道の駅紹介
山形-08 とざわ
第12回（1997年4月）登録、1997年8月開業
所在地：山形県最上郡戸沢村蔵岡3704-12
唯一無二の「韓流道の駅」
とざわは山形県最上郡戸沢村の国道47号線沿いにある道の駅です。
実はこちらの道の駅、日本で唯一ともいえる、とある濃い特徴があるのです。佇まいからしてどこか異国情緒が漂っていますが、店内はもっとすごいです！
高麗人参！
BTS！
向こうのインスタントラーメン！
マッコリやチャミスル！
なんだここは！新大久保か！！
……いえ、違います。ここは山形県戸沢村の道の駅とざわです。とざわの正体は、日本で唯一の「韓流道の駅」なのです！
戸沢村と韓国
山形県の一農村である戸沢村に、なぜこのような施設が誕生したのか。それは、戸沢村が村を挙げて韓国から国際結婚希望の女性を募ったからなのです。
1986年以降、農業の後継者対策として村を上げて国際結婚を推進し、それ以降戸沢村には韓国人女性が多く移住しました。村側もまた住民と韓国人との相互理解を図るための交流事業を推進し、その一環として道の駅とざわもまた日韓友好や韓国文化の伝達を意図した施設となりました1。
売店は前述の通り実質的に韓流ショップとなっており、韓国の雑貨や食品を幅広く取り扱っています。鍋とやかんが合体したみたいな、インスタントラーメン用の鍋も置いてありました（笑） また、本場の製法のキムチも販売しています。
かといって韓国関連の製品ばかりなのかというとそういうわけでもなく、駐車場のところには地場農産品を販売する直売施設もあります。
女性向けに、韓国の民族衣装チマチョゴリの試着体験もあります。SNS映え待ったなしですね！
……なまこマンの中の人には関係の無い話ですが（笑）
韓流食堂のオモニの作る韓国ご飯
とざわの軽食コーナー「韓流食堂」は朝9時から営業しています。
ホテルで朝食を食べた後ではありましたが（笑） 小腹満たしに軽く何かをつまんでみることにしました！
メニューはラーメンや定食といったガッツリ系から、チヂミやキンパのような軽食まで揃っています。
店員さんの接客は日本語でしたが、店員さん同士は韓国語で会話していたので、どうやら韓国の方のようです。つまり韓国の本場の味を味わえるということですね！期待です！
今回はチヂミを注文しました。大粒のいかがごろりと入っているのが嬉しいですね！
上にかかっているタレは物産館でも購入可能な「梅ちゃんのタレ2」です。ごま油、醤油、唐辛子、にんにく、ねぎを合わせた旨辛万能ダレで、チヂミにもよく合います！しっかり旨辛ですが、チヂミの旨味を覆い隠さないんですよね。
営業時間外ゆえ訪問できませんでしたが、とざわにはレストランもあります。
レストランでは「今日は給料日」「俺ん家栄誉賞」などといったユニークな名前のガッツリ系韓国料理メニューを味わえるようです！
一つ要望があります！
とざわは日韓交流のコンセプトの元、徹底的に韓国のものを揃えた韓国推しの施設になっています。
道の駅として考えると確かに他にはなかなか無い施設だと思いますし、戸沢村という地域の特色も生かしているでしょう。
ですが、戸沢村には韓国要素以外にも、もっと推せるものがあるのではないでしょうか？
例えば、このあたりは最上川が曲がりくねっていて、道の駅の敷地からも曲がりくねった最上川がとても綺麗に見えるんですよ。
こういう、川のことだったり、農村ゆえの地域の農産品だったりと「戸沢村ならでは」のものは韓国のもの以外にもあるはずなんです。
10年前、20年前ならいさ知らず、今は韓国文化も日本の人口にそれなりに膾炙してきて、それこそわざわざとざわまで行かずとも、そのへんのヴィレッジヴァンガードやドン・キホーテなんかでも韓国の食品や雑貨は買えてしまうわけです。韓国雑貨店という観点で見ると、とざわには光る個性があまりないような気がするのです。
ところで、とざわのお土産に「戸沢流冷麺」というものがあります。
この商品は麺に戸沢村産のそば粉を使用し、日本人好みの味にアレンジした韓国冷麺です。ツルモチ食感の麺と爽やかな酸味とで、ペロリと食べられてしまう一品です。
とざわもこの戸沢流冷麺のように、戸沢村そのものの魅力と、韓国の文化とを組み合わせた新たな魅力でアピールしたらより楽しくなるのではないでしょうか！？
おこがましくも、一利用者ながらそんなことを考えたのですが、いかがでしょうか。
冷麺だって、チャーシューと、豚しゃぶと、味玉と、キムチと、きゅうりとを組み合わせることで新たな魅力が生まれるんだから！
ただの冷蔵庫整理をそんな風に言われると恥ずかしいですよぉ～！
- 参考：戸沢村-Wikipedia
- 鶴岡市の「うめちゃんキムチ本舗」で製造
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