メリークルシミマス!シングルヘル!!
縁起でもないことを言わないでください!
今日は12月24日、クリスマスイブです。クリスマスは明日25日ですが、クリスマスのハイライトは24日から25日にかけての夜ですからね。今夜に様々な楽しい予定を入れている方も多いのではないかと思います。
一人で過ごすクリスマスには寂しさこそ覚えるものの、クリスマスで浮かれた世の中の空気は大好きだったりします。10月頃からスーパーで流れ始めるクリスマスソングには「気が早いだろ!」と思ったりしますが、この時期に聞くクリスマスソングは良いですね。昨年のクリスマスに投稿した記事には「竹内まりやさんの『すてきなホリデイ1』にダメージを受けるほどに寂しさをこじらせている」と書きましたが、最近この曲をフルで聴き、歌詞に「もし独りぼっちでも寂しからずに」という、ぼっちを思いやるくだりがあることを知って好きになっちゃいました(え)
まあ、クリスマスに一人なのは昨日今日始まったことではないので、口では「クリぼっち!」とキャッキャしつつもそこまでダメージは受けていないつもりですが、大人になって、深夜0時とか1時とかに寝るようになると「こんな時間まで起きていても特に何も無いってことは、やっぱりサンタっていないんだな…」と寂しい気持ちになります(え)
そんなクリスマスに抱く複雑な気持ちは、美味しいものを食べて吹き飛ばすことにしましょう。というわけで「なまこマンの『名物侵略』アレンジクッキング」の時間です!なまこマンが各地の郷土料理を作りつつ、自炊能力も向上させていく企画です。
今回はクリスマスということで、チキンを使った名物を侵略していきましょう。一部では「クリスマスには鮭を食え」というムーブメントもあるようですが、おあつらえむきにも、鶏肉を使った愛知県の郷土料理を発見しました。その名も「かしわのひきずり」です。世にも珍しい、鶏肉を使ったすき焼きです!
前回の名物侵略はこちら↓
使用した材料(4人前)
鶏肉・・・・・・・800g
春菊・・・・・・・1/2束
白菜・・・・・・・1/8株
焼き豆腐・・・・・1丁
しいたけ・・・・・3個
白ネギ・・・・・・2本
うどん・・・・・・2玉
卵・・・・・・・・2個
(割り下)
醤油・・・・・・・100ml
だし汁・・・・・・200ml
みりん・・・・・・100ml
砂糖・・・・・・・大さじ5杯
今回はクリスマス特別編ということで、奮発して名古屋コーチンの肉を使ってみました!覚王山のフランテロゼにて購入しました。今回は鍋用のもも肉、胸肉、せせり、肉団子がセットになったものを購入しました。
鍋用名古屋コーチンは、1パック300gで1280円という、とんでもない高級鶏でした!
なお、肝とたまひもも購入しています(こちらは名古屋コーチンではありません)。
作り方
1.鶏肉とネギを一口大に切り、油(分量外)を敷いた鍋で炒める。
焼いてから割り下を入れる、関西のすき焼きに近い調理法です。鶏肉はこの段階で全部入れてしまわなくても良いです。
このためにすき焼き鍋を新しく買いました。
2.1に焼き色が付いたら、割り下を注ぎ入れ煮立たせる。
ネギや鶏肉にある程度焼き色が付いたら割り下を入れましょう。
3.2が煮立ったら、白菜、焼き豆腐、しいたけを入れ火が通るまで煮る。
食卓の上でコンロで加熱するときは、もうこの段階で最初の鶏肉がある程度焼けているので食べてしまっても良いでしょう。
鶏肉を新たに追加するのもこのタイミングが良いです。
4.3に火が通ったら、最後に春菊を入れて軽く火を通す。
白菜などと比べると火が通りやすいです。フレッシュな香りを楽しむためにも、火を通すのは軽くで良いでしょう。
5.完成。生卵を溶いて食べよう!
鶏肉のすき焼きのお味は…?
というわけで、かしわのひきずりが完成しました!あいにく現在カセットコンロを持っていないので、キッチンでそのまま食べました(笑)
主に牛肉で、一部地域では豚肉でも作られるすき焼きですが、愛知県では鶏肉で作る「かしわのひきずり」が食べられます。
この「ひきずり」という名前には諸説あり、
・昔の包丁は切れ味が悪いためとり肉の皮がしっかり切れず、一切れ持ち上げようとすると、ずるずると引きずってくっついてきたから
・すき焼き鍋の中で、引きずるようにしてとり肉を焼くから
・昔、村の若者がほかの家の鶏を盗んだときに、後ろで隠しながら引きずるようにして持って帰ったから
という説が農林水産省のページでは紹介されていました。
気になる味わいについてですが、甘辛い割り下の味が、しっかりとした食感の鶏肉(名古屋コーチン)によくしみ込んでいます。柔らかく脂の乗った牛のすき焼きとは印象が大きく異なり、こちらは生卵も相まって、味のしっかりと染みた親子丼といった印象の味わいに仕上がっています。それにしても、名古屋コーチンはやはり歯応えの強さと、噛みしめる度に染み出す旨味がたまりませんね。様々な部位を楽しめる、鍋用のパックを買って正解でした。
鶏レバーや鶏ハツ、たまひもも、煮込むことで食感が楽しく仕上がります。大人になるとこのあたりの内臓肉が好きになってくるんですよね。なお、生のたまひもは脆く潰れやすいので扱いにくれぐれも気を付けましょう(1敗)
煮込んでいくうちに、割り下にも鶏の旨味が少しずつ出て、美味しくなっていきます。そんな美味しい割り下をよく吸った野菜や豆腐も美味しいです!
二日に分けてゆっくりと頂き、〆はうどんを入れて「うどんすき」にしました。
すき焼きの〆はやはりうどんが一番ですね!いろいろな旨味の溶け込んだ甘辛い割り下をしっかりと吸ってくれます。
最後の最後まで、大満足のごちそうとなりました!
皆様も人の集まるクリスマスの夕食に、チキンを使った「かしわのひきずり」を試してみてはいかがでしょうか!?名古屋コーチンの肉を使ったら、プレミアム感も増しますよ!
(参考レシピ)
第13回へ続く…
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