皆様は「ラ・ムー」というスーパーマーケットをご存知でしょうか。
ラ・ムーは岡山県の大黒天物産が西日本エリアに展開しているディスカウントスーパーです。なまこマンの中の人は岡山県出身なので、子供の頃から学生時代までラ・ムーやディオ1をよく利用していました。大学生の時には系列店舗でアルバイトをしていたこともあります。
ラ・ムーの特徴は、売っているものがとにかく安いことに尽きます。中でも、プライベートブランド商品や惣菜類に関しては、下手をしたら他のスーパーのものやメーカー品の半額ぐらいで買えてしまうのではないかという勢いの安さです。さらに言うとほとんどの店舗が24時間営業であり、利便性も高いです。
そんなラ・ムーの存在が、とうとう全国的にバレつつあります。かつては広島や兵庫といった、岡山の近隣にのみ出店していたラ・ムーですが、2024年現在、東は新潟から西は熊本まで、実に24府県に出店しています。WebメディアやYouTubeでも、ラ・ムーの安くて特徴的な商品はよく話題に取り上げられています。
ですが、子供の頃からラ・ムーの安さを知っていて、内部へ潜入(アルバイト)したこともある僕に言わせれば「何を今更!ようやく気付いたか!!」という感じです!今回は、自称「ラ・ムーのプロ」であるなまこマンが、真のおすすめ商品を皆様に紹介していきます!
24時間営業の「メガディスカウントランド」
ラ・ムーは愛知県にも3店舗出店しており、そのうちの1店舗は名古屋市港区にあります(木場店)。
ラ・ムー木場店には広い駐車場もありますが、公共交通機関でアクセスする場合は、市バス南陽通四丁目バス停の利用が便利です。
店内は白い蛍光灯がやたら眩しく、カップ麺や飲料等が箱に入ったまま陳列されているという特徴的なスタイルが印象に残ります。有り体に言えば「明るい倉庫」のような感じで、少なくともお洒落というよりは無骨な感じなのですが、そこからはむしろ「安く売るために無駄は徹底的に省く」という美学のようなものすら感じます。
見た目以上に印象に残るのは、店内BGMでしょう。ラ・ムーのオリジナルテーマソング「ラ・ムーのうた」がエンドレスでリピートされています2。どこか小室ミュージックを彷彿とさせる、90年代っぽいメロディが妙に印象に残るんですよね… 間奏の部分で、ラ・ムーのこだわりや取り組みについてアナウンスされます。「いらっしゃいませ。いらっしゃいませ!地域のお客様の豊かな暮らしをサポート。メガディスカウント ラ・ムーへようこそ!」という口上をすっかり覚えてしまいました(笑)
そのアナウンスによると、ラ・ムーの安さの秘密は、大量仕入れ・大量販売であったり、企画・生産・製造・販売までの流れを全て自社で完結することであったりするようです。特に、プライベートブランド「ディープライス」の商品は、自社で企画から製造まで徹底して行われているため、かなりの安さで販売されています。ラ・ムーの激安を実現する肝となっているのは、このディープライス商品です。
ディープライス商品のみならず、自社工場や自社キッチンで製造している惣菜も、量を考えるとかなり安いです。
生鮮食品も、ブラジル産鶏むね肉が100g税抜46円、カナダ産豚こま肉が税抜73円と、明らかに安いです。一方で、大手メーカーの商品に関しては、他のスーパーと比べて劇的に安いというわけではなかったりします。
決済方法は現金もしくは独自の電子マネー「大黒天Pay」のみとなっています。
大黒天Payなんていつの間にできたんだ…
ラ・ムーのプロじゃなかったんですか!!3
ここからは、ディープライス商品や惣菜の中から、僕のおすすめの商品をピックアップしていきます!
おすすめ商品①100円たこ焼き
ラ・ムーの商品の中でも特に有名なのは、屋外のスナックコーナー「パクパク」にて販売されている「たこ焼き」だと思います。1パック6個入りのたこ焼きが100円で買えてしまいます。令和の話です。
外も中もブニブニなのですが、生地からはしっかりと出汁の味がしますし、たこもかなり大ぶりなものが入っています。洗練された味というわけではないのですが、地元の夏祭りの町内会の屋台でお父さんが作ったたこ焼きや、みんなで集まってたこパしたときに作ったたこ焼きを思い浮かべます。要するに親しみを覚える味わいなのです。
ラ・ムー木場店でもかなり人気で、20分ほど並んで購入しました(焼けるのを待っていた時間も含みます)。
このたこ焼きがすごいのは、1パック100円という値段設定を少なくとも10年以上は維持し続けていることです。僕が大学生どころか、高校生だった頃から100円だった気がします。とはいえ、10年前の時点では無料トッピングだったマヨネーズが、2024年現在では10円になってしまっていたのですが、それでも昨今の物価上昇を思うと十分すぎるほど抗っていますよ。
おすすめ商品②198円弁当
こちらもラ・ムーを代表する存在ではないでしょうか。198円(税込213円)の弁当です。今時、お惣菜のおひたしや卯の花も200円ぐらいしますが、ラ・ムーでは同じぐらいの値段で弁当が買えてしまいます。ちょっとわけがわかりません。ちなみに僕がアルバイトしていた2010年代後半の時点では「税込198円」だったので、物価上昇の影響を受けています。
いくつか種類がありますが、今回は「からあげ弁当」「岡山名物とりめし」「合鴨にぎりシャリアピンソース」の3種類を購入してみました。
からあげ弁当は、ラ・ムーの198円弁当の中では最もオーソドックスなタイプのものです。ご飯、メインおかずのからあげ、からあげの下に敷かれたパスタ、マカロニサラダ(ポテトサラダのこともあります)、漬物から構成されています。また、似た構成の弁当として「焼きサバ弁当」や「メンチカツ弁当」なんかもありましたね。
何が嬉しいって、ご飯がぎっしりと入っていることなんですよ。ゆえに結構ずっしりとしています。ですが、醤油系のたれの味が染みていて程よくジューシーなからあげが結構良い感じでご飯のお供になってくれるので、ご飯を持て余してしまうことはあまりないかもしれません。
ラ・ムーの系列店でアルバイトをしていた当時は、半額処理をした後の198円弁当や、ワンランク上の298円弁当1の残りを買って帰って食べるのが楽しみでしたね。このコスパを覚えてしまったら、コンビニ弁当程度の量じゃ満足できなくなってしまいます…!
岡山名物とりめしは、要するにからあげ丼です。岡山のとりめしは岡山のほっかほっか亭が限定販売している弁当に端を発しており、それが地域に馴染んでソウルフードになったものです。
ご飯の上に海苔を敷いて、甘辛いタレを絡めたからあげを乗せているんですよ。こんなの、どう足掻いても旨いに決まっているじゃないですか!海苔がとても良い仕事をしており、海苔の風味がほんのりと加わることでまた美味しくなるんですよね。そしてこちらも例によってご飯はぎっしりと詰まっています。
合鴨にぎりシャリアピンソースは初めて見ました!酢飯の上にスモークの合鴨を乗せて、ネギとシャリアピンソースをかけた、おしゃれでありつつシンプルな一品です。6貫入っています。合鴨スモークのむちっとした歯応えとほとばしる旨味が、酢飯やシャリアピンソースのさっぱりとした味によく合います。やはりというかシャリの密度が高いので結構お腹にたまります。
お供として、こちらのブレンド茶や緑茶を頂きました。いずれも税抜55円です。アルバイト時代には先の売れ残り弁当をこのお茶と一緒に頂いていました。香ばしくてすっきりと飲みやすい味わいです。
おすすめ商品③茶碗蒸し
大学生の頃によく購入していたのがこちらの「茶碗蒸し」です。かに、えび、松茸の3種類のフレーバーがあります。これがプルプルで、甘さ控えめでありつつ出汁も効いていて、一つあたり税抜73円なんですよ。具はそこまでたっぷりというわけではないのですが、茶碗蒸し本体が旨いのでOKです。これが一つサブのおかずとしてあるだけで、食卓の充実度が一気に上がるというものです。冷やしでも食べられるのが便利なポイントで、湯煎が面倒な時にはそのまま食べます(笑)
カロリーは63kcal、タンパク質は4.8gと、低カロリー食としても活躍してくれます。
おすすめ商品④乳酸菌飲料 ラブエール
乳酸菌飲料って、美味しいですよね。あまり飲み過ぎるものでもないですが、パックにいっぱい入っているものを数日かけてちびちびと飲んでいくことに幸せを覚えます。
だから、こんなにいっぱい入ったパックを見ちゃった日には嬉しくて卒倒しちゃいますよ!(え) 65ml、10本入りで税抜91円となっています。単純計算で1本あたり10円以下というのがすさまじい…
こちらはディープライスの乳酸菌飲料「ラブエール」です。りんご味のものもあります。
味はまろやかで甘酸っぱい乳酸菌飲料のそれなのですが、ヤクルト等と比較するとあっさりとしていて後切れの良い味わいです。大人になってから飲むなら、むしろこのぐらいあっさりとしていたほうが美味しく飲める気がします。
お菓子の量り売りに、55円のエナドリ!?その他の面白商品
売り場の一角に、お菓子の量り売りコーナーがあります。ボトルに入った好きなお菓子を好きなだけ袋に詰めて購入することができます。1グラムあたり約2円の価格設定です。やたらと鮮やかな色をした蛇の形のグミや、ペペロンチーノ風の味付けをした空豆スナック等、ラインナップはバラエティに富んでいますが、今回は「麦チョコピスタチオ」「サプリカルシウムグミ」「サプリビタミンCグミ」を購入してみました。
サプリカルシウムグミは黄色いマンゴー味グミ、サプリビタミンCグミは紫のグレープ味グミです。似たような形ですが、弾力はサプリビタミンCグミのほうが強いです。麦チョコピスタチオは「言われてみればピスタチオかな?」程度の希薄なピスタチオ感だったのが残念でした…
ラ・ムーはエナジードリンク業界にも殴り込みをしています。その名も「ゴールデンハンマー」です。大黒天様の打ち出の小槌にちなんだエナジードリンクです。ラインナップは通常・シュガーレス・プレミアムの3種類に加え「ゴールデンハンマーチューハイ」というバカの飲み物(褒め言葉)まであります!!価格は税抜55円で、バカの飲み物のほうは税抜88円です。
色合いはレッドブルと似ていますが、味のほうは「レッドブル70%」といった感じですかね。ちょっと足りない感じはありますが、重視すべきはその圧倒的なコスパでしょう。
ゴールデンハンマーチューハイのほうは、なんというか想像通りの味です(笑) ケミカルなエナドリ風味も、リキュールの苦味もしっかりあります。「そりゃそうだよな」って感じですが、この味嫌いじゃないんだよなぁ…
カフェインもしっかりと入っているので、色々な意味で飲み過ぎには注意しましょう。
エナジードリンク繋がりで、こんなものもあります。「元気ハツラツ!」なアレによく似た「ビタウマCドリンク」です(こちらも税抜55円)。元気ハツラツな方と比べると、酸味が強くあっさりと後切れの良い味わいでした。余談ですが、以前「オロナミンCとデカビタCとリアルゴールドとミンナミンCとビタミインCを全て飲み比べる」という記事を書こうとして結局没にしたことがあります(え)
岡山発祥の企業ならではの面白い商品として、知る人ぞ知る岡山のB級グルメである「えびめし」も取り扱っています。価格は350gで税抜198円です。えびめしとは、カレー粉やケチャップ、ソースで炒めたピラフに、大粒の海老を入れた料理です。岡山市や倉敷市に店舗がある「えびめしや」という洋食店で主に食べられるのですが、言い換えるとそこぐらいでしか食べられないんですよね!
そんなえびめしを、ディープライスは冷凍食品にしてくれました。フライパン調理の場合は1袋あたり中火で3~4分、電子レンジ調理の場合は皿に乗せてラップをかけ500Wで約6分20秒(600Wの場合5分40秒)温めます。
様々なスパイスとソースで甘酸っぱく、香ばしく仕上がったピラフの中にむきエビが入っています。これは言うなれば「えびめし入門編」ですね。これを食べてみてえびめしが気になったら、ぜひ本場岡山でも食べていただきたいです。
多くの方に試してもらいたい商品ではあるのですが「おすすめ商品」の項目で紹介しなかった理由は、エビの量がが意外に少ないからです。この写真を撮るために掘り返しましたが、3つしか入っていませんでした(個体差だとは思いますがそれにしても…)。
ラ・ムー木場店 まとめ
ラ・ムーは、岡山県の大黒天物産が西日本エリアに展開するディスカウントスーパーです。愛知県には小牧店、豊橋店、木場店の3店舗あり、今回は木場店にお邪魔しました。
ラ・ムー木場店は港区木場町の、堀川沿いにあります。店舗自体は他のラ・ムーと比較するとやや小規模ではありますが、提供しているサービスはむしろ充実しているほうで、お菓子の量り売りやピザの販売等を実施しています。
最大の特徴は、非常にリーズナブルな価格で販売されている自社ブランド商品「ディープライス」です。他のメーカーの品物と比べても明らかに安いので、割と気軽に試せます。まあ中には「安かろう悪かろう」な品もありますが4、乳酸菌飲料や茶碗蒸しあたりは特に優秀だと思っています。
生鮮食品や惣菜類も安価に販売しており、198円弁当はしっかりとお腹いっぱいになれますし、100円たこ焼きはたこもしっかりと入っていて値段以上の満足感があります。
一人では食べきれないと判断したため今回は購入していませんが、肉の大容量パック「メガ盛りパック」や、食パン3斤分ぐらいが連なった「ビッグアルプスブレッド」(198円!!)等、家族に嬉しい大容量の人気商品もあります5。
優秀なディープライスをうまく使えば食費がかなり変わってきます。近隣に店舗がある方は、行ってみて損は無いと思います!
ラ・ムー木場店
愛知県名古屋市港区木場町2-21
営業時間:24時間営業(パクパクは10:00~19:00)
※訪問時点での情報です。
大黒天物産株式会社のWebサイトはこちら↓
名古屋のスーパーマーケットパトロールの記事はこちら↓
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