徳島にはさまざまなラーメン屋や中華そばの店があり、それぞれが個性的な味わいの一杯を提供してくれる。店それぞれに魅力があるのでナンバーワンを決めるのは難しいが、「大好きな店を一つ挙げてくれ」と聞かれたら、僕は迷わず国府町の「王者-23」を挙げる。
王者は藍住町の「支那そば 王王軒」にて修行した店主が出店しており、師匠の王王軒のように濃厚な一杯を提供してくれる。
さらにレギュラーメニューとは別に、趣向を凝らした様々な限定ラーメンを提供してくれる。限定ラーメンの種類は多岐にわたり、数日スパンで新たなメニューが登場する。新たな味の追求に余念のない店だ。
店主の怪我のためしばらく休業していたが、本日より復活するとのことなので、お祝い代わりに早速食べに行ってきた。
注文したのは「中華蕎麦(肉玉子入り大)」と「ご飯(小)」。(850+100円)
スープはまろやかで濃厚な豚骨醤油。豚骨のまろやかなコクのある旨みと、醤油ダレの甘辛い旨みが一体となった、濃厚でとても味わい深いスープだ。トッピングの生卵と合わせると、よりまろやかな味を楽しめる。
麺は中細ストレート麺で、徳島ラーメンの他の店と比べるとやや固ゆでだが、僕はこのぐらいの茹で加減が好きだ。バラ肉も濃いめに甘辛く味付けられ、ホロホロになって味がしみるほどに柔らかく仕上げられている。
この濃厚さゆえ、ご飯が進むのだ(笑)
こちらは「特製蕎麦(肉玉子入り大)」(850円)。ビジュアルは中華蕎麦とほぼ同じだが、こちらは中華蕎麦のスープにやや魚介を効かせているのが特徴で、濃厚でまろやかなスープの味わいを魚介が引き締めている。
以上二つが王者のレギュラーメニューで、どちらも非常にクオリティが高い。
しかし王者の見どころはそれだけではない。前述の通り、様々な趣向を凝らした限定メニューが券売機の前に立った僕を毎回悩ませるのだ!
こちらは先週の限定メニュー、「鰤の絞りつけ蕎麦」。
まろやかな豚骨鶏ガラスープの中に、はっきりとブリの存在を感じる!そんな濃厚なスープに、もっちりとコシのある太麺をつけて豪快にいただく。スープも麺も存在感抜群なつけ麺は、食べた時の満足度が非常に高い!
具材のチャーシューやローストポークも柔らかさや味付けが絶妙。刻んだ生玉ねぎが、良いアクセントとして機能していた。
こちらは昨年9月よりしばしば出されている限定メニュー、「王者家」。家系ラーメンだ。
脂感としょっぱさが癖になり、それでいて飲みやすいスープがとても良い感じだ。もちもちの太麺も食べ応え抜群だった。
限定メニューとして並ぶたびにスープのしょっぱさと脂感のバランスが絶妙になっていき、食べる度に進化を感じる一杯だ。
こちらは2018年1月頃の限定メニュー「煮干し蕎麦」…だったと思う。正確なメニュー名は忘れてしまった(笑)
煮干しの旨みたっぷりのスープは、見た目通り透き通った優しい味わい。極細麺も相まって、するすると食べられる。
チャーシューとローストポークも味わい深く、これまた刻み生玉ねぎが良いアクセントだった。

限定メニューはいつも魅力的。「今日は何を頼もうか」と考える時間がとても楽しい。
王者は訪れる度に順番待ちの列ができている人気店だ。店主は気さくな方で、Twitterでは客からのリプライにとても丁寧に答えてくださる。
人気の秘訣は味わいだけでなく、新たな味への探求心や、店主の人柄にもあると思う。僕も徳島に来る方には、自信を持って王者のラーメンをお勧めしたい!
ごちそうさまでした。
(以降の王者-23遍歴はこちら↓)
徳島県徳島市国府町和田表17-3
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