【道の駅巡り】くるら戸田(静岡県沼津市)|海の秘境にある、温泉と深海魚のごほうび

くるら戸田とろぼっち丼&タカアシガニ味噌汁 道の駅
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道の駅紹介

静岡-23 くるら戸田

2014年10月10日(第42回)登録、2015年4月1日開業

道の駅 くるら戸田
静岡県沼津市戸田1294-3

営業時間:
交流ロビー
8:30~22:00

歴史・文化展示コーナー
9:00~21:00

売店・軽食
10:00~18:00

戸田温泉壱の湯
10:00~21:00

※訪問時点での情報です。

【スタンプ】

(通常)

(ラブライブ!サンシャイン!!コラボ)

【記念きっぷ】

(2025/7/21)

※道の駅カード、記念指定券は取り扱っていません。

海の秘境の憩いの場所

(シリーズ・静岡・神奈川 1泊2日 行き当たりばったり道の駅旅

道の駅くるら戸田(くるらへだ)は、静岡県沼津市(旧田方郡戸田村)の静岡県道18号線(修善寺戸田線)沿いにある道の駅です。

沼津市戸田地区は伊豆半島の北西部に位置しており、天然の良港である一方で、なかなかアクセスの難しい、言うなれば秘境のような場所でもあります。というのも、戸田地区は三方を山に囲まれており、沼津市街および伊豆市土肥(土肥金山)方面からのアクセス路である静岡県道17号線(沼津土肥線)も、修善寺温泉方面からのアクセス路である静岡県道18号線も、つづら折りのカーブと急勾配が連続する険路なのです。今回アクセスに使用した静岡県道18号線は、幸い、2車線確保されているところが多かったのですが、伊豆市と沼津市の市町村境にあたる標高730mの霧香峠を過ぎたあたりから、急勾配と連続する急カーブにとてつもなく悶絶させられました。訪問時は晴れていた昼間だったから良かったものの、夜や悪天候の日には絶対に通りたくない道でした!

くるら戸田外観

なので、そんな強烈な峠道を超え、旧戸田村の市街地に入って、道の駅の建物が見えてきたときはとても安心しましたね!

歴史展示コーナー

道の駅施設は売店兼軽食コーナー、日帰り温泉施設「戸田温泉 壱の湯」、歴史展示コーナー、交流ロビー、足湯付きテラスから構成されています。地域の人が使える調理室や、高齢者向けの交流ルームも設置されており、ドライバーの休憩地点としての役割のみならず、地域住民の交流拠点としての役割も担っています。特に交流ロビーは広々としており、腰を下ろせるベンチも多く設置されています。

歴史展示コーナーでは、駿河湾に生息する深海魚の写真や、絵画、工芸品、江戸時代に戸田村にて建造された日本初の西洋式帆船「ヘダ号」の模型などが展示されています。ヘダ号は日本とロシアの合同で建造された帆船で、名称は戸田村にちなんでいます。1854年、ロシアから国交樹立のために軍艦「ディアナ号」に乗って来日したプチャーチン提督は、下田沖にディアナ号を停泊させていましたが、1854年12月23日の安政東海地震で発生した津波によってディアナ号が大破してしまいます。そんな中で、戸田村をはじめとした現地住民の助けを受け、ロシアへ帰国するために日露合同で建造されたのがヘダ号でした1

さらに、交流ロビーにて「ラブライブ!サンシャイン!!」のデザインマンホールが展示されていました。Aquorsの2年生メンバーですね。このカラーマンホールは2025年現在、学年ごとに沼津市内の3施設(道の駅くるら戸田、キラメッセぬまづ、沼津仲見世商店街)に数ヶ月毎のローテーションで展示されています。

クリックで拡大

沼津市は今や言わずと知れた「ラブライブ!サンシャイン!!の聖地」であり、Aquors結成およびアニメ放送から9周年となる2025年にも変わらぬ人気を誇っています(そもそも2025年にはAquorsの集大成として様々なイベントが開催され、盛り上がっています)。「ラブライブ!サンシャイン!!」は僕も大好きなんですよ。とても魅力的に描かれた沼津の海や自然が素晴らしいですし、あとはメンバー同士の人間関係が全体的にしっとりとしているのも非常に好みです(え)

「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台である内浦地区は、戸田地区から沼津市街方面に繋がる静岡県道17号線沿いにあります。帰り道に通りましたが、主人公の千歌ちゃん(高海千歌)の自宅である旅館「十千万」の元ネタになった「安田屋旅館」や、Aquorsの皆がよく利用するコンビニの元ネタになった「セブンイレブン伊豆三津シーパラダイス前店」などが沿線にあり、改めて「劇中でのあの風景は実在したんだ…!」と感動しました。スケジュール上素通りするほかなかったのが残念ですが、後日改めて深掘りしたいものです。

なお、くるら戸田のスタンプには通常デザインのものに加え、Aquors3年生の小原鞠莉がデザインされたものも用意されています。

海の秘境で、深海魚とタカアシガニを食す!

パンフレットより

売店では駿河湾の海鮮や、水産加工品、深海魚をあしらったアパレル類などを販売しています。「ラブライブ!サンシャイン!!」のグッズについても多少取扱いがあり、スタンプラリー「沼津まちあるきスタンプ」のスタンプ帳が販売されていました。

売店には軽食コーナーも併設されており、こちらではなんと駿河湾の深海魚を味わうことができます!駿河湾は日本で最も深い湾であり、沼津港や戸田港では深海魚も盛んに水揚げされます。メヒカリやタカアシガニ、ノドグロ、アブラボウズ、キンメダイなどなど…。名前を見るだけでよだれが垂れてくるラインナップです。

くるら戸田とろぼっち丼&タカアシガニ味噌汁
とろぼっち丼(750円)、タカアシガニ味噌汁(身入り)(500円)

券売機にて食券を購入し、深海魚を使用したメニューである「とろぼっち丼」「タカアシガニ味噌汁(身入り)」を注文しました!

とろぼっちというのはメヒカリ2のことです。とろぼっち丼はご飯の上に、特製のソースとマヨネーズをかけたメヒカリのからあげが乗った丼です。

蒲郡のココイチで食べたときも思いましたが、メヒカリはししゃものような細長いビジュアルだというのに、びっくりするほど脂が乗っていてホクホクなんですよね。ソースとマヨネーズがメヒカリの脂によく馴染み、非常に濃厚な味わいです。なお、ご飯の上の「とろぼっちからあげ」は単品でも販売されています。許されるならビール片手に食べたい味です!

タカアシガニの味噌汁には、具材としてタカアシガニのボイルが入っています。それ以外の具材は味噌汁用の乾燥具材ですかね。

竹島水族館にて撮影

見た目のインパクトが抜群な、巨大なタカアシガニですが、味の方は意外にも繊細でした。旨味がガツンと来る感じではありませんが、味噌汁の味の中心に、カニの旨味の芯を確かに感じます。身はズワイガニのハサミの部分のような、ポロポロと細かく解れる感じの食感です。

タカアシガニは水揚げしてから放置されると身が溶けてしまうため、産地以外で味わうことは難しいです。戸田港ではタカアシガニが水揚げされることから、戸田地区ではタカアシガニ料理が名物となっており、タカアシガニ料理を楽しめる飲食店が数多くあります。これはぜひ、他のタカアシガニ料理も試してみたいですね…!

なお、くるら戸田の軽食コーナーは席がとても少ないです。4名掛けの円卓が2つほどあるだけです。時間帯によってはほぼ相席必須なので、その点にご注意ください。

海の秘境で、温泉のご褒美!「戸田温泉 壱の湯」

すっかり汗をかいてしまったので、汗を流しつつ名古屋への帰路を安全に運転するための英気を養うべく、併設の「戸田温泉 壱の湯」に入浴しました!

入浴料は曜日を問わず大人500円、子供250円とリーズナブルなのが嬉しいポイントです。更衣室のロッカーはコインロッカーなので、100円玉を用意しておきましょう。といっても、券売機が現金専用なので、購入ついでに用意しやすいのではないかと思います。

パンフレットより
パンフレットより

お風呂は大浴槽、壷湯、露天風呂から構成されています。サウナはありません。近隣の戸田温泉の源泉を使ったかけ流し温泉で、泉質はナトリウムカルシウム硫酸塩泉です。温度は熱めで、泉質も相まって体がとても温まります。いろいろなことのあった2日間の旅行の疲れが、熱いお湯に溶け出していくかのようでしたね…外気浴をしていると、吹き抜けていく風が心地よかったです。湯上がりは畳のスペースで少しばかり休憩してから、名古屋へ向けて出発しました。

戸田温泉壱の湯は、戸田温泉の中でも数少ない「日帰り入浴に対応した入浴施設」です。例えば家族での海水浴の後なんかに立ち寄ると、とても気持ちよく汗を流せそうです!

道の駅くるら戸田 まとめ

道の駅くるら戸田は、静岡県沼津市の静岡県道18号線(修善寺戸田線)沿いにある道の駅です。

売店と軽食コーナーでは、地元の海産物を楽しむことができます。戸田は天然の良港であり、駿河湾の深海魚も水揚げされるため、特に深海魚を使用した軽食メニューがおすすめです!とろぼっち(メヒカリ)のからあげを乗せた「とろぼっち丼」は、脂の乗ったホクホク食感のとろぼっちと、オリジナルのソースとの相性が良好な、クセになる味わいです。また、戸田の特産品であるタカアシガニを使った味噌汁も味わえます。

日帰り温泉施設「戸田温泉 壱の湯」も併設されています。天然温泉で、泉質はナトリウムカルシウム硫酸塩泉です。リーズナブルな価格で入浴することが可能で、入浴料は以下の通りです。

大人(中学生以上):500円

小人(小学生):250円

未就学児:無料

沼津市戸田地区へアクセスするには、沼津市街方面からも、修善寺方面からも、土肥方面からも、険しい山やつづら折りのカーブを超えなければなりませんが、だからこそくるら戸田は貴重な補給スポットだと言えます。霧香峠の険しいつづら折りの道をヒィヒィ言いながら越えて、ようやくたどり着けたときの感動は忘れられません!

道の駅くるら戸田のWebサイトはこちら↓

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  1. 参考:日露友好 歴史の一幕を観る | 公益財団法人 友愛
  2. メヒカリも通称で、正式名称はアオメエソ。

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