道の駅紹介
徳島-10 藍ランドうだつ
第18回(2002年8月)登録、2000年12月開業
所在地:徳島県美馬市脇町大字脇町55
うだつの町並みの玄関口
藍ランドうだつは、美馬市の旧脇町の中心部にある道の駅です。
脇町は吉野川に面しており、讃岐へ向かう街道と近畿方面へ向かう街道が交差しているという恵まれた地理的条件から、阿波国の特産であった藍の集散地として藍商人たちが集い、商人の街として栄えました。
その当時の景観は現在も「うだつの町並み」として保存され続けており、藍ランドうだつはうだつの町並み観光の拠点となっています。
駐車場からうだつの町並みや道の駅施設へは、こちらのスロープからアクセスします。
道の駅のメイン施設「藍蔵」は、その名前の通り藍を収蔵する蔵を模しています。
1階は地域のお土産物や藍染商品を扱う売店、2階はお洒落な和膳を味わえるレストランとなっています。
また、藍染体験のできる藍染工房や、甘味を楽しめる茶房もあります。
駐車場の周囲は船着き場を再現した公園となっており、藍の商船を模したオブジェが配置されています。藍染の帆のグラデーションが美しいです。
かつてはうだつの町並みのすぐ南側まで吉野川が流れ込んでおり、この船着き場公園は実際に船着き場だった場所が公園として整備されているのだそうです。
ちなみに近くには、Facebookの投稿風の面白い看板があります(笑)
顔はめ看板の亜種ですかね。発想の勝利って感じがします!
うだつの町並みを散策
藍ランドうだつからはあっという間にうだつの町並みへとアクセスすることができます。
うだつ(卯建)というのは、建物の2階の外壁面から突き出している防火壁のことです。
「パッとしない」「生活や地位が向上しない」という意味の慣用句に「うだつが上がらない」というものがありますが、うだつが上がらないの「うだつ」はこの「うだつ」のことです。
「うだつ」は脇町を代表する存在にもなっていて、ご当地キャラクター「うだつまる」のモチーフにもなっています。
藍の取引で栄えた藍商人たちが、邸宅に格式を持たせるべく「うだつ」を上げていった結果、このような特徴的な見栄えの町並みが出来上がっていったのですね。
この写真は逆光になってしまいましたが、これはこれで味がある一枚に仕上がった気もします!
うだつの町並みには明治時代ごろのものを中心に、江戸中期~昭和初期の建造物が立ち並んでいます1。
藍商人たちの全盛期には、この街には果たしてどれだけの活気があったのでしょうか。
ですが、賑わいは形を変えて現在も残り続けています。うだつの町並みには現在も多くの見学客が訪れ、近世の景色を残す町並みを思い思いに散策しています。
訪問時は夕方でしたが、まだまだ多くの見学客が散策していましたね。
訪問時(2021年7月)には軒先に風鈴が下がっていて、涼やかな音の鳴り響く中を爽やかな気持ちで散策できました。
時間が止まったかのような町並みですが、この街には確かに現在進行形で人が住み、生活を送っています。
細かいところが改修されていたり、工事されていたりもします。
古き良き風景が保存されているうだつの町並みは「手づくり郷土大賞」や「日本の道100選」にも選ばれています。
2012年には当時の皇太子様(今上天皇)もうだつの町並みを訪れています。
町並みの途中には雰囲気たっぷりの井戸があります。現在は使われていないようですね。
こちらはうだつの町並みの西の端のほうにある美馬市伝統工芸体験館「美来工房」です。うだつの町並みとはまた違ったベクトルでレトロな建物ですね。
うだつの町並みの中にはホーロー看板やレトロな電話ボックス等、時代を感じさせるものもあります。
電話ボックスの中には公衆電話と一緒に昔の電話も設置されています。
ですがよく考えてみると、今となってはこの緑の公衆電話もレトロな存在なんですよね…
うだつの町並みの東のはずれには、脇町劇場オデオン座があります。
昭和9年に創建された、回り舞台や花道のある劇場で、創建当時の姿のまま今も残り続けています。
訪問時には見学可能な時間を過ぎていたので、またいつかゆっくり見て回りたいですね。
こちらは道の駅施設から近いところにある「吉田家住宅」。藍商人の邸宅で、市の指定文化財として有料で一般公開されています。
江戸時代中期~後期にかけて建てられた建物で、藍商人の暮らしぶりが当時のまま残っています。
オデオン座と併せて見物できるチケットもあるそうなので、併せてじっくり見学してみるのも良いかもしれません。
道の駅藍ランドうだつ+うだつの町並み まとめ
藍商人たちの営みを現代に残す、うだつの町並み。
藍ランドうだつはそんなうだつの町並みの中心的な施設の一つで、藍にまつわる体験を楽しんだり、様々な物産に触れたりすることができます。
道の駅でランチやショッピングを楽しんだ後は、うだつの町並みを散歩してみるのも良いでしょう。
お洒落で優雅な大人の休日を楽しめそうな、そんな道の駅ですね。
綺麗な町並みよね。歴史のロマンを感じるわ。
僕、もっと「うだつの上がる」男になって、ゆみさんを幸せにしてみせます!
うだつが上がる男になってドンペリ入れてくーださい!
え、ドンペリ… えっ… も… もちろんです!
ここで言い淀んでる時点で、うだつが上がることはなさそうね…
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