なまこマンの中の人は一宮市にて非常勤の仕事をしています。元々持っていたけれど全く使っていなかった資格に関連した仕事をしており、その分野では「ペーパードライバー」も同然だったのですが、職場の皆様に厳しくも温かく見守っていただけているおかげで、できることが増えていく楽しみを感じながら毎週頑張ることができています。最初の頃は出勤前日の夕方から出勤がものすごく憂鬱だったのですが(自分で応募しておきながらずいぶん勝手だなぁ)、今は朝がとても早いこと以外に憂鬱さを感じなくなりました。できることが増え、自分が職場に「貢献」できていると少しずつ感じられるようになったから憂鬱でなくなったのだと気付き、以前読んだアドラー心理学の本「嫌われる勇気」に書いてあった通りだと思いました。
そんな職場では、業務外の時間に、上司とも打ち解けた話をできるようになってきました。とある勤務日、業務を終えて帰宅しようとしていたとき、上司から「よかったらそばを食べに行かないか」と誘われました。なんでも、一宮市内に、上司が毎週食べる「世界一好きなそば屋」があるのだそうです。なんとありがたい話でしょうか。オフの予定は常に空っぽのなまこマンは、喜んでご相伴にあずかることにしました!上司は「『これから女の子とデート』とかだったら悪いなぁ、と思ってた」なんて言ってましたが、そんな予定は当分ないのでご安心ください!(え)
一宮の隠れた名店!そばもつゆも天ぷらも最高!
今回お邪魔した、上司のおすすめのそば屋は、一宮市森本にある「手打めん処 竹馬(ちくば)」です。そば以外にもうどんを提供しています。一宮市内でも人気のある店のようで、営業時間は11~14時の間だけでありながら、ひっきりなしに客が訪れます。僕たちが訪問した時間帯は閉店の近づいた1時過ぎでしたが、それでもなお賑わっていました。
店内は磨き込まれた茶色のテーブルが印象的な、老舗の雰囲気です。
各種うどんとそばを取り揃えており、メニューは豊富です。味噌煮込みうどんも名物であるようで、様々なトッピングでカスタマイズが可能となっています。
早速、上司がいつも頼むという「天ざるそば」を注文しようとしたのですが、残念ながらこの日は冷たいそばが売り切れでした。
なので、代替案として天ざるそばに限りなく近い「天ぷらそば」を注文しました(1130円)。ちなみに写真を撮る前に、上司に、
僕、ご飯の写真撮るのが好きなのでちょっと写真撮っても良いですか!?
と断りを入れてみたところ、
(上司)俺もいつも飯の写真撮るよ。
と心強い返事が返ってきたので、天ぷらそばが到着した途端、大の男が二人してそばにカメラを向けるというシュールな絵面になりました(笑)
つゆは濃い茶色で、どちらかというと関東風の印象ですね。まずはつゆから一口啜ってみます。なるほど。優しくも力強く、鰹の旨味が広がるつゆです。確かなしょっぱさと、みりん系のほのかな甘味と、力強い鰹の旨味が合わさり、何口でもいきたくなります。
続いてはそばを頂きます。不揃いな感じが、手打ちならではで良いですね。啜ってみると、柔らかくのど越しの良いそばでした。柔らかくありつつも、確かな張りがあります。上司は天ざるを推していましたが、確かにこれは「ぜひ冷やしも食べてみたい」と思えるようなそばでしたね…!
最後に天ぷらを頂きます。天ぷらは大葉、さつまいも、えびの3種類なのですが、もう衣の付き方からしてきめ細かくて、上質な予感がしますよ!砂田橋の「やじま。」を思い出します。
大葉の天ぷらは衣のサクサク食感を余すことなく楽しむことができ、えびの天ぷらは甘さが引き立っており、さつまいもの天ぷらはホクホク食感でした。そばのみならず、天ぷらもハイクオリティとは驚きです!
人気なのも納得のそばでした。天ざるそばへの未練は残りましたが、そこは「またの機会に一緒に行こう」ということで、上司と別れたのでした。
上司のイチ押し「天ざるそば」
今度はプライベートで行ってきました。目的はもちろん、天ざるそばへのリベンジです!
またの機会に行くんでしたよね?
いやいや、上司と行くときの予習だよ!
……予習というのは建前で、本当は気になって仕方がなかったから行きました(笑)
さっきのやりとりは何だったんですか!!
開店と同時に訪問したので、今度はそばが売り切れているということもなく、無事に天ざるそばを注文することができました。
こちらが竹馬の天ざるそばです。すごく豪勢なのがやってきましたよ!そばがせいろに入って出てくるのが良いですね。大盛りで注文したのできっちり3段積まれています。そばは食べれば食べるほど体に良いですから(え)
そして、天ぷらがたくさん入っています。大葉、しめじ、なす、かぼちゃ、えび、ピーマン、海苔、さつまいもと、バラエティに富んでいます!やはり衣の付き方はきめが細かく、丁寧な仕事ぶりを感じられます。
そばも天ぷらもどちらも美味しそうですが、僕はショートケーキのイチゴを最初に食べちゃうタイプです。どちらが天ざるそばの「イチゴ」かは意見が分かれるかもしれませんが、僕は最初に大葉の天ぷらからパリッと頂きました。
やっぱりカリッと揚がっていて旨いなぁ!天つゆも鰹の風味がしっかりと出ている!
天ぷらそばには天つゆが付いてきませんでしたが、天ざるそばには天つゆが付いてきます。なので、天つゆに付けて食べてみたのですが、この天つゆが旨いんですよ。味の系統は温かい天ぷらそばのつゆと似ており、みりん系の甘味と鰹の旨味がしっかりと出ています。そんな天つゆが、衣に心地良く絡みます。そして、天ぷらは相変わらずのハイクオリティです。衣はサクサクで、それでいて重くなく、素材の旨味もしっかりと楽しめます。衣のきめが細かいからこそ、天つゆとの絡みが良いんですよね。
なるほど、これは旨いです。旨すぎますが… これは天ぷら単品ではなく、天ざるそばです。そばとのハーモニーを楽しむべく、お次はそばを頂きます。
強いコシとのど越し!冷たいつゆで食べると食感が際立っていいね!
びっくりしました。そばも非常に旨いです。口の中で暴れるような強いコシがあります。それでいてのど越しも良いです。やはり鰹の旨味がしっかりと出た、濃いめのそばつゆに、薬味を溶かして頂くのが美味しいです。
そばつゆと天つゆの旨味に、コシの強いそばに、カラッと揚がった天ぷら。クオリティの高い構成要素一つ一つが合わさることで、竹馬の天ざるそばは非常に満足度の高い一品に仕上がっています。確かにこれは食べたら気分が盛り上がりますね!せいろ3段分、あっという間にペロリと平らげてしまいました。3段食べ終わったのに、思わずもう一段ないか探してしまいました(え)
味噌煮込みうどんも旨い!豪華絢爛「上天デラックス煮込み」
これまで竹馬のそばを堪能してきましたが、竹馬にはもう一つの人気メニューがあります。それは「味噌煮込みうどん」です。
味噌煮込みうどんは、メニューでもこんな感じで大々的に扱われていますからね。ベースの味噌煮込みうどんを、玉子やかしわ等のトッピングでカスタマイズしていく形式です。実際に味噌煮込みうどんを注文しているお客さんも多かったです。
どれも美味しそうですね。何をトッピングします?
デラックスだ…
えっ?
上天デラックス煮込みだ…!
僕は全部乗せが大好きです。子供の頃に見た「仮面ライダーアギト」にて、初期に変身することのできた3つのフォーム(当時の仮面ライダーは状況に応じて、能力や武器の異なるいくつかのフォームを使い分けて戦っていたのです)の力を全て使いこなせる「トリニティフォーム」が登場した時には衝撃を受けたものです。ライダーだってうどんだって、乗せられるものは全部乗せた方がロマンがありますからね!
というわけで、一番豪華な「上天デラックス煮込み」を注文しました。店内が一瞬ざわついたような気がしましたが多分気のせいです。店員さんからは「天ぷらを揚げるのにお時間を頂きます」と言われました。
僕より後からやってきたお客さんの料理が出来上がっていく一方で、上天デラックス煮込みはなかなかやってきません。待てば待つほど料理との出会いは感動的なものになるとはいえ、そろそろお腹が空いてきましたよ!
早く!早く!!Come on!Hurry up!!
自分が時間のかかるものを頼んだんですよ!!
厨房の方をふと見ると、お盆に天ぷらとぐつぐつに煮えた土鍋を載せていました。待ちに待った上天デラックス煮込みが…
やってきましたよ!!
見てください!この煮えっぷりを!!
トッピングには玉子、かしわ(鶏肉)、ねぎ、しいたけ、餅、天かすが入っています。
熱々のうどんを取り皿にとって、早速頂いてみます。
グツグツ煮込んでいるけれど丁度良い固さとコシだ!
つゆも節の風味が上品に効いていて、優しい味ですね。
つゆは赤味噌のコクの中に、鰹節の旨味と香りがふんわりと上品に効いています。塩辛さや濃さなどはなく、出汁の旨味を良い具合に感じられる味わいです。そんなつゆの味が、固すぎなくてコシがある食感のうどんに染みています。味噌煮込みうどんはぐつぐつと煮込んでもへたらないように、全体的に麺が固めなのですが、竹馬の味噌煮込みうどんは程よく柔らかく、それでいてコシもしっかりとある、絶妙な固さです。さらに言うと、トッピングの餅でつゆに程よくとろみがついているので、温度をキープしてくれて体が温まります!
天ぷらはこれまでに紹介したものと同じものではあるのですが、何度だって言います。きめ細かく付いた衣に、具の味わいを活かしつつカラッと揚がっているのが最高です!!
手打めん処 竹馬 まとめ
一宮市森本にあるそばとうどんの店「手打めん処 竹馬」では、非常にクオリティの高いそばとうどんを楽しむことができます!
鰹節をベースに旨味を丁寧に出したつゆに、強いコシと滑らかなのど越しを楽しめるそばに、きめ細かく衣が付いてカラッと揚がった天ぷら。これら構成要素の一つ一つのクオリティが高いからこそ、食べた時の満足感が非常に大きいです。
味噌煮込みうどんも、つゆの優しさやうどんの固さといった仕上がりが絶妙でした。
全てにおいて丁寧な仕事ぶりが光っており、人気なのも納得です!
なお、冒頭に書いた通り営業時間は11:00~14:00なのですが、土曜日の17:30~20:30には味噌煮込みうどんや、体に優しいメニューを提供する「やさちくば」として営業しているようです。
手打めん処 竹馬
愛知県一宮市森本1丁目2-4
営業時間:11:00~14:00
定休日:木曜日
名古屋の味噌煮込みうどんの有名店「山本屋本店」の紹介記事はこちら↓
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