9月末に、仕事関係の用事で岡崎市まで行ってきました。会合を終え、その後の懇親会(コロナ禍に伴う自粛が明けて4年ぶりに開催されたのでそれはもう盛大でした)も終わると、気付けば外は真っ暗になっていたのでした。これは遅くなってしまいましたね。
遅くなってしまったなら、いっそ朝帰りすることにしましょう!別に終電を逃したわけではないのは秘密です!(え) 僕はある目的のために、名鉄を名古屋ではなく知立にて降りたのでした。
名鉄知立駅から歩くこと10分。照明に照らされた、ひときわ目立つ大きな建物が現れました。そこが今回の目的地「サウナイーグル」です。愛知県の中でもかなり有名なサウナ施設の一つで、かねてより利用したいと思っていたのですが、実際に利用してみたところ、とにかく心地よくととのうことと、サウナ上がりのひとときを快適に過ごすことに特化したサウナ施設でした!
かゆいところに手が届くサウナ
サウナイーグルは巨大アミューズメント施設「イーグルテラス」の中にあります。男性専用のサウナなので女性は利用できません。
フロントで利用料金を支払い受付をしたら、フロント前にあるロッカーにて館内着に着替えましょう。施設内の各所にフェイスタオルが置かれており、自由に使うことができるのがポイントです。完全に手ぶらでも利用できるというわけですね!
館内でのお金のやり取りはすべてロッカーキーについたバーコードを介して行い、退館時に精算するシステムです。
一日の疲れを癒すべく、早速入浴とサウナを楽しむことにしました。
お風呂は通常の大浴槽、人工温泉、バイブラバス、2種類の水風呂から構成されています。あくまでサウナイーグルの主役はサウナなのですが、お風呂も一通り揃っています。お湯の温度は大浴槽と人工温泉が37.5℃、バイブラバスが34℃とぬるめに設定されています。
ひげ剃りや歯ブラシ等のアメニティを無料で使用可能なのも嬉しいポイントです。体を洗うナイロンタオルに至っては通常の硬さのものと柔らかめのものの2種類から選ぶことができてしまいます。
一通りお湯に浸かったところで、いよいよお待ちかねのサウナに入ります。サウナ内部の温度は一番熱いところでも90℃弱です。スーパー銭湯でもサウナの室温が90℃を超すことはざらなので一見すると大したことが無いように思えてしまうのですが、サウナイーグルのサウナの肝は湿度なのです。湿度がしっかりと高いことで、温度が高すぎずとも、かなりの発汗が促されるのです。温度が高く乾燥していると鼻や喉の粘膜がやられてサウナの中に長く居られないこともしょっちゅうなので、熱すぎない温度でありつつしっかりと汗をかける絶妙なバランスが保たれているサウナイーグルのサウナは中に長く居たくなるサウナです。
サウナイーグルでは13時より1~2時間おきにロウリュイベントが実施されています。僕が最初に入った22時には特殊なロウリュイベント「禅ロウリュ」が開催されていました。禅ロウリュとは、サウナ内の照明とテレビの電源を落とし、一人一人を扇ぐのも省略することで、体感温度の上昇したサウナ内で瞑想のように体を温めることに集中できるロウリュです。
サウナストーンにアロマ水がかけられ、体感温度の上昇したサウナは、耐えられなさそうで耐えられる、絶妙な熱さです。さながら桃屋の食べるラー油の「辛そうで辛くない、でもちょっぴり辛い」というキャッチコピーです。出たいような出たくないような、揺れ動く恋心のような気持ちがロウリュの醍醐味ですよね。暗く静かな室内と、緑茶のアロマのおかげで、いつもより深くサウナに集中することができました。
そんなサウナから出た後には、水風呂で体を冷やします。前述したようにサウナイーグルの水風呂は2つあります。片方は15℃の水風呂で、キンキンに冷たいです。スーパー銭湯なんかでも水風呂はこのぐらい冷えていると非常に嬉しいです。
そしてもう片方は、6℃の水風呂です。ちょっとわけがわかりません。とはいえ男は度胸、なんでも試してみるものです。
あっ、これ冷たすぎるな!
……6℃の水風呂は40秒でギブアップしてしまいました(笑) サウナ後の水風呂って、じっとしていると冷たくなくなるのですが(サウナファンの間では『天使の羽衣』と呼ばれるそうです)、6℃の水風呂はそんなことがなくてしっかりと冷たかったです!
ととのいスペースは屋外と浴室内に設けられています。屋外ととのいスペースは広くはないものの、椅子が多めに置いてあります。
ところで、サウナでととのう際には、僕は断然外気浴派です。外は吹き抜ける風がサウナで芯から火照った体を優しくクールダウンさせてくれますが、一般的なスーパー銭湯の浴室内は温度も湿度も高めなうえに風もほぼ感じられず、あまり心地よく感じられないのです。ゆえに一般的なスーパー銭湯では、どんなに浴室内に椅子が置いてあっても屋外のととのいスペースのほうが断然人気だったりするのですが、サウナイーグルは屋内でも屋外と遜色なくととのうことができるのです。
というのも、サウナイーグルの浴室の室温はかなり涼しいんですよね。窓は開放されているうえに、冷房が効いています。お風呂の温度が低めなのも影響していると思います。ゆえに、屋内のととのい椅子でも体を良い具合にクールダウンさせられて、心地よくととのうことができるのです!
サウナイーグルのサウナは、サウナ巡りをしていて多くの人が考えるであろう「こういうサウナがあったらいいのになぁ」という願望を、かなり高い水準で叶えていると思います。
朝は早く起きて入浴し、土曜日と日曜日の朝6時半に開催されているロウリュイベント「おはようロウリュ」に参加しました。熱波師がサウナストーンに檜の香りのアロマ水をかけて熱い蒸気を室内に充満させ、サウナの中のお客さんを2回ずつ扇いでくれます。ガツンと目が覚める熱波は最高でした!
ちなみに、サウナイーグルのロウリュイベントには他にも、寝転んだ状態でロウリュを受けられる「寝転びロウリュ」や、ロウリュ中にオロポを飲める「オロポロウリュ」等面白いものが揃っています。機会があればそちらも体験してみたいです。
サウナ後のひとときを快適に!休憩スペース&お食事処「ゆるり家」
この手の施設における楽しみはサウナの時間だけではありません。サウナ上がりにだらだらと過ごしたり、ご飯を食べたりするのもまたサウナの醍醐味です。サウナイーグルには、サウナ後の時間も素晴らしいものにしてくれる設備が整っています!
広い休憩室には、サウナ後にゆっくりと腰を落ち着けられる、リクライニングシートがあります。テレビと電源が付いているうえに、フロントに言えば「場所取り」用の札を作ってもらえるので、席を滞在時のちょっとした拠点にできちゃいます!無料で読める漫画や雑誌も9000冊揃っています。
宿泊や仮眠も可能で、個室の宿泊室および仮眠室を借りることもできます(別料金)。
続いてはサウナ飯を見ていきましょう。サウナイーグルの食事処「ゆるり家」ではサウナ飯のみならず、お酒や、お酒のお供も充実しています。特にお酒に関してはカウンターにボトルキープがずらりと並んでいました!
今回いただいたサウナ飯は、サウナイーグル名物「イーグルベストコンディションラーメン」です。いわゆるベトコンラーメンですね。
麺はやや縮れた中細麺です。スープはあっさりとした鶏ガラでしょうか?タンメンのようにすっきりとしていますが、そこに焦がしニンニクの香ばしさと唐辛子の辛味がプラスされることで、アグレッシブな味わいの一杯に仕上がっています!
お供に「オロポチューハイ」も頂きました。名前からしてサウナーの罪深い欲望が詰まっていますね(笑) 湯上がりに水分を補給したいのか、アルコールで尿を出したいのかわからんぞ!
そんなオロポチューハイが、ドデカいジョッキに入ってやってきます。モバイルバッテリーと比べても一目瞭然ですよね。ちなみにこれより大きい「メガサイズ」のジョッキもあるのだとか… 味の方はというと、普通にあっさりとした爽やかオロポのような感じなのですが、アルコール感を感じずすいすいと飲めてしまいます。恐ろしい!
サウナを満喫し、サウナ飯まで食べていたらいよいよ終電がなくなってしまいました(え) なのでオールナイト滞在することにしました(確信犯)。宿泊の際には宿泊室に泊まることもできますが、リクライニングスペースにて睡眠することも可能です。今回はリクライニングスペースで寝ました。リクライニングはフルフラットまで倒れますし、深夜1時以降は消灯されるので眠ることができます… と言いたいところですが訪問日は暑くてやや寝苦しかったです(笑)
朝は早く起きて前述の「おはようロウリュ」に参加しました。そんな朝サウナ上がりに頂くのは朝食です。アジフライ朝食等の一般的な朝食に紛れ「満腹カレー」なる穏やかでない名前のメニューがあったので、注文してみることにしました。
カレーにチーズ、赤いウインナー、唐揚げが入っています。ご飯は300gで、無料で大盛りにもできるとのことでした。
カレーはスパイシーさよりしょっぱさのほうが際立つ味わいですね。ゆえに、サウナ後の汗をかいた体に嬉しい味わいでした。
ずっと滞在して色々なロウリュイベントを退館してみたいところではありましたが、長居しすぎると延長料金がかかってきます1。朝食を終え、身支度を済ませ、僕はサウナイーグルを後にしたのでした!
サウナイーグル まとめ
サウナイーグルは名鉄知立駅の近くにある24時間営業の男性専用サウナです。ボウリング場やゲームセンター、パチスロ等を備えたアミューズメント施設「イーグルテラス」に併設されています。
サウナは熱すぎないけれど、湿度が高いのでしっかりと汗をかくことができます。他にも、水風呂が15℃の冷たい水風呂と6℃のキンキンに冷たい水風呂の2種類(バイブラバスが30℃のぬるい水風呂になるイベントもあります)あったり、浴室内でも屋外と遜色なくととのえるような絶妙な室温に調節されていたり等、サウナーたちのかゆいところに手が届く嬉しいサウナです。また、バラエティに富んだ多彩なロウリュイベントも開催されています。
湯上がりには広いリクライニングスペースで漫画を読んだり、テレビを見ながらゆっくりすることもできます。食事処「ゆるり家」にはサウナ飯も充実しており「サウナ後にこんなのを食べてみたかった」と思えるようなフード・ドリンクメニューが揃っています。オロポチューハイは罪深い飲み物だと思いますがとても大好きです!
サウナイーグルは総じて、サウナファンたちの「こんなのがあったらいいな」が詰まった施設だと思います。サウナファンなら訪れて損は無いでしょう。
唯一のネックはお値段ですかね。朝5時から夜中2時まで時間無制限で滞在できるとはいえ、平日の一般料金が2780円、週末・休日の一般料金が3280円、さらに深夜時間帯の滞在で入泉料金+1200円と、お高めの価格設定になっています。僕もご飯と深夜滞在込みとはいえ、合計で8000円近く支払いました(笑) これじゃあビジネスホテルに泊まるのと大差ないな!
会員料金は平日2680円、週末・休日2980円なので、複数回利用する予定があれば会員登録を強くおすすめします。また、朝5時から9時の間は朝風呂料金で入浴できます(平日一般1000円、平日会員900円、休日一般1500円、休日会員1300円)。
お高めの料金ゆえに、おいそれと普段使いはできませんが、自分へのご褒美や、気分を盛り上げたいとき等の、たまの贅沢として利用してみるのが丁度良いかもしれません。素晴らしいサウナ体験に、きっと満足できるはずです!
サウナイーグル
愛知県知立市宝町塩掻58-58
サウナイーグルのWebサイトはこちら↓
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