ずっと行きたかった店に、ついに行くことができました!
眉山の南西部、八万町のはずれの山道に「手打ちそば 遊山」というそば屋がある。
こちらのそば屋、すごくクオリティが高いらしいと以前から聞いてはいたけれど、なかなか行くことができていなかった。この度ついに行くことができたので満を持して紹介したいと思う!
遊山は、八万の住宅街からどんどん山の中に入っていき、人家がぽつりぽつりと減り始めてきたあたりに見えてくる。
土曜日のお昼時とあって、駐車場には車がたくさん止まっていた。人里からやや離れた立地ながらもこの賑わいということで、ハイクオリティな一杯への期待が高まる。
玄関から店内に入ると、待っているお客さんがいたので僕も椅子にかけておとなしく案内を待つことにする。
すると目の前にはこんな部屋があった。
ここは、製麺室!
本格的な石臼に、手打ちそばの道具類が並んでいる。毎日ここで粉から打っているのだろう。打っているところも見てみたい。
興味津々で製麺室を覗いていると、店内に案内されたので案内された席に着いた。定員およそ20名の店内は明るい雰囲気。木のぬくもりを感じられる大きなテーブルは、店主の手作りとのことだ。
薫り高いそば茶を飲みながら、お品書きを眺める。
お品書きにはメニューに加え、遊山のこだわりについて事細かに記されていた。2002年ごろにそばの魅力に取りつかれたご主人。春には満開の山桜を眺められる自然豊かな峠道で、「こんな素敵な場所でそば屋ができれば」と夢見て、2016年11月にその夢を叶えた。
原料、製法、道具、食器、家具… 夢のそば屋は様々なものにこだわって、最高の一杯を提供している。そんな店主の心意気を、僕も味わうことにした。
十割せいろそば(850円)
注文したのは「十割せいろそば」。そばの香りがほのかに上品に香ってくる。そばってこんなに良い香りがするんだなぁ。
透き通るようにきれいなそばをつゆにつけ、ずるずると音を立てて啜る。
これは!うますぎる!!
十割そばというのは小麦粉のつなぎを使わずに100%そば粉で作ったものなので、基本的には香り高い一方でぼそぼそとした食感になりがちだ。でも遊山の十割そばはしっかりコシがあって、喉越しも素晴らしい。正直かなり驚いた。
つゆは鰹のうまみが強く、しっかりとした味の一方で、醤油の味に角が無く上品な感じ。
薬味もついてきたけれど、薬味無しでもかなり美味しい。
最後はそば湯で〆。
とてもまろやかで落ち着く味わいだった。
味、ロケーション。全てが今まで食べたそばの中で最高クラス。「とても行きたいと思っていた」というのも相まって、最高の昼食になった。
訪問日はイベントに参加する予定だったのですが、ドクターストップで参加できませんでした。それは残念でしたが、遊山のそばという新たな楽しみで埋め合わせることができました!感動のクオリティのそばでした。ごちそうさまでした!
徳島県徳島市八万町上長谷102-1
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