※2023年3月31日をもって、二日町の炙屋十兵衛が閉店し、それに伴いらぁ麺塚田の営業も終了しました。
なまこマンの中の人はあまり歓楽街や飲み屋に一人で行かないので、ブログで取り上げる店も歓楽街の店が手薄になりがちです。これは徳島時代からの弱点でもありました(笑)
なので、改めて飲み屋街で良さげな店を探してみたところ、青葉区二日町の、国分町通の北の端あたりに良さげなラーメン店を見つけました。焼き鳥の「炙屋十兵衛」がランチタイム限定で営業している「らぁ麺塚田」という店です。
鶏のプロである焼き鳥店が提供するラーメンですか。これは上質な鶏スープに期待できそうですね!
期間限定の鶏白湯らーめんに感動!
居酒屋のお昼ご飯って、なんだか良いですよね。
昼は夜と全然違うメニューを出してるのも面白いね!
北四番丁通から国分町通に入って少し歩くと、すぐに炙屋十兵衛の看板が見えてきます。
ですが、お昼の時間帯には「らぁ麺塚田」の幟が上がっています。風で裏返っちゃってますが(笑)
店員さんに案内され、カウンター席に着いてメニューをチェックしてみます。
ラーメンのレギュラーメニューは醤油らーめん、塩そば、濃厚にぼしそばの3種類で、サイドメニューにはライス、ミニチャーシュー丼、比内地鶏究極の親子丼、比内地鶏卵と和三盆のプリンがあります。さすが、元々が鶏料理の店だけあってこだわりの鶏料理や卵料理も味わえるわけなんですね!
それにしても、比内地鶏究極の親子丼ですか。なまこマンの中の人はとうとう30歳になった今でもなお「究極」とか「伝説」とかいう言葉に弱いんです。注文せざるをえません!
メニューの裏の「こだわり」を見たりすると、食べるのがますます楽しみになりますよね。
待つことしばし。注文したラーメンがやってきました。
こちらは期間限定メニュー(2022年10月下旬頃)の「濃厚鶏白湯らーめん 醤油」です。トッピング全部乗せです。初めて訪問する店では大体その店のオーソドックスなレギュラーメニューを頼むことが多いのですが、今回は鶏白湯の魅力に抗えませんでした。なんたって、鶏の専門店が本気で仕込んだ鶏白湯ですからね!鶏ガラ、鶏もみじ、鶏皮、鶏ひき肉に野菜と昆布を加えて作った鶏白湯スープです。旨いに決まっているでしょう!!
早速一口、頂いてみます!
こりゃあうまい!!
いやぁ、最高の鶏白湯スープでした!とろけるような鶏の旨味の塊みたいなまろやかなスープです。良い意味で「澄んでいない」といいますか。飽和水溶液みたいなイメージです。鶏のまろやかな旨味がスープの中にいっぱい溶け込んでいるけれど、溶けきらなかった旨味も合わせて口の中にいっぱいに広がるんです。僕がよくラーメンのレビューで使う「澄んだ味」の対極みたいなそんなスープです。徳島に居た頃によく食べていた濃厚なラーメンを思い出して、どこか懐かしさを覚えました。
とにかく旨かったんですが、その感動を的確に伝えるには語彙があまりにも足りていません。もどかしいです!!
麺はプリプリと歯切れの良い中太麺です。らぁ麺塚田と炙屋十兵衛はハミングバードという会社が運営しているのですが1、ハミングバード自体がそもそも生パスタの店であることもあり、麺にとてもこだわっています。麺にはパスタ用の小麦粉であるデュラムセモリナをブレンドしてあり、そうすることで歯切れよく仕上がっているのだそうです。
トッピングは豚チャーシュー、鶏胸チャーシュー、味玉、メンマ、刻み玉ねぎ、刻み生姜、三つ葉です。薄切りの豚チャーシューにはスモークの風味が付いていて、徳島に居た頃に好きだったラーメン店である王者-23のローストポークやチャーシューを思い出しました。味玉は甘辛い味が染みた半熟の仕上がりで、鶏胸チャーシューやメンマは歯切れが楽しいです。
個人的には刻み生姜の味変がとても楽しかったです!まろやかになった口の中を、生姜のピリッとした辛味がさっぱりとさせてくれます。
とても美味しい鶏白湯ラーメンでした。仙台で食べたラーメンの中でもトップクラスのお気に入りになりますね。これが期間限定というのは実に残念です。レギュラーにしてください!!
あっさり美味しい塩そば
わたしは塩そばを注文しました!2
限定メニューだけでなくレギュラーメニューも味わってみます。2回目の訪問では、塩そばを注文してみました。
塩そばに使われている塩だれには、煮干しや椎茸や貝などの旨味が凝縮されています。旨味の凝縮された塩スープは、塩味がきりっと立っていて、後切れの良いさっぱりとした後味です。先ほど紹介した濃厚鶏白湯スープとは対極的な「澄んだ味」ですね。
麺はこれまた歯切れの良い細麺で、つるつるとした啜り心地がとても楽しいです。あっさりとしたスープには細麺が合いますね。
トッピングは濃厚鶏白湯らーめんとほぼ同じで、違いは刻み生姜が無い点です。口がさっぱりとするあっさりとしたスープに、刻み玉ねぎが合わさって、さらにさっぱりとした味わいになります。
究極の親子丼は飲める
こちらは比内地鶏究極のミニ親子丼です。やっぱり究極の二文字に抗えず頼んでしまいました(笑)
すごくぷるぷるです!こんなぷるぷるな親子丼、わたしも作ってみたいです!
とろとろ、ぷるぷるの半熟卵で、プリプリ食感の比内地鶏を閉じています。卵の半熟っぷりはなかなかのもので、ご飯にもすごく染みています。さながら卵かけご飯です。甘辛いたれで味付けされたぷるぷるの卵とプリプリの比内地鶏を、卵の染みたご飯と一緒にズゾッと掻き込むと、口の中いっぱいに幸せが広がります!そうか、究極の親子丼は飲めるのか…!
僕の作る親子丼も飲める感じですが、それは卵のとろとろ具合によるものではなく、つゆだくだからなんですよね(笑) そもそも根本的に全然違います。参りました…!
ちなみに、ミニチャーシュー丼もコロコロと刻まれたスモーキーな味のチャーシューがたっぷり乗っていて美味しいです。やっぱり王者-23を思い出します(笑) ちょっぴりメンマが紛れ込んでいるのも嬉しいですね。食感が楽しいです。
鶏のプロが贈る上質なラーメン
さすがは鶏料理の店のラーメンです。らぁ麺塚田の鶏を使ったラーメンは、とても丁寧な仕事を感じられる素晴らしい仕上がりでした。濃厚なものも、透き通ったあっさり系も、どちらもレベルが高かったですね。とても美味しく頂きました!
究極の親子丼も「究極」の名にふさわしい美味しさでした。
ラーメン屋としては珍しく、キャッシュレス決済に対応しているのもありがたいポイントです。
皆様もお昼の炙屋十兵衛、もといらぁ麺塚田にて、こだわりのラーメンや親子丼を味わってみてください!
究極の親子丼、わたしも作ってみたいですね。
あんずちゃんが作ってくれるならなんでも究極だよ!
そういう言葉は安売りしちゃダメです!
らぁ麺塚田(炙屋十兵衛 二日町本店)
宮城県仙台市青葉区二日町18-11
- 先日紹介した「うどん酒場 七右衛門」もハミングバードの運営です
- 別日の訪問です
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