※2023年6月13日に、お店のインスタグラムにて閉店の発表がありました。
仙台に来てそろそろ丸1年が経過します。1年間という短い間にも、街の風景はどんどん変わっていき、新しくオープンする店もあれば、閉店してしまう店もありました。
青葉区柏木の「千極煮干」の隣にあった洋食店も、閉店してしまいました。「まだ行っていないんだよなぁ。行っておけばよかったなぁ。」なんて思いつつも、看板を剥がされだんだんと丸裸になっていく様子を日々眺めていました。どうやら件の洋食店が入居する前には「ポモドーロ」というパスタ屋があったようで、剥がれた洋食店の看板の下からイタリアンなトリコロールの看板が出てきました。
「次はどんな店が入るんだろう?」と思っていると…
なんと、ポモドーロが復活オープンするというのです!
2023年2月1日に復活オープンしたばかりのポモドーロに、早速潜入してきました!
地域の人々に愛されてきたパスタハウス
初めてポモドーロにお邪魔したのは、復活オープン2日目の2023年2月2日でした。
玄関先にはたくさんのお祝いの花が飾られていました。その花の中には個人名義のもの(かつての常連さん?)も多くありました。お祝いの花は店内にもたくさんあり、地域の方々からかなり愛された店であったことが伺えます。
さらに、訪れるお客さんたちは店員さんと明らかに顔見知りな和気あいあいとした雰囲気で、かつての常連さんがやってきているようでした。この空気感、とても良いですね。
店内はやや手狭ですが、お洒落でアンティークな喫茶店のような雰囲気で、落ち着いて食事をすることができます。
ポモドーロが閉店したのは2017年頃のようですが、復活オープン後にはハラルやヴィーガンに対応した新メニューの提供も始まりました。
2023年2月現在はランチタイムのみの営業ですが、3月以降ディナー営業も始める予定とのことです。
ランチメニューはパスタランチ、お肉のランチ、パスタランチ+チキンステーキのスペシャルランチの3種類から選ぶことができるほか、ドリンク類も注文可能です。
パスタランチのパスタは「トマト味」「塩味」「明太子」「(パスタではありませんが)キノコのドリア」の4種類から選ぶことができ1、トマト味と塩味は日替わりとなっています。日替わりパスタの詳しい内容は店内のメニュー黒板に書かれています。
せっかくパスタの店に来たので、パスタを頂くことにしましょう!パスタランチの塩味を注文することにしました。
香りも辛味も食感も最高!きのこのペペロンチーノ
2023年2月2日の日替わり塩味パスタは「きのこのペペロンチーノ」でした。
パスタが出来上がる前に、まずはサラダがやってきます。
細切りのにんじんと大根、レタス、きゅうり、トマトのサラダで、黒胡椒と酸味の効いたドレッシングがかかっています。サラダからしてイタリアンな感じですね。さっぱりと食べられます。
店員さんと常連さん(ハラルハブの店長さんも来ていました)が和気あいあいと談笑する様子を微笑ましいなぁと思いながら見守っていると、注文したパスタがやってきました。
こちらがきのこのペペロンチーノです!オリーブオイルとにんにくの香りが食欲を刺激します!
フォークにパスタをくるくると巻いて、早速頂いてみます!
おお!香りも辛味も食感も最高!
ペペロンチーノは、日本でいうところの「かけうどん」のような立ち位置のパスタだと聞いたことがあります。オリーブオイルとにんにくと鷹の爪と塩というシンプルな味付けゆえに、パスタの茹で加減や味の絡みなどでその出来栄えに差がつきやすいです。僕にとってはチャーハンやだし巻き玉子と並んで「得意になりたい、極めたい料理」の一つでもあります。
ポモドーロのペペロンチーノは、オリーブオイルの絡みも、香りも、ぴりっとした鷹の爪の絡みも最高でした!さらに、パスタの茹で加減も良い具合に歯応えの良いアルデンテです。しめじやエリンギと合わせて、食感がとても楽しいペペロンチーノでした!
食後に出てくるミニデザートも日替わりです。2023年2月2日のミニデザートはフルーツのヨーグルト和えでした。にんにくとオリーブオイルでアグレッシブになった口の中を良い感じにさっぱりさせてくれましたね。
シンプルだからこそ素材の良さが光る!えびとキャベツの塩パスタ
今度は2023年2月5日に改めて訪問してみました。やはりポモドーロの復活を懐かしむ昔の常連さんが多く訪問していましたね。和気あいあいとした雰囲気を楽しみつつサラダを食べていると、注文した日替わり塩パスタがやってきました!
こちらがこの日の日替わり塩パスタ「えびとキャベツの塩パスタ」です。ペペロンチーノとは少し違い、にんにくは入っていません。シンプルに塩で味付けしたパスタなのですが、これがとても旨いんです!というのも、具材の味が生きているのです。キャベツの甘味、えびの旨味が、シンプルな塩味によって引き立てられていますし、食感もとても楽しかったです。アルデンテのパスタに、シャキシャキのキャベツに、ぷりぷりのえびは食べ応え抜群でした。特にえびはびっくりするほどぷりぷりでした!
やっぱりこういう素材の味が生きるシンプルな料理こそ、技術の見せどころって感じがしますよね。僕もこういうのをさっと作れるようになりたいです…!
ちなみにこの日のミニデザートはパインゼリーでした。やはりこちらも口がさっぱりします!
ポモドーロの新しい歴史が始まります
僕自身は昨年仙台に来たばかりなのでポモドーロのこともつい先日知ったばかりなのですが、柏木の方々にとっては長年親しんできた味わいが帰ってきたわけです。昔馴染みの方々が多く訪問していたのが本当に印象的で、愛されていた様子がよくわかりました。
近隣には東北大学病院や東北福祉大学などがあり、留学生も多い土地です。前述の通り、そんな留学生も楽しめるよう、ハラールやヴィーガンに対応した新メニューの提供も始まっています。20年の歴史を大事にしつつ、時代に応じて柔軟に新たな挑戦をしていく姿勢も素敵ですね。
雰囲気も良く、ほっと落ち着く店でした。現在はプレオープンとしてランチタイムのみの営業ですが、3月からからディナータイム営業も始まりますし、ますます賑わっていくと思います!
パスタハウス ポモドーロ
宮城県仙台市青葉区柏木2丁目6-28 コーポ土橋
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