四国を代表する大河、吉野川。
徳島市は吉野川の最下流、徳島平野の東の端に位置しています。
徳島市内にある吉野川を横断する橋は、名田橋、四国三郎橋、JR高徳線吉野川橋梁、吉野川橋、吉野川大橋、阿波しらさぎ大橋の6橋梁。阿波しらさぎ大橋は現在最も河口側に近い場所に位置する橋梁で、2012年に開通しました。徳島南部自動車道の吉野川橋梁1も建設中ですね。
そんな阿波しらさぎ大橋と、吉野川河口周囲を散策してきました。
初心者でも気持ちよく散策できるウォーキングコースになっています!
阿波しらさぎ大橋はカッコいい
阿波しらさぎ大橋って、カッコいいんですよ。
惚れ惚れするような巨大造形。
道路下の武骨で巨大な階段を一段一段登りながら、橋の上を目指します。
こういうのも「エモい」ですよね。
吹き抜ける風がとても気持ち良いです。
直線的な主塔もカッコいいですね。
気持ち良い風に当たりながら、ウォーキングを楽しむことができます。
銘板代わりのオブジェも非常にスタイリッシュです。
ですが、阿波しらさぎ大橋のカッコいいポイントはそれだけではありません!
吉野川の河口は干潟(吉野川河口干潟)となっており、日本有数のシオマネキの群生地となっているほか、シラサギやシギ、チドリ等の野鳥が飛来する場所なので工事には環境への配慮が必要不可欠ですが、阿波しらさぎ大橋は、橋が干潟の真上を通る部分の構造を吊り橋型にすることで橋脚の数を減らし、橋脚が干潟に与える影響を最小限に抑えているそうです。
また、鳥類の飛行に配慮して、ケーブルを吊り下げる主塔の高さを低くしたり、ケーブルの数も減らしたり、夜に照明の光があまり遠くに漏れないように工夫したり、施工段階でも仮設物が少なく済むような方法を採用したりと、環境保護に重きを置いて作られているんです。
阿波しらさぎ大橋も含まれる「徳島外環状道路」は、全国有数の渋滞発生地である徳島市2の渋滞を緩和する目的で計画されています。渋滞の緩和も排気ガス削減という点で有意義なので、阿波しらさぎ大橋はそういう意味でも環境に配慮した橋と言えるかもしれません。
すごいです…!なまこマンさん、本当にこの橋のことがお好きなんですね!こんなに詳しいなんて!
まあねぇ~
おや?橋の下に何やらパネルが…
あっ!!
パネルに書いてあることのコピペ…
ばれちゃった!
……と、このように、阿波しらさぎ大橋の住吉側には橋に関するパネル展示がされています。
工事中の写真や、
徳島東環状線の概要、
阿波しらさぎ大橋に使われた「ケーブルイグレット工法2」の解説、
橋の構造の解説など。
パネルを見ているだけで阿波しらさぎ大橋にができるまでのドラマを感じられ、この橋がいかに叡智の結晶かということが伝わってきます!
阿波しらさぎ大橋よりもさらに河口のほうを見ると、 もう一本大きな橋が架けられようとしています。
これは四国横断自動車道2の「吉野川大橋(仮称)」です。
巨大な足場の下側に橋が作られています。こんな風に作るんですね。
この吉野川大橋も環境に配慮して作られているようです。
完成予想図はこんな感じ。こちらも機能性を追求したようなスタイリッシュな橋ですね!
中州に野鳥がたくさんいましたが、スマホのカメラではこれが限界でした
吉野川河口付近は、豊かな自然と橋梁の造形美を楽しみながら、土木技術と環境保全の試みの融合を学ぶこともできる、そんなウォーキングスポットです。先日紹介した「歩く徳島(第一歩)」でも紹介されていました。
道が広く歩きやすいので、ウォーキング初心者でも安心です。爽やかな風に吹かれながら阿波しらさぎ大橋の上を歩くのはとても気持ちいいですよ!
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