名古屋駅の周辺、特に桜通口には超高層ビルが立ち並び、大都会の様相を示していますが、いざ地下に潜ると、地上とはうってかわって昭和の空気が残る一角も見受けられます。名古屋駅の地下街、特に現在の名駅地下街サンロードは、昭和32年に開業した日本最古の地下街ですからね。
まあ、現在のサンロードは内装がきれいでそこまで古い感じはしないのですが、ミヤコ地下街のほうまで行くと昭和レトロな感じがしますし、サンロードと名鉄百貨店の地下一階とを結ぶ通路「名鉄イートインストリート」も匂い立つほどにレトロな雰囲気です。
今回は、そんな名鉄イートインストリートにあるそば屋「おらが蕎麦 名鉄イートインストリート店」にお邪魔しました。
やわらか鶏天が8個も!「鶏天そば 特盛」
おらが蕎麦は、うどんの杵屋などを運営する株式会社グルメ杵屋レストランの展開する店舗ブランドの一つです。名古屋市内では他にも、栄や鶴舞駅に出店しているほか、JR名古屋駅の名古屋うまいもん通り太閤通口や、ユニモールといった、名鉄イートインストリートのご近所にも出店しています。

名駅イートインストリート店は、20mほどの通路の片側全てを占める細長い店です。写真に写っているのはその一部にすぎません。細長すぎるので、レジが2か所にあります。
メニューにはざるそばやかけそば、おろしそば、きつねそば、にしんそばなど、温かいそばと冷たいそばが一通り揃っていますし、きつね揚げや温泉卵などの、そば用の単品トッピングもあります。
お冷としてほうじ茶が出てくるのも嬉しいポイントです。

メニューで「おらが蕎麦名物」として大きく扱われていた「鶏天そば」を特盛で注文しました。鶏天そばは温かいものと冷たいものを選ぶことができます。また、今回注文した特盛は、そばの量が1.5倍なのに加え、上に鶏天がなんと8個も乗っています。これは圧倒的だ…!

毎日店内で自家製麺しているというそばは、のど越しの良い細麺です。冷やしそばゆえ、ぎゅっと引き締まった食感です。
そして、大量に鎮座する鶏天は、柔らかいむね肉です。味付けはシンプルな塩味で、鶏むね肉そのものの旨味を楽しめます。チャーシュー麺やカツカレーのような、肉系のメイントッピングが乗っているものでは往々にして、肉を食べ終わるときに「もう終わりかぁ…。」と一抹の寂しさを感じるのですが、おらが蕎麦の鶏天そばでは、鶏天とのセッションがさながら永遠のように続きます。
ネギと大根おろしとごまとわさびが効いているので、鶏天×8の大ボリュームであるにもかかわらず、さっぱりと啜れるのが良いです。
そばと一品料理でチョイ飲みするぞ!
一時期、仕事帰りに名鉄バスセンターからバスに乗るべく、こちらのおらが蕎麦の横をよく通っていたのですが、通る度に気になっていたことがありました。それは「チョイ飲み」です。
ディナータイムのおらが蕎麦では、チョイ飲みに適した安価な一品料理やお酒のラインナップが一気に増えるのです!
普段は閉店10分前とかに前を通りかかるので、楽器屋さんの前でショーケースの中のトランペットを物欲しげに見つめる少年のような気持ちで、おらが蕎麦でのチョイ飲みに思いを馳せていましたが、先日たまたま丁度良いタイミングで訪問できたので、満を持しておらが蕎麦でのチョイ飲みを満喫してきました!


数あるお酒の中から「キンキンレモンハイボール」を注文しました。最近、こういう凍結レモン系のお酒が好きでよく飲んでいます。フレッシュなうえに、そのフレッシュさが長続きしますし、何より写真映えするビジュアルでもあります。今回のキンキンレモンハイボールはレモンを丸1個分使用しているのですが…上の方意味あるのかな(え)

お酒のお供として、料理もいくつか注文しました。「おでん3種盛」です。こんにゃく、ごぼ天、厚揚げ、大根、玉子、ちくわ、牛すじの7種類から、好きな3種類を選べます。また、700円で6種盛にもできます。
そば屋だけあって、出汁も絶妙なんですよ。すっきりとした確かな旨味がありつつも、濃すぎない加減が丁度良く、ぐいっと啜りたくなっちゃいますし、もちろん具材にもそんな出汁がたっぷりと染みています。

さっぱりとしたおつまみも欲しくて「サクサク醤油のにら冷奴」も注文しました。絹豆腐の上に、ガーリックチップの入った「食べるラー油」風の醤油ダレとニラが乗っています。濃くてパンチあるタレと、絹豆腐のさっぱりとした口当たりとの対比がたまりません。もちろんハイボールも進みます。

「山菜そば」も注文しましたが、ちょっと多かったかな…?
トッピングはネギ、ゆず皮、山菜のみというシンプルな構成ゆえに、つゆとそばの味をしっかりと楽しめます。温かいそばはつゆの口当たりが優しく、そばも柔らかく、ほっとする味でした。

キンキンレモンハイボール用のおかわりも注文し、お腹いっぱいになるまで楽しみましたが、金額はなんと2240円です。さすがに安すぎませんか!?組み合わせ次第では「せんべろ」とまではいかずとも、1500円以内で十分に満足できるチョイ飲みになるかもしれません。
おらが蕎麦 名古屋名鉄イートインストリート店 まとめ
おらが蕎麦は、うどんの杵屋でお馴染みのグルメ杵屋レストランが展開するそば屋です。今回は、名鉄百貨店地下1階と名駅地下街サンロードとを結ぶ通路「名鉄イートインストリート」の片面全てを占める「おらが蕎麦 名古屋名鉄イートインストリート店」にお邪魔しました。
自家製麺のそばをリーズナブルに味わえるほか、夜の時間帯には安価にチョイ飲みができる一品料理も充実します。おすすめは「鶏天そば」です。柔らかい鶏むね肉の天ぷらが、通常サイズでは5個、特盛にするとなんと8個も乗って出てきます。
なお、クレジットカードや電子マネーでの決済にも対応しています。
ところで、名鉄百貨店は名鉄名古屋駅の再開発に伴い、2026年2月28日をもって営業終了予定です。おらが蕎麦名古屋名鉄イートインストリート店も名鉄百貨店のテナントに含まれるため、一緒に営業を終了すると考えられます。独特なレトロ感をぜひ、今のうちに楽しんでいただきたいものです。
おらが蕎麦 名古屋名鉄イートインストリート店
愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2-1 名鉄百貨店メンズ館地下1階 イートインストリート
営業時間:11:00~21:30
※訪問時点での情報です。
おらが蕎麦のブランド紹介ページはこちら(株式会社グルメ杵屋レストラン公式サイト内)↓




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