「無人販売の直売所」と聞くと畑の傍にある農産物直売所を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、令和の時代になってから無人直売所は大きな進化を遂げています。
近年、無人直売所界にニューカマーが彗星のごとく現れました。それが餃子の無人直売所です。文字通り、無人の店舗で冷凍餃子を販売するという斬新なスタイルの販売方法で「餃子の雪松」というところが始めてから全国各地に一気に広まりました。
この餃子の無人直売所が徳島にも進出したという噂を聞き、なまこ探検隊はその直売所があるという北島町まで自転車を走らせたのでした!
その名は「餃子香月」
おっ、見えてきた!
暑いし遠かったです…
今回訪問した餃子の無人直売所はふじやグループの展開する「餃子香月(かげつ)」の北島店です。
北島店は餃子香月の一号店で、2021年5月にオープンしました。2021年10月現在、餃子香月は徳島県に2店舗、香川県に2店舗、兵庫県に2店舗の計6店舗展開されています。
販売されている餃子は、名古屋にある人気のお持ち帰り餃子店「新風」とふじやが共同開発した薄皮餃子とのことです。新風は「1日に1万個売り上げる」といわれるほどの人気店らしいのですが、そんなところとふじやがタッグを組んでいるとなると期待が持てますね!
無駄を省きに省いた店内
餃子の無人直売所ってどうなっているんでしょうね?泥棒とかされないんですか?ちゃんと成り立つんですか?
そのへんも気になるし、じっくり見てみようか。
餃子香月の店内は、冷凍庫と餃子を袋に詰めるための台と料金箱のみからなる、実にシンプルな構造となっています。文字通り誰もいません。
「冷凍庫の中の餃子を取り出して持ち逃げ」なんてこともできてしまいそうに見えますが、監視カメラがバッチリと見張っています。
餃子は2パック(18個×2パック)で1000円というお値段です。餃子の王将の餃子が6個で税込み242円であることを思うと、餃子香月の餃子はかなりのお手頃価格ではないでしょうか?
餃子のタレと、持ち帰りのための保冷袋がそれぞれ100円で別売りされています。また、餃子を1つ購入すると保冷剤を2個まで持ち帰ることができます1。
料金はこちらの箱に現金で入れるようになっています。まさかのお賽銭スタイルです。当然ながらおつりは出ないので、おつりの出ないように支払う必要があります。といっても端数の出ない値段設定なので用意はしやすいとは思いますが。
ちなみにこちらの料金箱はセコムがしっかりとガードしてくれているので、安心です。
「欲しいものを欲しいだけ取って、取った分の料金を料金箱に入れるだけ」という、言葉にしてみれば非常にシンプルなルールの店舗ですが、いかんせん餃子の無人直売所自体が目新しいので、入口の所のモニターには利用方法を説明するビデオがエンドレスで流されています。初めて利用する人でも心配なく利用することができますね。
ちなみに餃子香月はいずれの店舗も24時間営業であるので、不意に餃子が欲しくなったときには餃子香月に行けばいつでも購入することができます。「コンビニに行けばいい」とか言わないでください(え)
なるほど。防犯もしっかりしているし、利用方法も丁寧に解説されているから、無人でも安心して買い物ができるんですね。
冷凍庫とかを動かすだけで良くて、人件費が必要ないからこそ24時間営業が可能なのかもしれないね。
人と対面せずに買い物が完結するから、コロナ禍のこのご時世にもぴったりですね!
秘伝の薄皮餃子を実食!
ここまで、餃子香月の店舗や珍しい販売形態について紹介してきました。ですが、やっぱり気になるのは味ですよね!
名古屋の専門店「新風」とふじやの共同開発で生まれた薄皮餃子の味わいのほどは、果たしていかがなものなのでしょうか!?
こちらが香月の餃子です。前述の通り、1包に36個(18個×2パック)の餃子が入っています。
同封の「美味しい薄皮餃子の作り方」に則って、早速焼いてみました!
まずはフライパンに油を敷いて温め、一旦火を止めてから餃子を並べます。
熱湯を注いでフライパンに蓋をし、5分程度蒸し焼きにした後に蓋を開けて水分を蒸発させます。
仕上げにごま油をかけ、良い具合に焼けたら完成です!
見てください!この焼き色!
餃子に粉が振ってあって、蒸し焼きにするとそれが良い感じに「羽根」っぽくもなります。
酢醤油ベースの「薄皮餃子のタレ」をかけて…
早速一口、頂いてみました!(皿が変わっているのは別日に撮影したからです…)
こりゃあジューシーだ!!
お肉の食感とおいしさをしっかりと感じられる餃子ですね!
香月の餃子は薄皮餃子です。それゆえに、焼き上がって熱が通ると皮が透き通って、中の餡が透けて見えるのがとても素敵です。そしてその薄皮が、餡の肉汁を閉じ込めているんです。つるんとした口当たりの薄皮を噛み切ると、そこから熱々ジューシーの肉汁がジュワッとあふれ出てきます!こんなにジューシーな餃子を、自宅のキッチンでごく簡単な調理手順で楽しむことができるなんて、感動的です!!
餡は豚ひき肉とキャベツというシンプルな構成なのですが、味付けが非常に絶妙です。原材料にはにんにくも入っているのですが、主張しすぎることはなく、肉の旨味とキャベツの甘味を引き立てています。ホームページにも「シンプルだけど素材の味が生きている」と書かれている通り、素材の旨味が生きた、あっさり系の餃子ですね。
もう一度書きますが、こんな餃子が36個で1000円です。大阪王将の冷凍餃子は公式通販サイトにて50個入り1522円(税込)で売られているのですが、それと比較しても遜色ない… それどころか若干お得なコスパです!
(香月:1個当たり約27.78円、大阪王将:1個当たり30.44円)ご飯のおかずにも、お酒のアテにもぴったりの美味しい餃子です。餃子香月は、徳島県内には今回訪問した北島店以外にも、フジグラン石井のすぐ傍に石井店もあるので2、お近くにお越しの際は保冷の準備をして、購入してみてはいかがでしょうか!僕も気づけばすっかりリピーターになっています!
そうだ!これから餃子を買いに行こう!
24時間営業だからって何もわざわざ深夜に行かなくたっていいじゃないですか~!
徳島県板野郡北島町鯛浜西中野86-8
徳島市庄町の24時間営業無人餃子直売所「雫家」の紹介はこちら↓
宮城県名取市の「ゆりあげ港朝市」で人気の、豊華の「元祖ゆりあげ水餃子」の紹介はこちら↓
コメント