長良川鵜飼の醍醐味は、なんといっても鵜飼見物用の屋形船に乗りながら食べるお弁当ですね!近隣のホテルには日帰りで鵜飼を楽しむプランもありますが、そちらは「ホテルでディナーを食べてから、鵜飼見物の船に乗り込む」というスケジュールでした。それなら船の上で弁当を食べたいと思い、今回の岐阜旅行では仕出し弁当を頼んで屋形船の上で食べることにしました。
近隣のコンビニにてお菓子や弁当を買い込んで屋形船に乗り込んでいる方もいましたが、岐阜市周辺の仕出し弁当店の中には鵜飼見物用に、船乗り場まで弁当を持ってきてくれる店舗があります。
今回は、数ある仕出し弁当店の中から、岐阜県本巣市の「仕出しお弁当菊水」の鵜飼弁当 「長良」を注文することにしました。この鵜飼弁当長良は、一言で言うと「超豪華な鵜飼弁当」です!
菊水で鵜飼弁当を注文してから受け取るまで
長良川鵜飼のWebサイトには、鵜飼見物の際に船乗り場まで弁当を届けてくれる店舗の一覧が掲載されています。船乗り場のあるあたりは住宅街であり、(強いて言えばコンビニやバーミヤンはありますが)飲食店がほとんどなく、当日現地調達は難しいため、船乗り場に弁当を事前に手配しておくことが推奨されています。
今回利用した菊水では、仕出し弁当の予約の際に電話予約のみならず、Web予約も利用可能です。鵜飼の船乗り場で鵜飼弁当を受け取るのに特別な手間は必要ありません。予約時に受取場所を「長良川鵜飼乗船場」に設定するだけです。すると、菊水のバンが船乗り場前の広場まで来てくれるので、あとは指定した時間に弁当を受け取るだけです。購入はクレジットカード決済にも対応しています。なお、予約は乗船前日の午前11時までに済ませておくのが良いです1。
Web予約の場合、予約が成立すると、まずは登録メールアドレス宛に菊水から注文を承った旨のメールが届きます。そして、受け取りの前日または前々日に確認電話が入り、そこで改めて受取時間や受取場所を確認することができます。
今回は18時45分に乗船予定だったので、その少し前の18時30分に弁当を受け取るようにしました。菊水のバンは18時30分よりも早い時間に待ってくれており、本人確認の後弁当を渡してくれました。弁当がらは船でそのまま処分しても良いのですが、今回は弁当のメニューに含まれていた「鮎雑炊」を入れるスープジャーとお椀を返却する必要があったため、船乗り場付近に返却用の籠を用意してくれました。
それにしても、この弁当でかいな!
頼んだのはなまこマンさんですよ!ちょっと持ちにくい…
岐阜の鮎を様々な形で楽しむ!
屋形船に乗り込みました。包みを解いて、まずは鵜飼弁当の箱とご対面です。
これはとんでもなく豪勢ですね… 2段のお重に、鮎の塩焼きと鮎田楽に、前述の鮎雑炊が入ったスープジャーから構成されています。
本当にすごいですね。このお弁当、おいくらだったんですか?
5400円!
えーっ!!!
見た目通り豪華な弁当ですが、それもそのはずです。今回注文した鵜飼弁当長良は、菊水の鵜飼弁当の中では2番目に高額なものなので!かなり奮発しましたが、決め手は豊富に使われた鮎でした。
こちらが鵜飼弁当長良のお品書きなのですが、鮎の甘露煮に、鮎の塩焼き、鮎田楽、鮎の天ぷら、鮎雑炊と、実に5種類もの鮎料理が入っています!鮎菓子というものは鮎ではありません。鮎の形をしたお菓子です。鯛焼きみたいなものです。
鵜飼といえば鮎を捕る漁ですからね。ならば、その鮎がどれだけ美味しいか、やっぱり確かめておきたいじゃないですか。と言いつつ、船に乗った後で、鵜飼で捕った鮎は一般の市場には卸されないことを知ったのですが(笑)
中身はこんな感じです。おかずだらけでわくわくしますね!一目見ただけで「豪勢」だとわかる代物です。
気になるおかずだらけではありますが、まずはほかほかの鮎雑炊から頂いてみます。
とても繊細な美味しさですね。
けれど確かに力強い!
鮎雑炊には、鮎の旨味がたっぷりと溶け出しています。鰹や鯖なんかと比較すると「ガツン!」と来る感じではないのですが、繊細ながらも確かに存在感のある、そんな旨味です。
鮎の塩焼きと鮎田楽は、鮎の身と骨の柔らかさに驚きます。ホクホクの食感で、やはりこちらも繊細な旨味があります。田楽味噌や塩の味付けは、そんな繊細な旨味を引き出しています。骨も比較的柔らかいので、頭の先端以外のほぼ全身を食べてしまうことができます(笑)
鮎の天ぷらは、鮎の身の柔らかさをより強く感じられます。衣を破って現れるホクホクの身の食感がたまらないです。そして鮎の甘露煮は、鮎の繊細な旨味を残しつつも、甘辛いタレがしっかりと染みており、ご飯のおかずにとても良い一品です。
うかいミュージアムで学んだところによると、長良川の鮎は時の権力者に珍重されてきたようです。繊細な旨味がありつつ、身も骨も皮も柔らかく食べやすい鮎は、川の食材の中でもかなり優秀であると言えますね!
岐阜名物がいっぱいのお弁当
鵜飼弁当長良には、鮎のみならず、様々な岐阜名物が入っています。
こちらのお重には「岐阜赤かぶ漬け」と「飛騨牛すき煮」が入っています。
鮮やかな色の赤かぶは肉厚かつパリッとした食感で、心地よい歯触りと酸味を楽しむことができます。飛騨牛のすき煮は、飛騨牛の旨味爆弾っぷりに驚きます。甘辛い割り下の味わいと牛肉の旨味がマッチしており、さらにその両者を玉ねぎが良い具合に吸収しているので、ご飯にとても合います。
こちらのお重には「飛騨牛デミグラス煮込み」「飛騨大根にたくもじ」「飛騨わら巻きこも豆腐」「郡上明方ハム」「山岡寒天ひじき和え2」「鮎菓子」が入っています。
飛騨牛デミグラス煮込みはこの弁当の鮎に次ぐ準主役と言っても過言でない一品ですね。デミグラスの酸味とコクが、分厚い飛騨牛の塊にとてもよく染みていて、噛めば噛むほど旨いです。明方ハムも以前食べた通りの美味しさです。やはり食感が良いですね。わら巻き豆腐やひじき和え、にたくもじは優しい和の味わいでした。
最後に鮎菓子を食べて、鵜飼弁当長良はフィニッシュです。ちょっと太めでかわいらしいフォルムです!
かわいらしくて食べるのがもったいないですね。
なら僕が食べちゃう(パクー
ちょっと!?
今回乗船した鵜飼見物の屋形船の出航は18時45分でしたが、実際に鵜飼(漁)が始まるのは19時45分です。ゆえに、出航から漁の開始までの待ち時間に頂いたことになるのですが、鵜飼弁当長良は品数が多めです。小食の方は鵜飼が始まるまでに食べきれない可能性もあるので、そのあたりはご注意ください。
仕出しお弁当菊水の鵜飼弁当「長良」 まとめ
長良川鵜飼では屋形船への乗船時に弁当を持ち込むことができ、岐阜市周辺の仕出し料理店の中には船乗り場まで鵜飼弁当を持ってきてくれる店もあります。
今回は岐阜県本巣市の「仕出しお弁当菊水」の鵜飼弁当「長良」を購入しました。菊水の鵜飼弁当の中でも2番目に高価なもので、たくさんの鮎料理や岐阜名物、郷土料理が詰まった豪勢な弁当となっています。中でも、鮎は雑炊や塩焼きといった様々な調理方法で調理されたものが詰め込まれており、鮎の繊細な旨味と様々な表情を楽しむことができます。
仕出しお弁当菊水への注文は、電話予約もしくはWeb予約にて、乗船前日の午前11時までに行う必要があります。Web予約ではクレジットカード決済も可能です。
「夕暮れの長良川を進む船の中で弁当を食べる」という経験は、まさになかなか体験することのできない非日常のものです。長良川鵜飼を見物する際には、ぜひとも鵜飼弁当をお供にお楽しみ下さい!
仕出しお弁当 菊水
岐阜県本巣市宗慶556-1
営業時間:9:00~17:00
電話予約用番号:058-260-8777
※利用時点での情報です。
仕出しお弁当菊水のWebサイトはこちら(仕出し弁当Web予約)↓
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