食生活の中で、肉はたんぱく源として欠かせない存在です。家畜として広く普及している牛、豚、鶏の肉は食生活に馴染んだ存在ですが、近年はジビエ食の認知度向上などで、牛や豚や鶏以外の肉を頂く機会も増えました。
2022年の年末、僕は晩酌のお供に美味しい馬刺しを探していました。仙台市内で馬刺しを買えるような場所が無いか探してみたところ、地下鉄南北線の黒松駅の近くにある「肉のささき」という精肉店で馬刺しを購入できることがわかったのですが…
肉のささきにてなまこマンを待ち受けていたのは、馬刺しどころではない猛烈な「珍肉」の数々だったのでした!
珍しい肉の揃う「肉の動物園」
地下鉄黒松駅から歩くことしばし。住宅街の中で目的地である肉のささきを見つけました。
一見、何の変哲もない肉屋なのですが…
ターキー!七面鳥!キジ肉!ホロホロ鳥!ラビット!カエル!
えっ!?
イノシシ!カンガルー!鹿!らくだ!ダチョウ!熊!ワニ!
本当にそんなお肉が!?
至る所に貼られたポップには、明らかに馴染みのない肉の名前がたくさん書かれています!
実は、肉のささきは牛、豚、鶏、馬にとどまらず、ワニやらくだ等の幅広い種類の肉を取り扱う精肉店なのです!珍しい肉を取り扱うようになった経緯はだてらぼのインタビュー記事に詳しく書いてありますが、実際に珍しい肉は売れ筋であるようで、僕以外にも多くの方が買い求めていました。
商品はショーウィンドウと冷凍庫に陳列されており、牛肉などはショーウィンドウにありますが、ワニ肉等の珍しい肉は冷凍庫にあります。
冷凍庫からいろいろと気になる肉を選び、お店のお母さんにお会計をしてもらうと、お母さんが珍しい肉の美味しい食べ方を教えてくれました。基本的には焼いてもから揚げにしても美味しいようですが、おすすめの味付けは少しずつ異なっているようですね。
帰宅して肉を解凍し、早速色々試してみました!
淡泊な味わい!焼いても美味しいワニ肉
馬刺しとワニ肉を購入しました!
ワニって食べられるんですか…?なんだか怖い気がします!
最初に紹介する肉のささきの珍肉はワニ肉です。
ワニ肉は「美味しいらしい」という話をかねてより聞いたことがありました。徳島県の道の駅貞光ゆうゆう館のレストランでも一時期ワニ肉料理が提供されていたようですが、2021年には既に提供が終わっており、残念ながら食べることができませんでした…
なので、今回食べるのがとても楽しみです!
良い感じに解凍されてきました。「唐揚げ用」として販売されていますが、店のお母さん曰く焼いても美味しいようです。特製のタレに漬けこまれたワニ肉を、フライパンでじっくりと焼いてみます!
タレがすごくいい匂い!
というわけで、良い感じに焼き上がりました。
焼けたワニ肉を改めてじっくりと見てみます。思った以上に白い肉質ですね。そして、繊維の流れがどこか白身魚のようです。
早速食べてみることにしましょう!
なるほど!鶏肉のような、魚のような。淡泊で食べやすい味だね!
淡泊な味わいだから、タレともよく合いますね。
「ワニの肉は鶏肉のような感じらしい」という話は聞いたことがありました。実際に食べてみて、確かに「食べたことのある他の肉に例えるとするなら鶏肉だな」と思いました。
肉自体の味わいは非常に淡泊です。脂肪分は少なめで、食感はささみ肉と魚の中間のような印象です。この食べ応えは確かに鶏肉のそれに近く、ヘルシーな感じがします。
淡泊な味わいであるゆえに、甘辛いタレがよく合います。味付け次第で大きく化ける肉ですね。仮に安価に手に入るなら、時々食べたいと思うぐらい気に入りました!
カエルの肉も柔らかくて淡泊!
続いて味わう珍肉は、カエル肉です。ワニ肉とは別日に訪問して購入しました。
ウシガエルが食用目的で日本に持ち込まれたのは有名な話ですし、カエルも食べることができるというのは知識としては知っていましたが…
ひいっ!
解凍し、パッケージから取り出したものは想像以上にカエルでした(笑)
ワニ肉はまだ食肉として認識できたけれど、この状態ではまだ食物ではなく「皮を剥いたカエル」としか認識できません!
ですが、だんだんと…
焼き色がついてきて、透き通っていた肉に火が通り白くなってくると、だんだんと鶏肉のように見えてきましたよ!
ここにきてようやく、僕はフライパンの上のものを食物として認識することができました!
お店のお母さんから聞いた美味しい食べ方は、から揚げもしくは焼いて塩コショウです。塩コショウを振ると、美味しそうにすら見えてきたのだから驚きです!
骨があるので、身を骨から外しながら早速頂いてみます。
あれ?意外に、淡泊で美味しい…?
臭みとかもないし、シンプルな味付がよく合う!
カエル肉も、知っている他の肉で例えるならズバリ鶏肉です。柔らかく解れる肉質で、淡泊な味わいはさながら胸肉の柔らかいところでした。
カエル自体が小さいので、箸を細かく動かして骨から肉を取り外さなければなりませんが、意外にも身離れは良いです。
いかんせん小さいので食材としては使いにくさがあるかもしれませんが、味は良い感じでしたし、それこそから揚げにすると美味しく食べられるかなと思いました。
ギュッと詰まった肉質!カンガルー肉
最後に紹介する珍肉は、カンガルー肉です。カエル肉と同時に購入しました。オーストラリア等の産地では食べられるようですが、日本ではめったに食べられない代物です。
脂肪分の少ない赤身肉ですね。どこか牛肉のようにも見えます。
火が通った後のビジュアルも、牛肉に近いです。
購入時にサービスで付けてもらった、肉のささき特製ダレをかけて頂いてみます!
おお、結構野性味があるね!
とっても柔らかいですね。
カンガルー肉はマトンに通じるような「獣っぽさ」が少なからずあるものの、とても柔らかい肉質です。脂肪分が少なめで、サシなども入っていませんが、絶妙な歯ごたえと柔らかさです。低脂肪・高たんぱくでヘルシーな感じです。
そして、特製のタレともよく合います!甘辛い濃厚なタレが獣っぽさを抑えてくれて、食べやすかったです。
旨味と歯応えたっぷりの馬刺し!
紹介する順番は最後になってしまいましたが(笑) こちらは当初の目的だった馬刺しです。肉のささきでは週末が「馬刺しの日」となっているようで、ヨーロッパ産や青森産の馬刺しが並びます。
馬肉の塊を、一口サイズ… というにはやや大きなサイズに切って、にんにく醤油で頂きます。ちなみに、切り方もお店のお母さんに教えてもらいました。肉の繊維を断つように切ると、柔らかい口当たりになるようです。
歯応えといい、噛めば噛むほど出てくる旨味と脂分といい、くせになりますね!年末の晩酌のお供として、大切に大切に食べました。
決して安いものではないのですが、リピートもしました(笑) カエル肉やカンガルー肉と同じタイミングで購入しています。
生肉をガツガツ食べるこの感じ。たまにはこういうのも良いですね!
馬刺し右側のレバーは別記事にて紹介予定です!こちらは肉のささきにて購入したのではなく、ふるさと納税の返礼品なので!
※2022/2/6追記 紹介記事を投稿しました↓
肉のささきには珍しい肉以外にも、地域の良い肉が揃っています。店主夫妻はどちらも優しい方で、肉の美味しい調理法を親切に教えてくれます。また、ワニ肉やカエル肉に関しては店内でから揚げにしてもらえます。
宴のお供にすると、話が盛り上がる事間違いなしです!珍しい肉を食べてみたい方はぜひ、肉のささきにて購入してみてください!量も値段も、通販で購入するよりお手頃ですよ。
HAHAHA!ワニもカンガルーも食って、食物連鎖の頂点に立ったぞ!!
そういうことを言うのはトマトを食べられるようになってからにしませんか?
善処します…
肉のささき
宮城県仙台市青葉区旭ヶ丘4丁目12-2
コオロギを食べたときの話はこちら↓
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