蒲郡市には、竹島ファンタジー館以外にも行ってみたかった場所がもう一つありました。それは「竹島水族館」です。
竹島水族館は蒲郡市立の水族館です。2024年秋のリニューアルオープンを目指して拡張工事が行われており、2024年4月に一部が先行開業したとのことで、ぜひ見に行ってみたいと思っていました。なまこマンはなまこなので水族館が大好きなのです。
以前訪問した名古屋港水族館等と比較すると小規模な水族館ではありますが、小規模だからこそのアットホームさを感じられる施設でした!
ゆるさが大人気の水族館!
竹島ファンタジー館のあるあたりから、蒲郡の街を東西に貫く通り「マリンロード」を西方向にしばらく走ると、左手に竹島水族館が見えてくるのですが、僕は運転席で仰天してしまいました。入場待ちの長い行列ができるほどに混雑していたのです!ゴールデンウィークのまっただ中ゆえに余計に混んでいたところもあるとは思いますが、これは中に入ったところで、果たしてレンタカーの返却時間に間に合うのか不安になってきましたよ…
とりあえず、車を停めて残りの行程の所要時間を計算してみました。
蒲郡から名古屋までは、道中の夕食を考慮しても2時間あれば余裕で戻れるな!
幸いにも、時間に余裕があることがわかりました。なので、僕は何のためらいも無く行列に並びました。
ちなみに、訪問時には水族館すぐ横の駐車場は有料となっていましたが、水族館から500mほど離れた場所にある蒲郡埠頭の駐車場には無料で駐車できました1。
というわけで、列に並んでチケット購入の順番を待つわけなのですが、水族館の壁面には入場待ちの来場客に向けた竹島水族館の紹介ポスターが貼られていました。
竹島水族館は深海生物の展示種類数が全国ナンバー1なのだそうです。地元の漁師さんの協力のもと、複数種類の深海生物の展示が実現しているのだとか。こういう、特色のある水族館って良いですね!
「90代が選ぶ!3周まわっても疲れない水族館第1位!!」
「ヤングカップルが選ぶ!財布も彼女も自分も喜ぶ水族館(お笑い部門)第1位!!(ロマンチック部門:選出圏外)」
……ん?
「離乳期幼児が選ぶ!『ママ、もうあきた、帰りたいでちゅ』と言わない水族館第1位!?」
「館長がまぁまぁ若い!副館長もまぁまぁ若い!」
おやおや。なんだか流れが変わりましたよ…
ポスターはまだ貼られているので、もう少し見てみましょう。
「夏は動物園より涼しく冬は動物園より暖かい!」
「飼育員の足がクサイ!」
「20代独身女性が選ぶ『抱かれたい水族館』No1!!」
「狭い!小さい!(同県内の名〇屋〇水族館の約40分の1)※期待せずに入ると期待以上の水族館です。」
なんじゃこりゃぁ!!
……竹島水族館がどういうノリの水族館なのかは、チケット売り場のところに貼られたポスターからなんとなく伝わってくるかと思います(笑) さては高知県の桂島水族館のような、令和の自虐系水族館だな!!
ですが、つかみはバッチリです。狭くて小さいと散々言っておきながらも、展示する深海生物の種類は日本一だというではありませんか。どんな水族館か、とても気になりますよ!
入場料は大人(高校生以上)900円、子供(4歳から中学生)500円となっています。蒲郡市民の場合は大人500円、子供200円へと割引されます。
チケットを購入できたので早速入館し、順路に沿って進んでいきます。館内も人でいっぱいです!
最初に出迎えてくれるのは、カブトガニや熱帯の海の生き物です。
さかなー!ちんあなごー!オベリスクの巨神兵!!
蒲郡市が面する三河湾の魚たちも展示されています。
ウツボの水槽は、その長い体と穴に潜む習性の両方をダイナミックに魅せる構造であり、竹島水族館の名物展示の一つとなっています。
今年(2024年)4月より、カワウソの展示も開始されましたが、カメラ目線はもらえませんでした(笑)
そしてここが名物の深海魚コーナーです。中ぐらいの水槽の中に、様々な種類の深海生物がひしめき合っています。中でも複数匹いるタカアシガニは迫力満点です。
もちろん、なまこもいます。「見た目はキモイ」と断じられつつも、献身を評価されていますが時々飼育員泣かせな一面もあるようです。
展示スペースを抜けると、売店となっており、蒲郡のお土産や竹島水族館オリジナルグッズ等が揃います。
おそらく普段は穴場的な水族館なのだと思います。ですが今回の訪問時はゴールデンウィークということもあって、ひたすらに人が多かったです。ゆえにタカアシガニやオオグソクムシに触れるタッチプールに近づけなかったり、アシカショーの開演に間に合わなかったり、お土産もゆっくり見られなかったりしたので、消化不良感が否めないですね…!
竹島水族館の人気の秘密!愛の詰まった手作り解説プレート
規模で言うと小さく、名古屋港水族館のような大水槽があるわけでもない竹島水族館ですが、実際に訪問してわかった竹島水族館の魅力はなんといっても飼育員の愛情です。展示する生物の面白さや特徴、魅力等を、手描きの解説プレートで余すことなく説明しています。
特徴をよく捉えたイラストや、入場客の興味を惹くトピックから、飼育員の生物への理解の深さと、入場客を楽しませたいという思いが伝わってくる気がします。他の水族館では良くも悪くも水槽の展示だけに注目してしまいがちですが、竹島水族館は解説プレートも含めてじっくりと見たくなります。実際に「日本一解説が読まれている水族館」として紹介されることもあるのだとか。
通信簿風の解説プレートや、履歴書(魚歴書)風の解説プレートもあり、生物の特徴を、ユーモアを交えながら端的に伝えてくれます。スズキ・イチローって!!
解説プレートの中には、水族館運営の裏事情について書かれたものもあります。竹島水族館で展示する生物は、担当飼育員それぞれが「お小遣い」こと年間予算をやりくりしながら購入しているそうです。
ゆえに、魚種によっては購入せず自ら三河湾で釣ってきたりもするのだとか…
普通に水族館の水槽を見るだけでは知ることのできない豆知識や裏情報を、手描きのプレートたちはユーモラスに伝えてくれるだけでなく、そこから仕事への誇りと生物たちへの確かな愛情、そして「竹島水族館を盛り上げたい」という思いを感じられるのです。小規模な施設だからこそ、軽いフットワークで様々な試みができるのですね。この、運営側の血の通った温かみを感じられる手作り感やアットホームさこそが、竹島水族館の魅力です。
竹島水族館 まとめ
竹島水族館は、蒲郡市竹島町にある蒲郡市立の水族館です。
施設は小規模ですが、展示は充実しており、深海生物の展示種類は日本一です。また、各水槽には手作り解説プレートが貼られており、展示されている生物の雑学をユーモアを交えながら紹介しています。アシカショーや、オオグソクムシ等に触れるタッチプールも人気です。
リニューアルのための改装工事を実施しており、2024年4月に一部開業しています。2024年秋のグランドオープンを目指しているとのことです。
入館料は、
一般
大人(高校生以上):900円、子供(4歳~中学生):500円
蒲郡市民
大人:500円、子供:200円
となっています。
リニューアルが完了した頃に、再びお邪魔したいと思います!
竹島水族館
愛知県蒲郡市竹島町1-6
営業時間:9:00~17:00
※訪問時点での情報です。
蒲郡市Webサイトの竹島水族館のページはこちら↓
高知県室戸市の手作り感あふれる水族館「むろと廃校水族館」の紹介記事はこちら↓
コメント
竹島水族館を知ったのは水族館の老朽化を取り上げたニュースでした。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240502/k10014437151000.html
放送が5/2だったので、その後ならテレビの影響もあったのかもしれませんね。
チケット売場に行列が出来るとは10年で返済する計画と記事に書いてあったから人気がキープ出来ると良いですね。
コメントありがとうございます。
確かに、この番組の影響も大きそうです。
愛知県民曰く、竹島水族館は館長さんがかなり「やり手」のようなので、地元に愛されつつ、バズって地域外にもアピールする手をいくつも講じていそうです。