をこの身で実感しました(笑)なお、静岡県側の国道1号線もなかなか険しいです。
そんな天下の険を超えてたどり着いた道の駅箱根峠は、一言で言うと「惚れ惚れするほどにミニマリストな道の駅」でした。施設は売店兼軽食コーナー、情報コーナー兼休憩スペースから構成されています。

店内の様子を見ていただくと、僕の言わんとしていることが伝わるのではないでしょうか。
一室に、物販スペースと軽食コーナーがギュッとコンパクトに詰め込まれています。というか、軽食コーナーの一部を間借りさせてもらって物販をしている感じもします。これまで訪問した道の駅で例えるなら、フロアの大半をうどん屋が占める徳島県那賀町の「道の駅わじき」や、新駅舎でリニューアルオープンする前の山形県大江町の「道の駅おおえ」に似ていますが、これらの道の駅と比べても「詰め込みっぷり」が群を抜いています。

一番奥に、売店のレジと軽食コーナーの受け渡し口が並んで配置されているところにも「ミニマリズムの美学」のようなものを感じます。最初から店内をこういう造りにすることを想定してデザインされていることが伺えます。
そんな限られたスペースの中に、地元の野菜や箱根のお土産がしっかりと網羅されています。大涌谷の燻製卵や、寄木細工、箱根ラスクなどなど…。「箱根という観光地でお土産に買っておきたい」と思えるものは、子供が欲しがりそうなキーホルダーなども含めて一通り揃っています。決して「スペースが限られているから品揃えも乏しい」というわけでなく、限られたスペースで最善を尽くそうとしていることが伝わってくるのがとても好みでした。
芦ノ湖を眺めながら味わう軽食!
さすがに店舗のミニマリストっぷりは一般的な見どころではないのですが(笑)道の駅箱根峠の見どころはもちろん他にもあります。

一番は、なんといっても芦ノ湖の眺望を楽しめることですね。展望スペースや、店内の窓際の席から芦ノ湖を一望することができます。

そして、そんな芦ノ湖の景色を眺めながら、コーヒーを楽しめます!

「重厚な箱根の山々と、美しい芦ノ湖をイメージした」という道の駅箱根峠の「オリジナルブレンドコーヒー」は、後味が軽やかながらも苦味とコクはしっかりとしており、さらにのど越しも良くてゴクゴクと飲めます。心地よく喉の奥に流し込みながら、少しずつ目が冴えていきます。「限定」って書いてあると何でも欲しくなっちゃいます(笑)天下の険である箱根の山を安全運転する上で、とても心強いお供です!

ブレンドコーヒーと一緒に、芦ノ湖産のわかさぎを使った南蛮漬け「わかさぎのエスカベッシュ」も注文しました。南蛮酢や玉ねぎのさっぱりとした口当たりと、わかさぎの旨味や衣の油分との対比が楽しい味わいです。食感の面でも、玉ねぎのシャキシャキと、わかさぎのホクホクの対比が見事です。

食器を返しに行ったら、山菜おにぎりが丁度握りたてのタイミングだったので、魅力に抗えず買ってしまいました(笑)

山菜おにぎりは全体にほんのりと醤油味が付いていて、モチモチとしたご飯の中に混ぜ込まれた山菜やたけのこのホクホクとした食感が嬉しいアクセントとなっています。こういう山菜おにぎり、久しぶりに食べましたね。地元の祭りの屋台で買ったおこわや、父の親戚が持たせてくれたおこわを懐かしく思い出しました。
道の駅箱根峠 まとめ
道の駅箱根峠は、神奈川県箱根町の国道1号線、箱根峠付近にある道の駅です。施設は小規模ですが、限られたスペースの中に地元の野菜や箱根のお土産が網羅されています。また、軽食コーナーでは今回紹介したエスカベッシュや山菜おにぎり以外にも、主にそばやうどんを提供しています。
「箱根観光のスポット」というよりは「箱根峠という交通の難所に設けられた休憩施設」といったイメージの施設です。箱根新道をはじめとした、険しい箱根の道を楽しんだ後の休憩スポットとして考えるととても良いロケーションです。綺麗に見える芦ノ湖もご褒美といえます。箱根湯本や強羅からは離れた場所にあり、芦ノ湖(箱根海賊船 箱根町港)からも徒歩30分の距離なので、箱根観光のついでに訪問するなら自家用車があったほうが便利だと思います。

箱根町観光協会サイトの道の駅箱根峠紹介ページはこちら↓




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