室戸には、全国的に見ても非常に珍しい水族館があります。
それは、廃校を水族館にリノベーションした「むろと廃校水族館」です!
なまこマンは海の生き物なので、水族館が大好きです。四国に居るうちに一度は行っておきたかった、一風変わった廃校水族館を満喫してきました!
じ、女子と水族館に来るなんて、デートみたいなんだな!
この構図はどう見ても水族館になまこを寄贈しに来た人にしか見えないでしょ。
廃校を活用した町おこし水族館
むろと廃校水族館は、2006年3月に廃校となった室戸市立椎名小学校の跡地をリノベーションして、町おこしのために2018年4月に開業した水族館です。
地域の拠点としての機能も兼ねており、施設の一部は「椎名集落活動センター たのしいな」というカルチャーセンターになっています。
訪問時(2021年12月上旬)は新型コロナウイルス対策のため、施設外に臨時受付が設けられていました。
入場券売り場の傍には、魚の生態にちなんだコミカルなイラストと共に、感染対策と両立した新時代の見学のお作法が掲示されています。
検温をして、入場券を購入して、いよいよ入場です。
ちなみに、チケットにはもれなくシールが付いてきます。サバとブリ、どちらも大好きです。なお、シールの直径は室戸の砂浜で産卵するアカウミガメの平均的な卵の大きさと同じサイズになっているとのことです。
フロアガイドを見てみると「理科室」「図書室」等、明らかに水族館らしからぬ部屋が並んでいます。どんな部屋なのか想像できませんね。ワクワクが止まりません。
入口には早速、跳び箱を再利用したパンフレットラックがありました。学校らしくなってきましたね。
同じ県内にある桂浜水族館を弄るTシャツもありました(笑)
廃校であることを活かした個性的なディスプレイ
むろと廃校水族館の最大の特徴は、小学校だった頃の構造や備品をそのまま活かしていることです。言うなれば小学校の居抜きですね。それゆえに、どこかノスタルジックな空間となっています。
こちらは廊下にある手洗い場を改造して作ったタッチプールとなっています。こんな横長の手洗い場、よくありますよね。
イセエビやヒトデなどと触れ合うことができます。
中にはなまこのお仲間もいたので、ご挨拶しておきました(笑)
誰の手が写ってるの?
中の人などいない!
理科室には地元の淡水魚が展示されており、机に備え付けられた流し台も水槽として活用されています。
理科準備室も開放されており、棚に魚やクジラの骨格標本が展示されています。
至る所に地元小学生の習字が飾られていたりもするのですが、なんとこれらの文字は全てイカ墨で書かれているというのだから驚きです!
室戸市内の小学校で使用されている教科書も展示されていましたが、僕が小学生だった頃(もう20年近く経とうとしています)に使っていたものからいろいろ変わっていてびっくりしましたね。内容がポップになっているといいますか。
その他、キッズルームとなっている音楽室や、休憩スペースとなっている図書室もあります。
ちなみに図書室にはオリジナルプリクラ(その名も『ぶりクラ』)があり、むろと廃校水族館や室戸市にちなんだユニークな背景で写真を撮ることができます。
さすがに一人で撮る勇気はありませんでした(笑)
プールは屋外の大水槽として活用されています。
屋外大水槽では魚やウミガメが飼育されています。25mプールに魚やウミガメが泳ぐ様子はなかなかシュールで絵になります。
室戸の魚・海洋生物たちが勢ぞろい
むろと廃校水族館に展示されている魚や海洋生物は、全て地元漁師から譲り受けたり、職員が自ら釣ったりしたものなのだそうです。室戸沖には様々な海洋生物が生息しているほか、室戸の海岸にはウミガメが産卵をすることもあり、館内にもバラエティに富んだ海洋生物がたくさん展示されています。
ここからは、展示されている魚や海洋生物の写真を紹介していきます!
すごーい!縞々のお魚がたくさん集まっててかわいい~♡
これはゴンズイという魚ですね。こんな風に集まって「ゴンズイ玉」を作るんです!
ボラは徳島の海に近い川でもよく見かけるけれど、近くで改めて見てみるとギラギラですね!
すごーい!食べたーい!!
その感想はどうかと思います…
なんか不思議な生き物がいるわね?エビ?
これはセミエビですね!昔、黄金伝説の無人島生活でよゐこの濱口さんが捕まえてました!
ウミガメ、大迫力ね!
子供もかわいい~♡
これはカサゴですね!どうぶつの森でよく釣れるやつ!
ウツボがいっぱいね。大迫力だわ。
しぼんだハリセンボンもかわいいわ!
エイがこっち見てます!
愛嬌のある顔よねー。
こちらはスッポンです!
あら、何かしらこれは。
これは海洋ゴミのコーナーですね。「新しい海の仲間」とは、なかなか皮肉が効いていますね…
これ全部海の生き物のお腹の中から出てきたのね… まったく、海にポイ捨てするような奴は人間の風上にも置いておけないわ。
小学校時代にタイムスリップ 懐かしく楽しい水族館
室戸市は交通の便が悪く、基幹産業の漁業の衰退もあって人口減が著しい地域です。学校の閉鎖も進んでいます。むろと廃校水族館の施設名にあえて「廃校」と付けているのは、水族館の運営元である日本ウミガメ協議会が室戸で学術調査をしている間に学校が2校も閉鎖されたことを惜しむ気持ちと「廃校は再利用可能である」ということをアピールする目的があるのだそうです。
小学校の設備や備品を活用したディスプレイは斬新ながらもどこか懐かしく、他の水族館とはまた違った唯一無二の風景を作り出しています。
むろと廃校水族館はその物珍しさから、室戸の新たな観光名所として各地から観光客を集めています。人が減り賑わいが失われた結果として生まれる「廃校」が、新たな賑わいを作る施設に生まれ変わったというのはこれ以上なく素敵な話だと思います!
小規模ではありますが、いろいろな面白い仕掛けのある施設です。室戸観光の際におすすめです!
高知県室戸市室戸岬町533-2
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