仙台での暮らしにも少しずつ慣れてきました。市街地の主要な大通りの名前は覚えたし、どこにどんな店があってどう使い分ければ良いのかもわかってきました。
ですが、もっともっとこの街に馴染みたいのです。仙台駅前や、商店街のほうへ行くたびにキョロキョロしちゃってるんですよ。人で賑わう繁華街や、都会のお洒落な人々のファッションや、中四国にはなかった店の数々が珍しくて仕方がないのです。仙台市民にとっての日常は、僕にとっては未だに非日常なのです。
早く一人前の仙台っ子になりたい!
そんなことを思いながら仙台の街をさまよっていた僕は、とある店を見つけたのでした。その名も「らーめん堂 仙台っ子」。
なるほど!ここのラーメンを食べたら、仙台のことがもっとよくわかるかもしれません!一人前の仙台っ子になるべく、実食調査です!
仙台のラーメン屋 仙台っ子
仙台っ子は宮城県内に13店舗1を展開するラーメン店です。今回は青葉区花京院にある花京院店にお邪魔しました。
ちなみに新天地の同僚曰く、一部のファンからは「台っ子」と呼ばれているのだそうです。
花京院店は年季の入った街角のラーメン屋といった雰囲気の店です。気取らない感じが良いですね。なんなら僕が入店したとき、ご主人は普通にくつろいでましたからね(笑)
店内には漫画がとてもたくさんあります。サラリーマン金太郎からチェンソーマンまで、新旧問わず揃っています。
券売機で食券を買い、待つことしばし。注文の品が完成しました。
な、なんですかこれはー!
衝撃のビジュアル!のりらーめん
今回注文したのは「のりらーめん」です。ラーメンに蓋をするようにたくさんの海苔が乗っかっています。インパクト抜群のビジュアルです!
ちなみに、スープはこんな色をしています2。黄土色の濁ったスープからは、いかにも旨そうな動物系の野生的な匂いが漂ってきます。
追加トッピングとして、チャーシューと辛ネギも注文しています。
なお、仙台っ子ではラーメンを注文した場合、サービスとして無料でライスが付いてきます。しかも、おかわりもできるのです!
海苔を動かしてトッピングを乗せ、まずはスープから頂きます。
なるほど、いろんな旨味がありますね。
豚骨の野生的な味わいで、スープにジャンクな感じがあるのも良いね!
仙台っ子のラーメンのスープは、鶏ガラ、豚ガラ、野菜などのたくさんの材料を長時間煮込んで作られています。それゆえに、黄土色に濁ったスープの中では様々な旨味が絡み合っています!かえしの醤油はどちらかというとあっさりとした味わいですが、複雑に絡み合った旨味が後を引きますし、豚骨の野生的な旨味がスープにジャンクな味わいを持たせています。
そんなスープを、たくさんの海苔に吸わせて食べるのがまた旨いんです!幸いにも、手札は10枚以上あります。それゆえに、少しだけ浸した状態からシナシナまで、様々な吸わせ具合を選べます。もちろん、スープや海苔はサービスのご飯との相性も抜群です。
花京院店では、麺を細麺と太麺から選べますが、今回は太麺を選びました。つるっとした、口当たりの良い麺です。それでいて食感も良く、噛みしめると小麦の味わいも感じられます。
辛い脂を纏った辛ネギは、食欲をそそる辛味と食感で口を楽しませつつも、スープの味わいをよりジャンクにしてくれます。
チャーシューはしっかりと歯ごたえがあるタイプで、これまた食感を楽しめます。辛ネギと組み合わせると良い感じです。
仙台っ子のラーメンは、全体的にコクのある一杯ですね。山岡家のように、味や脂の量や麺の硬さなどもカスタマイズ可能です。好みの組み合わせを見つける楽しさもありますね。生粋の仙台っ子の皆様にも、そうでない皆様にも、あのスープの旨味は是非とも味わっていただきたいところです!
いやぁ、旨かったね!これで僕らも一人前の仙台っ子だよ!
一人前の仙台っ子とか言いつつ、本当はただラーメンを食べたかっただけですよね?
いや、ラーメンを食べることは、すなわち地域を知ることなんだよ。徳島だって、徳島ラーメンが豚骨スープだったのは「徳島ハム2の工場から豚ガラを入手しやすかったから」という地域的な特徴があったからだろう!?
……な、なるほど?なんだか言いくるめられているような…
宮城県仙台市青葉区花京院2丁目1-54
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