日本海側道の駅巡りの旅も、いよいよ最終日の三日目です。酒田グリーンホテルを後にしたなまこマンが向かったのは、道の駅… ではなく、山形県鶴岡市の鶴岡市立加茂水族館です。
なまこマンはなまこなので、水族館が好きです。薄暗い展示室の雰囲気も、水槽をのんびりと泳ぐ魚の姿も、非日常を感じられて魅力的なのです。
でもでもー、深海だったら暗いのも魚が泳いでるのも日常じゃないの?
細かいところに突っ込まないで!非日常を感じてるのは中の人だから!
今回の冒険では三日目に時間の余裕があったので、クラゲの展示で有名な加茂水族館に行ってみることにしたのでした。
ちなみにこの記事、gifアニメが多めなので閲覧環境によっては重いかもしれません!ご了承ください!
日本一のクラゲ水族館
朝9時のオープンに合わせて加茂水族館へ向かったのですが、駐車場には既にたくさんの車が停まっており、入場待ちの待機列もできていました。秋の行楽日和に、こんなスポットを見逃す手はありませんもんね。幸い、割と最初の方に入場することができました。
入館料は大人一名1000円です。子供のようにワクワクしながら、水槽のほうへと歩みを進めていきます。
順路の前半には、庄内の魚が展示されています。
ひょうきんな顔のエイに、
マスに、
イワシの群れに、
鮭の群れ。
魚がいっぱい群れている様子はとても絵になりますよね。小学生の頃に国語の教科書で読んだ「スイミー1」が好きだったのを引きずっているのかもしれません。
のんびりと泳ぐ魚や、カニやエビなども良いですが、加茂水族館の魚は言ってみればジャブみたいなものです。コース料理で言うところの前菜です。スーパーマリオブラザーズで言うところの「1-1」です。ここからがいよいよ、加茂水族館ならではの見所である、クラゲの展示です!
イクゾ!
アアーッ!!(脳破壊)
……クラゲの展示に辿り着く前に、先日あった友人の結婚式の二次会で酔って「孤独死を避けたい」と熱く語った独身男(なまこマンの中の人)の脳を破壊するトラップ、愛の南京錠があります(笑) 加茂水族館は恋人の聖地に認定されており、訪れた多くのカップルが永遠に続く愛を祈ってオブジェに自分たちの名前を書いた南京錠をかけるのです。万が一カップルが鍵をかける瞬間に出くわしてしまったら、なまこマンは爆発四散していたに違いありません(え) 一方で、いざ自分に彼女ができたら喜んでこういうのをやりたがるだろうなと思ったりも。形から入りたがるタイプなので…
30代を迎えていよいよ「ジョークに聞こえない」と苦笑されてしまった独身自虐ネタはともかくとして(一応言っておきますが本当にジョークですからね)、このトラップを越えるといよいよ加茂水族館の渾身の右ストレートであり、メインディッシュであり、クッパ城でもある、クラゲ展示スペース「クラネタリウム」が始まります。
クラネタリウムには世界各地から集められた約60種類のクラゲが展示されています。ふよふよと漂うクラゲを眺めていると、とても癒されます。水槽の形は他の魚のものとは異なり、円形をしていますが、これはクラゲが水槽の中を漂えるように水流を作り出すための構造なのだそうです。
触手を揺らめかせ、傘を開閉しながら泳ぐクラゲの姿はどこか優雅にも見えます。
白く透き通り、優雅にふんわりと広がる触手のフォルムは令嬢のドレスを思わせます。
瓜のような形をしていますが、これもクラゲです。体の長軸方向に沿ってピカピカと光のラインが走っています。なぜ光を発するのでしょうか。何もかもが不思議です。
こちらの小さなクラゲはまるで海中を舞う雪のようですね。
真ん丸の傘と長い触手は、まさに「クラゲ」と言われて真っ先に思い浮かぶフォルムです。
飼育されているクラゲは館内で栽培されており、展示室には「クラゲ栽培コーナー」というスペースもありました。網目状の支柱には小さなクラゲの幼体がたくさん付着しており、揺らめいていました。
……ここまで、たくさんのクラゲを見てきました。こちらに載せたのはあくまでほんの一部であり、加茂水族館には他にもたくさんのクラゲが展示されています。既にかなりお腹いっぱいですが、加茂水族館のハイライトはここからです。
それがこちらの、クラゲドリームシアターです!
真っ暗な広間に、たくさんのクラゲの泳ぐ巨大な水槽が青く輝いています。
ゆったり、ふよふよと漂うクラゲたち。どこまでも幻想的で心の落ち着く光景です。
クラゲドリームシアターはちょっとしたステージにもなっており、定期的に演奏会などのイベントが開催されるほか、結婚式を開催することもできるようです。
クラゲを一通り見た後は、屋外の展示を見てみます。屋外のプール「ひれあし広場」にはアザラシやアシカが泳いでおり、アシカショーも開催されます2。
外に出たついでに、階段を登って屋上まで行ってみます。屋上は展望スペースになっており、芝が植えられています。
屋上には赤とんぼがとてもたくさん飛んでいました!すっかり秋ですね。
屋上からは荒々しい日本海の姿がよく見えます。
屋上から見えた灯台(荒埼灯台)へは駐車場からアクセス可能で、こちらからも日本海を眺めることができます。
クラゲグルメとクラゲグッズを満喫!
加茂水族館ではクラゲを目で見るだけでなく、味わって楽しむことも可能です。
というのも、食用クラゲを使用したフードメニューやお土産が数多くラインナップされているんですよね。
こちらはカフェコーナーの名物メニュー「クラゲアイス」です。フレーバーはいくつかある中から選ぶことができ、今回はバニラを選びました。
バニラアイスの中に小さく刻んだ塩蔵クラゲが練り込まれており、塩味と、コリっとした食感が面白いアクセントになっていました。まあ、想像に難くない味ではありますが、こういうのは記念ですからね(笑)
こちらは売店で販売している、食用クラゲを使用したお土産の「クラゲらーめん」です。乾麺とスープがセットになっています。
帰宅後、調理してみました。スープはあご出汁の澄んだ醤油味で、うどんつゆのような和を思わせる味わいでした。
クラゲは写真の赤丸のところに練り込まれています。意識して食べると、確かにコリっとした食感を感じます。個人的にはクラゲを推すならもう少したくさんクラゲを入れたり、クラゲのトッピングをセットにしたりしても良かった気はしますが、これはこれであご出汁ラーメンとして美味しいし「あまり奇をてらいすぎたものはちょっと…」という方でも安心して食べられると思います。
Tシャツ大好きなまこマンは、加茂水族館でももちろん面白Tシャツを探しました(笑) こちらはクラゲのキャラクターが水族館での様々な業務をこなす様子を描いたロンTです。春先や秋口にありがたいですね。
鶴岡市立加茂水族館 まとめ
加茂水族館は元々、あまり特色のない田舎の一水族館だったらしく、一時は倒産の危機にも瀕していたようですが、展示していたサンゴから逆さクラゲが発生したことが転機となって、クラゲの展示に特化するようになりました。以後、加茂水族館は庄内エリア屈指の人気観光施設となっただけでなく、世界でも有数のクラゲ飼育に関するノウハウを持った施設にもなりました。
幻想的に漂うクラゲの数々はとても素敵で、癒し効果抜群です!皆様も目で見て、舌で味わって、日本一のクラネタリウムを満喫してみてください!
クラゲ、とてもきれいでしたね!楽しかったです!
クラゲがこんなに人気者になるなんて、嫉妬しちゃうなぁ…
なまこ特化の水族館は作っても、そんなに楽しくなさそうですね… ほとんど動きませんし
僕も薄々そんな気はしてた…
鶴岡市立加茂水族館
山形県鶴岡市今泉大久保657-1
コメント