【2023年買ってよかったもの】デジタルメモ ポメラ DM250 レビュー

ポメラ1 なまこマンの日常

この記事は2024年11月23日に追記しました!

これまでにブログの記事を実に700個近く書いてきました。それらは基本的に、スマホに簡単なメモを残し、そのメモを参考に書いていました。ですが、僕はフリック入力で長文を入力することがあまり好きではないので、スマホに残るメモは必然的に至極単純なものとなっていました。

記事メモ
山形と新潟の道の駅に行った時のメモです

場合によってはこのような殴り書きのごときメモしか残っていない場合もあり、そんなときには記事の投稿画面にほぼぶっつけ本番のような形で記事を書いていました(これ今見直してもほんとひどい)。

「ある程度持ち運びができて、フリックではなくキーボードで文章を入力できるようなガジェットが無いだろうか」とずっと思っていました。それはタブレットやスマホにBluetoothキーボードを接続すればできることではあるのですが、それ以外にも「ポメラ」という選択肢があることを最近知りました。

このポメラというガジェットは、キングジムが販売する、文書作成に特化したガジェットなのですが、調べれば調べるほど僕の理想に近いものだということがわかってきたので、31歳の誕生日を口実に購入してみたのですが、結論から言うと買って大正解でした!

デジタルメモ ポメラとは?

ポメラはキングジムが製造、販売するデジタルメモです。「ポケット・メモ・ライター」を略して「ポメラ」なのだそうです。

1990年代には文書作成のためにワープロ専用機が広く使用されていましたが、2000年代には、それらはだんだんとノートPCへと取って代わられていきました。しかし、ノートPCはバッテリーの持続時間や起動時間等に難があり、必ずしも「いつでもどこでも作業ができる」というわけではありません。さらに言うとノートPCは多機能がゆえに、逆に単純なメモ用途としては使いづらかったりもしました。パソコンに疎い方だとメモ帳を見つけるのも一苦労ですしね。

ゆえに「軽量に持ち運べて、すぐに起動し、長時間駆動できるメモ専用ガジェット」として、2008年に初代機であるDM10が発売されました。

その後、新作が登場する度に機能が強化されていき、2023年現在では今回購入したDM250(2022年7月発売)が最新モデルとなっています。

ポメラDM250を触ってみる

ポメラ外箱

というわけで、ポメラが届きました!今回はヨドバシ.comで購入しています。希望小売価格は60280円ですが、ヨドバシ.comでは45700円で購入できました。

ポメラケース1

一緒に収納用ケースも3260円で購入しています1

ポメラ内容

箱から取り出して見ると、出てきたのは重厚感のある電子辞書のようなフォルムのガジェットでした。やばいぞ!思っていたよりもかっこよくないか!?

ポメラ5

折りたたんだ状態だと、Galaxyのスマホの1.6倍ほどのサイズでかなり大きいですが、折りたたんだ厚さはカバーを付けたスマホぐらいになります。

ポメラ6

横幅は16インチのノートPCより少し狭いぐらいで、奥行きはノートPCの半分程度です。キーボードはqwerty配列ではありますが、ノートPCと比較するとキーボードが若干窮屈に詰め込まれているので最初のうちはミスタイプを連発してしまいました(すぐに慣れましたが)。

重量は結構ずっしりとしています。約620gあります。大きさと重さを考えると、携帯可能といえどポケットサイズというわけではありませんね。スマホのように肌身離さず持ち歩いて、さっと取り出すというよりは、カフェや休憩スペースのような場所で腰を据えて文書作成するのに向いたガジェットであるように思いました。

ポメラケース2

なお、収納ケースはタイピング時の手首置きにもなるそうです。小さなカバンへの出し入れを繰り返すと合皮がすぐにボロボロになってしまいますが、それでも裸で運ぶよりは安心感がありますね。

ポメラDM250を使ってみる

ポメラ1

早速、ポメラを使ってみます。ポメラは有り体に言うと、Windowsパソコンで言うところの「メモ帳」が常時起動しているような状態で、そこに文字を入力して単純なテキストファイル(.txt)を作成することができます。

ポメラ4

文書作成の際には、表示設定をいろいろ弄ることもできて、シンプルなエディターだけでなく、見出しを作り容易に目的の見出しを参照可能なアウトライン表示や、台本の作成に向いたシナリオモード、二つのテキストファイルを並べて表示できる比較モードなどがあります。これらを駆使することで便利に文書作成が可能です。

ポメラ2

さらに、類語辞典、国語辞典、英和辞典、和英辞典がインストールされているため、文書作成中に言葉の意味を調べることもできて便利です。僕の場合は比較モードが最も重宝していますね。殴り書きや箇条書き状態のメモを片側に表示しながら、もう片側で記事の原稿の「清書」をすることで、箇条書きのメモに肉付けをする形での清書作業が非常にやりやすいです。

データのやりとりも容易で、スマホへは専用のアプリで連動させ、パソコンへはメールやUSB接続でデータを送信します。SDカードを介したデータのやりとりも可能ですし、プリンターへもメールで直接文書を送信できます。一つのファイルには最大で20万文字入力が可能です。

ポメラ内容

ポメラはUSB-Cによる充電式なのですが、充電も非常に長持ちします。満タンの状態から、バッテリーが元気な状態だと24時間使えるというのだからストレスフリーにもほどがあります!2

果たしてこれがスマホやタブレットやノートPCのメモ機能とどう違うのか、と聞かれると難しいところではありますが、明確な違いを挙げるとするなら「快適な文書作成のみに特化している」のがポメラの特徴だと思います。ポメラは電源を入れたらすぐに文書作成編集画面になるので、スマホ等でメモアプリを起動したり、場合によってBluetoothキーボードを繋いだりする手間が省けます。時間にするとメモアプリの起動もキーボード接続もわずかなものであるとはいえ、このわずかな時間をスキップできることは結構大きく、インスピーレションが鮮度を失う前にさっとメモできる良さがあります。また、ポメラは編集中に保存せず電源を切ったとしても、電源を切ったところから文書作成を再開可能です。

「ブラウザに繋いだり動画を見たりできるスマホやタブレットと違い、ポメラには文書作成以外の機能がないゆえに執筆作業をサボりにくい」という意見を見たこともありました。僕の場合は逆で、ポメラで文書作成をするから、スマホは作業用BGM再生に回せるようになり、そのおかげでスーパー銭湯等、自宅以外の腰を落ち着けられる場所での文書作成が非常に捗るようになりました。

ポメラ3

テーブルがあればベストではありますが、膝の上に置いても十分に作業ができるため、座れる場所ならどこでも文字を打ち込めます。動作にインターネット環境の有無も関係ないので、Wi-Fiを気にする必要もありません3。そのおかげで、これまでぼんやりと過ごしていた移動時間も執筆作業に充てられるようになりましたし、さらに言うと長文を劇的に打ち込みやすくなったおかげで、ブログ用記事のメモ書きはおろか、記事の清書までポメラでできるようになりました。書き上がったものは、パソコンと接続してワードプレスの投稿画面にコピペし、見出しや画像を適宜挟んで見栄えを調整すれば簡単に投稿できる状態まで持って行けるので、ポメラを導入してからはブログ記事の執筆スピードがかなり上昇しました。

ちなみに、先ほど「スマホやタブレットにBluetoothキーボードを繋ぐのと何が違うのか」という話をしましたが、実はポメラはBluetoothキーボードとして使うことが可能だったりもするそうです。

ポメラDM250の微妙だった点

ここまで、僕にとっての良かった点だけを述べてきましたが「ここは微妙だな」と思う点も無いわけではないです。

真っ先に感じるのは「携帯」するには大きすぎて重いことですかね。qwertyキーボードを採用する以上はある程度以上の大きさが必要なのは仕方が無いことだとは思いますが、だとしても結構ずっしりとしています。前述したように重量は約620gですからね。単純に500mlペットボトルよりも重いわけです。ポメラにはToDoリストやスケジュール帳的に使える機能も入っているのですが、これをToDoリストやスケジュール帳として身に着けるなら、よっぽど大きくて頑丈なポケットがある衣服でないと厳しいような気がします(そんな服本当にあるんだろうか)。鞄の中でもまあまあ場所をとりますし、さっと取り出すにはやや向いていない感じもします。前述したように「腰を据えて文字を打ち込めるシチュエーション」での作業用に用いるのがベターだと思います。

表面のマットな質感も、指紋汚れが気になってしまいますね。僕は手汗をかくほうなので、ちょっと触ると指紋が結構べったりと付いてしまって、落とすのに苦労してしまいます。

最後に、何よりも重要なのは、ポメラは万人におすすめできるガジェットではないという点です。あくまで「趣味で小説を書く」とか「学校の課題でレポートを書く」とか「仕事で文書作成することが多い」とかいう方が、場所を選ばずに文書作成をしたいという場合の選択肢の一つとして捉えるのが良さそうです。ToDoリストやスケジュール帳だったらスマホやタブレットでも代用が効きますし、電子辞書が欲しいなら電子辞書を買えば良いです。文書作成をするにしても、タブレットやスマホやノートPCで間に合っているという方はあえて手を出すことはないでしょう。決して安いものではありませんので。もう少し安い値段のタブレットだってありますしね。

ですが、その辺りを全て引っくるめて、僕はポメラを買って良かったと思っています。場所を選ばずに長文の打ち込みが快適にできるようになって、ブログに限らず様々な文書作成がしやすくなり、空き時間の過ごし方も大きく変わりました。

あとは、フォルムもスタイリッシュだし、重厚感もあるので、すごく「良いもの」を使っているという満足感も得られています。相棒として、これからも末永く大切に使っていきたいと思います!4

(追記)ポメラ専用収納ケースについて DMC5とDMC7はどっちが良い?

ポメラDM250およびDM200には別売りで専用収納ケースがあります。この記事の冒頭で紹介したのは、ポメラDM200向けに作られた専用ケース「DMC5」です。それなりに頑丈に作られており、機能性自体には不満は無かったのですが…

いくらなんでもフェイクレザーの部分がボロボロになりすぎてしまったので、現行のポメラケースである「DMC7」に買い替えることにしました。

DMC7はキングジムのECサイトにて税込7700円で売られています。ヨドバシで購入した際には定価の7割ほどの価格でした。

DMC7はアルミケースとなっており、財布のように口をガバっと開いて、そこにポメラを差し込むようにして収納します。衝撃や傷に強いのですが、難点を挙げるとすると非常に重いことですね(笑)

ポメラ本体もそれなりにずっしりとしているのですが、DMC7に収納したときの重量は驚異の1キロオーバーです!守ってくれる安心感は高いのですが、携帯するという観点では使い手を選ぶかもしれません…

軽く取り回しやすい代わりにフェイクレザーがボロボロになりやすいDMC5と、しっかり守ってくれる代わりに重いDMC7。想定される用途に応じて、お好みのものを選んでみてください。DMC5に関しては、メーカーECサイトから既に消えているので、量販店にある在庫限りになると思います。

ポメラ まとめ

ポメラ7

キングジムのデジタルメモ「ポメラ」は、文書作成に特化したガジェットです。携帯可能でありつつ、大きなキーボードで快適に文字入力ができるという絶妙なバランスのサイズ感で、シナリオモードや比較モード等の便利な補助機能を活用しながら快適に文書作成が可能です。

「文書作成にのみに特化している」という点がミソで、パソコンやスマホでは集中が途切れるというような方でも、余計な機能が付いていない分執筆のみに集中可能ですし、電源を入れた瞬間に文書作成編集画面が立ち上がるので、インスピレーションが鮮度を失う前にアイディアを書き込むことも可能です。

データの共有も容易で、パソコンへはUSB接続で、プリンターへはメールで、スマホやタブレットへは専用アプリでデータを同期可能です。

腰を据えてゆっくりと文書作成をしたいという方に、文書作成用ツールの選択肢の一つとしておすすめしたいガジェットです!

キングジム公式 ポメラ特設ページはこちら↓

  1. 前のバージョンであるDM200用の商品ですが、DM250も収納可能です。
  2. 充電時間は4時間
  3. ただしWi-Fi接続機能自体はあり、スマホやタブレットとの連動や、自動での時刻調整等に使用します。
  4. 最初期のポメラは1ファイルに8000字までしか入力できず、そこが不満点に挙げられることもあったようですが、DM250は前述の通り1ファイルに20万字入力可能です。

ブログランキングに参加中です!

にほんブログ村 グルメブログ 愛知・名古屋食べ歩きへ
日本全国ランキング
なまこマンの日常
この記事を書いた人

日本各地を渡り歩くさすらいのなまこ。食べ歩き、道の駅巡り、スーパー銭湯巡りが好き。流れ着いた地域の飲食店、道の駅、スーパー銭湯情報をブログにて発信中。【これまでの拠点】徳島、仙台、名古屋

namakomanをフォローする
namakomanをフォローする

コメント