【徳島名物ひとくち紹介】金長まんじゅう

僕は自宅にテレビを持っていません。テレビ番組はTVerで見るか、或いは職場やら大学院やらのテレビで見ています。なので、徳島県民にはもうすっかりお馴染みと思われるあの「月に浮かれてぽんぽこぽん♪」なCMを最近まで知りませんでした。

人気ゲーム「桃太郎電鉄」シリーズでは、徳島で買える物件の中に「チョコまんじゅう屋」というものがあります。僕はずっと「徳島のチョコまんじゅうって何のことだ？」と思っていました。

徳島県民の皆様は、もう今更言うまでもなく何のことかご存知でしょう。「月に浮かれてぽんぽこぽん♪」なCMでお馴染みの徳島のチョコまんじゅう、それはハレルヤの「金長まんじゅう」です。

今回は徳島県民ならおそらく誰もが知っている銘菓「金長まんじゅう」を、満を持して初めて食べてみました！

お茶うけにぴったりのチョコまんじゅう

金長まんじゅうは昭和12年に発売された徳島銘菓です。実に80年以上の歴史を誇っているんですね。

金長というのは徳島県で語られる民話「阿波の狸合戦」の主人公である「金長だぬき」からとられています。昭和12年当時、チョコレートは時代の最先端を行く珍しいものだったようで、そんなハイカラなチョコレートを使った製品に、地域の英雄狸である金長だぬきにちなんだ名前をつけたようです。

現在、金長まんじゅうは「金長まんじゅう」「金長ゴールド」「プレミアム金長まんじゅう」の3種類が販売されています。県内のお土産物店やスーパーマーケット等で広く販売されていますが、今回は徳島駅クレメントプラザ地下1階の「ハレルヤスイーツキッチン徳島駅クレメントプラザ店」にて購入しました。

ハレルヤスイーツキッチンではバラ売りもされているので、今回はバラ売りのものを一つずつ購入しました。

それでは、一つずつレビューしていきます！

パッケージの、狸の顔を模したマークがとても印象的です。

茶色い皮からはチョコレートの良い香りが漂ってきます。

中はこんな感じ。しっとりとした白あんが入っています。あっさりとした甘さの白あんに、皮の少しビターな味わいがマッチしています。お茶菓子にも良さそうですね。

金長まんじゅうと比較すると茶色が薄いです。こちらは生地にチョコレートではなく和三盆糖とミルクを使用しており、中身の餡に卵黄を使用しているのだそうです。

まろやかで優しい甘みが、口いっぱいに広がります。とても上品な甘さです。

大学院の教授が「（福岡の）ひよ子みたい」と評していましたが、言われてみれば確かにそんな系統の味ですね（笑）

金長まんじゅうのパワーアップ版です。白あんの中にもチョコレートクリームが入っています。チョコレートの味わいがパワーアップしており、甘さとビターさのバランスがとても絶妙です。

金長まんじゅうは子供から大人まで、食べやすい味のお菓子だと思います。徳島にお越しの際には、お土産にぜひ買ってみてください！

ちなみに。

徳島の人って普段から金長まんじゅうを食べるんですか？

（知人）いや、食わんな…

……まあ、そりゃそうか。岡山県民だって普段から吉備団子を食べてるわけじゃないもんな。

金長まんじゅうには春季限定の「桜金長まんじゅう」もあります。

桜色の餡は白餡に桜葉を練りこんだもので、爽やかな甘さでした。見た目も春を感じさせて楽しいですね。