タワーはお好きですか。僕は大好きです。東京タワー、五稜郭タワー、札幌テレビ塔、平和公園アクアタワー等、いろいろなタワーに登りました。
鉄骨が入り組み、尖ったフォルムには無骨さと造形美の双方を感じられますし、純粋に「高いところから街の景色を広く見渡せる」というところにも魅力を覚えます。
あとはいざというときにミサイルにもなるし!
『翔んで埼玉』を真に受けたらだめです!!
栄の中心・久屋大通公園にも「名古屋テレビ塔」があります。2021年より「中部電力MIRAI TOWER(ミライタワー)」という名称になっています。名古屋のニュース番組ではここから天気予報の中継が行われることも多く、名古屋のランドマークとして親しまれています。
名古屋の街はとても広いです。住み始めてそろそろ1年経とうとしていますが、未だに掴みきれていません。なので、ここいらで名古屋の街を俯瞰して、名古屋の全容を把握してみようと思います!なまこと煙は高いところが大好きですからね!
中部電力MIRAI TOWER内部での撮影について
中部電力ミライタワー内部では個人の利用目的での撮影は許可されていますが、撮影した写真を自社ホームページや広告等の業務で使用する場合は、事前に専用の申請書を用いて申請する必要があります。
現状、このブログの場合は「個人の私的利用」に該当するので問題ないとのことです。
今後ブログに広告を導入する際には、この記事に広告を掲載しないことで対応させていただきます。
2020年に完全リノベーション。名古屋の街を一望できるタワー
名古屋テレビ塔は1953年に、建造物の干渉を受けず広い範囲にテレビの電波を送信すべく、日本で初めての集約電波鉄塔として建設されました。東京タワーもスカイツリーも札幌テレビ塔も集約電波鉄塔ですが、日本の集約電波鉄塔の元祖はこの名古屋テレビ塔なのです。
第二次世界大戦終戦から間もない時期で工事用機材も限られており、さらに地下鉄の工事予定に伴う制約もあった中で、人海戦術により作られたようです。完成当時は「東洋のエッフェル塔」とも呼ばれていたのだとか。
2011年のアナログ放送終了まで、名古屋テレビ塔からテレビ放送の電波が送信されていましたが、現在は送信されていません。
2019年に全体改修工事が施され、2020年に見た目はそのままにリノベーションが完了し、リニューアルオープンしました。
2021年には中部電力が名古屋テレビ塔のネーミングライツを獲得して「中部電力MIRAI TOWER」の名称となり、2022年にはテレビ塔として初めて国の重要文化財に指定されています。
そんな中部電力ミライタワーから見える景色は、どのようなものなのでしょうか。早速中へと入っていきます。
リノベーションされていることもあって内部は新しいのですが、創業当時の設備がシンボル的に残されており、改めてここが日本最古のテレビ塔であることを思い知らされます。
中部電力ミライタワーは1階がエントランス、2階が催事場、3階がグッズショップとラウンジとカフェ、4階と5階がホテル(THE TOWER HOTEL)となっています。展望台への入場は有料で、大人1300円、子供(小中学生)800円となっています。展望台を利用しない場合でも3階の商業施設までは行くことができます(3階から展望台へ向かうエレベーターで検札があります)。
展望台への入場券を購入し、エレベーターで3階まで上りました。初回訪問時(2024年2月22日)には呪術廻戦とのタイアップをやっていました。妹が五条先生推しなので名前はよく聞きます。
3階のグッズショップ「多仲」には中部電力ミライタワーのオリジナルグッズや、名古屋のお土産が所狭しと並んでいます。……おっと!今、何やら不穏な錠前が見えたような気がしますが多分気のせいですね!僕ったら、いつの間に「サイコロック」が見えるようになったんだろう!(え)
3階で再び上りエレベーターに乗り、今度は展望台へと向かいます。3階から展望台に向かうエレベーターは2基あり、うち片方は創業当初から現在に至るまで稼働している手動エレベーターなのだそうです!創業当時の赤い扉がちらりと見えています。
ハンドルで操作して上り下りするようですが、残念ながら訪問時には稼働していませんでした。それにしても、手動エレベーターって一体どんな感じなんでしょうね。ハンドルはどのぐらいの重さなのかや、どのぐらいのペースで回すのか等、気になることは尽きません。
手動エレベーターが稼働していないので、もう片方の自動エレベーターに搭乗しました。エレベーターはぐんぐんと上昇していきます。外の様子が見えるエレベーターって、良いですよね。一般的なエレベーターは外の様子が見えないので、子供の頃には「これって本当に上り下りしているの?」と疑っていました。東京へ行ったときに外の様子が見えるタイプのエレベーターに初めて乗り、そこでようやく納得しました(笑)
こうして、ぐんぐんと高度を上げたエレベーターは、地上90mの展望台にて停止したのでした。
展望台には椅子やテーブルが設けられ、ラウンジのようになっています。腰を落ち着けてゆったりと過ごせます。コインを入れるタイプの双眼鏡もあります。
これは記念メダル刻印機ですね。懐かしいです。刻印プログラムのレトロなインターフェースにとても味があります。子供の頃にはこの記念メダルが大好きで、観光地に出かけたときにはよく買っていました。ずっしりとした金属製で、キーホルダーやペンダントにすることができます。大人になって、これは観光地に来てハイになったテンションのまま買う、剣のキーホルダーと同じ類の贅沢品だとようやく気付きました(笑)
展望台からは、名古屋の街を一望することができます。テレビ塔ができたばかりの頃と比べると、さすがに現在は高い建造物が増えているのですが、それでもかなり遠くまで眺めることができます。
こちらは南の方角です。大須や熱田神宮があります。いずれも名古屋の鉄板観光エリアではありますが、まだ行くことができていません。夏頃にまとまった時間が確保できたらゆっくりと開拓していきたいと思っています…!
こちらは北の方角です。写真中央に、緑の屋根の名古屋城が見えます。遠くに見える山のふもとあたりまで家が並んでいますね。全て名古屋のベッドタウンということなのでしょうか。
こちらは西の方角です。名古屋駅があります。全体的に建物の高さがとにかく高いです。名古屋って都会なんだなぁ、と改めて感じさせられます。放り出されたら迷子になっちゃいそうです。
こちらは東の方角です。今池や東山公園があります。建物の高さが低くなり、繁華街・オフィス街から住宅街の景色へと移り変わっているように思います。バンテリンドームナゴヤも小さく見えています。
こうして見てみると、名古屋の街って本当に広いですね。これまでに暮らした中だと岡山や仙台の街も広かったのですが、岡山や仙台は栄えている場所が駅の周りの中心市街地に限られていたのに対して、名古屋の場合は都市の風景がかなり広い範囲に連なっているように思います。まだまだ全容を把握し切れていないからこそ、どこを切り取っても新しいネタにできそうで俄然やる気になります!
おっと。展望台の上にはテラスがあるんだね。行こうか!
あの、そっちはやめておいたほうが…
大丈夫!今なら飛べそうな気がするから!!
そういう問題じゃなくて…
んほーーー!!!!
遅かったです…
展望台から階段を上ると、地上100mのスカイバルコニーに行くことができます。ですが、そこには錠前がびっしり… そうです。中部電力ミライタワーは「恋人の聖地」なのです!独身をこじらせ、同じく独身仲間だった弟がつい最近結婚してしまったなまこマンの中の人にとっては、刺激の強すぎる場所でした…!ここから見える夜景は、さぞ綺麗でしょう…
……一方で、ダメージを受ける中の人の横で、観光客の女の子が推しのぬいぐるみと写真を撮っていました。なるほど。恋人の聖地にはこういう前向きな活用の仕方もあったのか…!
じゃあスズカさんと…
後で我に返って大きなため息をつくことになるだけだと思いますよ?
春の夜のミライタワーで幻想的なプロジェクションマッピング!「NAKED SAKURA TOWER」
景色が綺麗な場所というのは、夜に訪れると印象が違ってきます。
中部電力ミライタワーも例外ではなく、夜間にはライトアップがされていますし、展望台からは名古屋の街の明かりが「夜景」として見えるわけです。
訪問時(2024年3月21日)には「NAKED SAKURA TOWER」というイベントが開催されており、花のプロジェクションマッピングと名古屋の夜景の融合した幻想的な風景を見ることができました。このイベント期間のみ、入場料は大人1800円、子供(小中学生)800円でした。
まあ、どうせリア充の「すくつ1」なんだろうな。『1800円も払って周りカップルだらけでチクショー!』ってオチなんだろうな。
恋人の聖地で、なおかつプロジェクションマッピングイベントが開催されているということで、良い雰囲気になっているカップルに出くわすおそれもあったわけなのですが… 僕はブロガーとして夜のミライタワーの様子も伝える使命があると考えたので、勇気を振り絞り行ってみることにしました!(え)
上から見下ろす夜の名古屋の街は、建物の灯りが星のように輝いていました。「100万ドルの夜景」とはよく言ったものです。ちなみに「100万ドル」というのは輝きの美しさを形容しているのではなく、そのぐらいの電気代がかかっているという意味なのは有名ですね。これをロマンチックな雰囲気のときに言うと興ざめなので気を付けましょう。
そんな名古屋の夜景に寄り添うように、展望台の窓ガラスに花の模様のプロジェクションマッピングが映し出されています。穏やかなヒーリングミュージックも流れており、動きを止めて思わず見入ってしまいます。
素晴らしいのは、プロジェクションマッピングがスマホのカメラにもしっかりと写ってくれることですね。多くの来場者が撮影や自撮りを楽しんでいました。
訪問時には確かにカップルもいたのですが、家族連れや夫婦、さらには僕のように一人で見に来た見物客もいました。ひねくれる必要なんて最初からなかったわけです。「カップルだらけの空間にノコノコとやってきて孤独に打ちひしがれる」というオチで記事を書こうとしていた自分があまりにも浅はかでした。そんなことを素直に思えるほどに、心の洗われる幻想的な光景でした。これは時間を忘れてじっと見ていられますね…
なお、NAKED SAKURA TOWERは4月30日まで開催されています。
自分の足で登ってみよう!「スカイウォーキング」
中部電力ミライタワーでは、土日祝の10~16時に「スカイウォーキング」というイベントを開催しています。通常はエレベーターを用いて上る展望台へ、屋外の階段を用いて上ることができます。祝日に訪問し、挑戦してみることにしました。
参加方法はいたって簡単で、チケット購入の際に「階段で上ります」と伝えるだけです。すると、受付のお姉さんが外階段の扉を開けてくれます。階段は全部で413段で、途中リタイアはできず、上り方向の一方通行です。
塔の外階段を駆け上っていく。気分は映画「オトナ帝国の逆襲」のしんちゃんです。無骨な鉄の階段を一段一段上っていくと、気が付けば久屋大通公園を見渡せるかなり高い位置まで上っていました。
タワーのてっぺんが見えてくると、スカイウォーキングも残り半分です。
正直拍子抜けだなぁ…
その時、愚かな僕はこんなことを思ったのでした。ですが、恐怖はここから始まるのでした。
えっ?なんか傾斜が急になったような…
ここに来て、階段はさながらはしごのような急傾斜となりました。さらに、足元もスケスケで自らの現在地を嫌でも意識させられます。他のビルより高い場所で、おまけに吹きっさらしです。「なまこと煙は高いところが好き」と言いつつも、高い場所への恐怖心も人並みに無いわけではないので、これはハラハラしましたね。
ヒエーッ!!高い!飛ばされる!!!
さらに言うと、訪問時(春分の日)は全国的に天気が荒れ模様の一日でした。幸いにも雨は降っていなかったのですが、風が強く、その強い風が地上よりも激しい勢いでダイレクトに襲いかかってくるので、撮影用スマホが飛ばされるかと思いましたよ!!
ですが、そこまでの強風が吹きすさぶ高さということは、言い換えるとゴールが近いということでもあります。程なくして、無事に展望台へとたどり着くことができたのでした。
スカイウォーキングは、スリルがあり、しっかりと汗もかける、ちょっとした非日常体験です。体力に自信がある方はぜひとも挑戦してみてください!
カフェ「base lab」でおやつタイム
再び、グッズショップ等のある3階へ戻ります。
カフェ「base lab」にておやつを頂くことにしました。base labはコーヒー、空間、サウンドのプロフェッショナルがプロデュースしたカフェで、季節に合わせてセレクトされた自社焙煎のコーヒーや、こだわりのBGMでくつろぐことのできる空間となっています。
注文したのは「キャラメルラテ(アイス)」と「限定クロッフル」です(730+800円)。
キャラメルラテは甘くないカフェラテにホイップクリームとキャラメルソースをトッピングした一品です。角の取れたほろ苦さのカフェラテに、上品な甘さのホイップクリームとキャラメルソースが一体化して、全体的に優しい甘さに仕上がっています。ごくごくと飲める上品な味わいです。
限定クロッフルは、クロワッサン生地で作ったワッフルにバニラアイスとホイップクリームとココアクッキーを乗せ、ベリーソースをかけた一品です。全体的に乳成分のまろやかさを感じられ、そこをベリーソースの甘酸っぱさが全体を引き締めていました。
余談ですが、訪問時(春分の日)にはミライタワーにてテレビ番組のロケが行われており、松平健さんが訪れていました。僕がクロッフルを食べているすぐそばをマツケンさんが歩いており、必然的にカメラも僕のほうを向いていたので、放送されても恥ずかしくないように、いつも以上にお行儀良く食べました(笑)
中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔) まとめ
中部電力ミライタワー(名古屋テレビ塔)は、久屋大通公園にある名古屋のランドマーク的なタワーです。日本で初めて作られた集約電波鉄塔であり、国の重要文化財にも指定されています。
内部にはホテルやグッズショップ、カフェがあり、地上90m地点にある展望台からは名古屋の街を一望できます。夜にはライトアップもされ、幻想的な風景を楽しめます。
土日祝には「スカイウォーキング」というイベントも開催されており、地上から展望台まで屋外の階段から上ることが可能です。
展望台への入場料は大人1300円、子供(小中学生)800円となっています。クレジットカードでの決済も可能です。
日中も夜も、様々な楽しみ方のできる施設です!
結局やったんですね!!
中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)
愛知県名古屋市中区錦3丁目6-15
営業時間:
10:00~21:00(平日、日曜日)
10:00~21:40(土曜日)
中部電力MIRAI TOWERのWebサイトはこちら↓
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