【昔ながらの銭湯】大幸温泉でほっと一息

大幸温泉2 温泉・サウナ・ホテル

サウナ検索サイト「サウナイキタイ」で近隣のサウナを探してみると、僕の住む名古屋市千種区某所では半径10km以内に実に141件のサウナがヒットします。かなり広い範囲とはいえ「こんなにたくさんあるんだな」と思いますが、どうやらサウナイキタイにはスーパー銭湯だけでなく、スポーツジムや街の銭湯のサウナも登録されているようです。

そんな中で「こんなところにもあったのか!」と意外に思ったのが、東区大幸にある「大幸温泉」という銭湯です。地下鉄名城線ナゴヤドーム前矢田駅や、バンテリンドームナゴヤから近い場所にあります。バンテリンドームナゴヤのすぐ傍にある東スポーツセンター(カルポート東)や、イオンモールナゴヤドーム前によく行くので、必然的にナゴヤドーム前矢田駅もよく利用するのですが、全くのノーマークでしたよ!?

最近は有酸素運動として水泳を頑張っており、少なくとも週に1回以上はプールへ行くようにしています。そして、プールでは必ず、水中を1kmは移動するようにしています(500m泳ぎ、500m水中ウォーキング)。プールで泳いでくたびれ、汗と塩素に塗れた体を、帰り際にお風呂で洗えばさっぱりするのではないでしょうか?

思い立ったら検証してみようということで、東スポーツセンターのプールで泳ぎ終わったその足で、大幸温泉へと行ってみることにしました。サウナチャンスをめざとく見つけては、逃さないのがサウナーですからね!

大抵のプールには、泳いだ後に汗を流せる温水シャワーがあるのでは?

正論を言ったら記事が始まらないでしょうよ!

住宅街にある、昔ながらの銭湯

ナゴヤドーム前矢田駅から、ゆとりーとラインの高架に沿って東方向に5分ほど歩き、宅急便の中部営業所が見えてきたところで左(北)方向の住宅街に入ると、大幸温泉が見えてきます。

大幸温泉1

サウナだけでなく、露天風呂もあるのですね。見たところあまり大きくはないのに、盛りだくさんですよ。楽しみです。

大幸温泉2

正面玄関はこんな感じです。「こち亀」や「ドラえもん」みたいな、現在よりもちょっと古い時代を描いたアニメや漫画なんかで見かける「街の銭湯」のテンプレートみたいな形をしています。と言いつつも、文化財レベルで古いわけではありません。「昔ながらの街の銭湯」としては比較的新しい部類なのかもしれません。

玄関の時点で既に、男性用の入口と女性用の入口に分かれています。下駄箱に靴を入れ、早速中に入りましょう。

……ちなみにこの記事、写真はここまでです。

中は撮影の許可を取るまでも無く、下のなまこ丸出しのお父様方がいまして…

でしょうね!

大幸温泉構造
(イメージ)

内部は左右対称の構造となっており、入ってすぐに「脱衣室兼休憩スペース」という状態です。ゆえに扉を開けた途端に全裸の入浴客と出くわしてびっくりしました(笑) 仕切りの大きな鏡には近隣の理髪店の広告が印字されていたけれど、まだやっている店なのかな…

入ってすぐの場所に番台があり、ここでお金を払うのですが… なにっ、誰も居ない!?

そういえば、番台のある街の銭湯に行ったのはこれが初めてです。今まで行った街の銭湯は、なんだかんだで券売機タイプでした。とはいえ、番台に誰も居ないのは想定外ですよ!?

どうしようもなくて困っていると、同じタイミングでやってきた常連さんがスタッフのお母さんを呼んでくれて助かりました。お母さんはどうやらどこかへ行っていたみたいです(笑) ゆるいなぁ!

とりあえず、お金を無事に支払うことができました。料金は大人(中学生以上)が500円です。サウナ利用の場合はさらに+100円払い、サウナ利用者専用の「大幸」と書かれた黄色いタオルを受け取ります。

僕も早速全裸の入浴客の仲間入りを果たし、お風呂の中へと入りました。

コンパクトな中にいろいろ揃ったお風呂

大幸温泉内部
(イメージ)

内風呂にはあつ湯、バイブラバス、ジェットバス、電気風呂の4つの浴槽が漢字の「田」のように配置されており、洗い場が浴槽を取り囲んでいます。さらに、水風呂とシャワーもあります。磨き込まれたタイルと、標示のフォントに歴史を感じます。

洗い場は熱湯と水をセルフで混ぜて適温のお湯を作るタイプです。湯桶はこういう銭湯でお馴染みの「ケロリン」ではなく「ビオレu」の赤い湯桶でした。でもそこはかとなくレトロを感じます。ビオレっていつからあったんですか!?

浴槽は広くありません。一つ一つの浴槽は大人が一人、頑張っても二人入ればいっぱいになってしまうぐらいのサイズです。

大幸温泉露天風呂
(イメージ)

外の壁に書いてあったとおり、露天風呂もあります。内風呂より少し新しい雰囲気だったので、比較的最近になってから作られたのでしょうか。露天風呂も1~2人が入れるサイズです。お湯には入浴剤が入っています。

お風呂を満喫したので、続いてはサウナに入ります。

サウナは2段で、それぞれの段に3人ずつ座ったら満杯になる程度のサイズです。さらに言うと下段だと足元が少々ぬるいので、最上段がおすすめです。最上段だと95℃あり、しっかりと汗をかけます。

室内にはぐるぐると回るタイプのサウナタイマーはありませんが、時計と5分の砂時計があるので、時間を数えながらサウナ浴ができます。テレビはありませんが、有線で懐かしのJ-POPや歌謡曲が流れています。大体、2曲流れきったところで出ると丁度良いです。

それにしても、自分の好きで聴いていた曲が、今や「懐メロ」なことに驚きを隠せない日々です。好きな曲の中でも比較的最近の曲だと思っていた[Alexandros]の「ワタリドリ」すら10年近く前の曲ですからね!

サウナ上がりにはシャワーで汗を流し、水風呂に入ります。水風呂も一人サイズですが、温度はしっかりと冷たいです。水風呂の後には露天風呂スペースのベンチで外気浴も可能です。

大幸温泉のお風呂は、コンパクトな中に欲しいものが一通り揃っているお風呂でした!

銭湯がインフラから娯楽へと変わり始めた頃のお風呂

家庭にお風呂があるのが当たり前になった現代において、銭湯というのは「遊びに行く場所」という性質が強いと思います。

一方で、かつて家庭にお風呂が無かった時代の銭湯は、言うなれば生活に欠かせないインフラのようなものだったのではないでしょうか。

大幸温泉のお風呂には「銭湯がインフラから娯楽へと変わり始めた過渡期」の雰囲気を感じるのです。生活に欠かせないインフラとして人が集まり、コミュニティができています。番台のお母さんもお客さんも皆近所の顔見知り同士であり、自分のホームグラウンドであるかのように思い思いにくつろいでいました。穏やかな空気ができています。これがスーパー銭湯だったら、良くも悪くももう少しビジネスライクな感じだと思います。

一方で、大幸温泉ではサウナ、バイブラバス、電気風呂等の、現在のスーパー銭湯にも通じるような、家庭のお風呂では楽しめないようなくつろぎを提供しています。わざわざ出かけたい、娯楽としての銭湯の雰囲気も感じられます。

普段使いの場所でもあり、特別なくつろぎが待っている場所でもある。これが大幸温泉の魅力であるように思いました。積み重ねてきた歴史を感じられる佇まいも含めて、深い味わいになっています。

湯上がりには番台でオランジーナを購入しました。番台のお母さんに「これなんて読むの?」と聞かれました(笑)

大幸温泉 まとめ

大幸温泉は東区大幸にある銭湯です。バンテリンドームナゴヤや、地下鉄名城線ナゴヤドーム前矢田駅から近い場所にあります。

コンパクトな中に、バラエティに富んだ浴槽や、露天風呂、サウナが揃っています。露天風呂スペースで外気浴も可能です。

入浴料は大人500円、中人(小学生)180円、小人(小学生未満)100円となっています。

レトロな雰囲気の、昔ながらの街の銭湯です。この空気を楽しみに、またお邪魔したいと思います!

大幸温泉
愛知県名古屋市東区大幸3丁目15-6

営業時間:14:30~23:30
定休日:月曜日

新守山駅の近くにある銭湯「ぽかぽか温泉 新守山乃湯」の紹介記事はこちら↓

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