この記事は2023年5月16日にリライト致しました!
先日(2022年6月25日)に観戦したベガルタ仙台対モンテディオ山形の試合会場にて、dポイントが主催する東北の道の駅の物産展が開催されていました。試合前のちょっとした時間に見物していると、秋田県の道の駅あきた港のブースにて、非常に気になるお土産を見つけたのでした。
それは「うどん・そば自販機パウンドケーキ」。なんと、生地にうどん・そば自販機のスープを練りこんでいるのです。実際の自販機を忠実に再現した箱のデザインもさることながら、うどんスープを生地に練りこんだパウンドケーキというのがあまりにも気になったので、購入してみることにしました。
すると、商品名から受ける「一発ネタ」な印象とは裏腹に、かなりの絶品お土産であることが発覚したのでした!!
愛されるレトロ自販機 うどん・そば自販機
コンビニエンスストアの発達した現在ではめっきり姿を減らしましたが、かつては食品を提供する自販機が各地にたくさんありました。それらは現在「レトロ自販機」と呼ばれており、そのノスタルジックな佇まいから、多くの愛好家に愛されています。
うどん・そば自販機はそんなレトロ自販機の代表格として知られているものですね。写真は徳島県阿波市土成町のコインスナック御所24というオートパーラーで撮影したものです。(ちなみに↓の記事は当ブログの記念すべき最初の記事です!)
秋田市の秋田港にあるランドマークタワー、ポートタワーセリオン(道の駅あきた港)にもこのうどん・そば自販機が設置されています。元々は近隣の商店に設置されていたものなのですが、商店の閉店に伴いセリオンへと移設されました。長い間愛されてきたうどん・そば自販機はセリオンへの移設後も愛され続けており、県内外に多くの根強いファンがいるとのことです。セリオンのシンボルの一つとも呼べる存在であるうどん・そば自販機のグッズは、セリオンのお土産にぴったりですね!
……それにしても、うどんスープをパウンドケーキに入れるという発想はいくらなんでも斬新すぎます!
こちらの商品、パッケージにも非常に愛が溢れています。
というのも、セリオンに実際に設置されている自販機を、張り紙も含めて忠実に再現してあるのです!この箱は捨てられませんね!思わず保管したくなっちゃいます(笑)
香る鰹がアクセント!
これが、うどんスープ入りパウンドケーキ…!
見た目は普通ですね。
箱からパウンドケーキを取り出してみました。見た目は特に変わったところがありません。なんなら、香りも何の変哲もない甘いパウンドケーキのものです。
ですが、原材料にはばっちり「しょうゆ」「かつおぶし(粉砕)」「混合ぶし(粉砕)」の文字があります!こいつはうどんスープの構成成分だ!!
果たして味わいのほどはいかに。
切り分けてきましたよ!
早速食べてみようか…
か、鰹がいる…!かすかに顔を覗かせている…!
甘いパウンドケーキのアクセントになっていますね。
香りも味も甘いパウンドケーキではあるのですが。鰹のふりかけのような味わいが奥の方に微かに感じられます…!ですが、この微かな鰹が非常に良い仕事をしています。鰹のふりかけのようなうどんスープの味は、塩飴や塩キャラメルのように、パウンドケーキの甘味を引き立てているのです!存在感はあるけれど、主張しすぎず、全体を良い方向に纏める。なんという紳士なのでしょう…!
というわけで、セリオン名物のうどん・そば自販機パウンドケーキは、自信を持っておすすめできる非常に美味しいお土産です!その商品名から「ジンギスカンキャラメル」と同じ臭いがして敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、それはあまりにも勿体ないです。確かにインパクトも強いですが、味も非常に良いですよ!
そして、東北に居るうちに、実際にセリオン、もとい道の駅あきた港にも行ってみたいところです。秋田にはまだ行ったことがないんですよね… 大学時代に車で北海道へ行く途中で通ったことならありますが。
パウンドケーキの「パウンド」は、小麦粉、バター、玉子、砂糖をそれぞれ1ポンドずつ使って作ることに由来しているんですよ。
そう。バターもお砂糖もダイエットの敵なんです…!
根性の、自転車坂道ダッシュです!!
落ちる~!もっとゆっくり走って!!
(※2023/5/16追記)製作者さんよりメッセージを頂きました
こちらの記事の公開後、Web拍手のメッセージ機能にて、そば・うどん自販機パウンドケーキの製作者であるたんぽぽ博士さんよりコメントを頂きました。以下、コメントの抜粋です。
(中略)このパウンドケーキに至るまでには自販機つゆのCandyの存在があります。最初にこのCandyが完成し担当の佐藤さんが 意外に美味しい のキャッチコピーで販売すると大ヒット。このCandyの利益がパウンドケーキや再現度の凄いパッケージへと繋がり、爆発的なぷれーく。そして首都圏の人達に向けて塩分控えめな lightが。さらにプリンへと続いて行きます。今年の春には燻した大根を自販機つゆに漬け込んだ、いぶり大根自販機スープ仕立てが新発売から10日で売り切れる人気でした。良かったら自販機つゆシリーズをご堪能ください。
うどん・そば自販機パウンドケーキが商品化される前に、まずはあの出汁の味を再現したキャンディーが商品化され、それが意外なブレイクを果たしたことが、うどん・そば自販機スイーツを展開していくきっかけになったようです。その後もうどん・そば自販機プリンやいぶり大根漬けが商品化され、いずれも人気を博したのだとか。
物珍しさを入り口にして、決して一発ネタでは終わらない確かな美味しさがあるからこその人気なのでしょうね。今回紹介したうどん・そば自販機パウンドケーキも、機会があればぜひとももう一度食べてみたい美味しさでした。
いつか実際に道の駅あきた港へお邪魔して、うどん・そば自販機でうどんを食べたり、あるいはうどん・そば自販機グッズを購入してみたいところです!
コメント