社会というのは常時変化を続けており、変化に対して常にアンテナを張って敏感でいないと、往々にして見逃してしまいます。地域情報ブログを謳ってブログを書いている僕にとってもなかなか頭の痛い話です。記事の内容は、変化に気付き次第可能な限りアップデートするようにしているとはいえ、全てを網羅することはできていません。「久しぶりに行ったらいろいろ変わっていた」ということが多々あります。
この間も「久しぶりに行ったら変わっていた」という体験がありました。先日、久しぶりに牛丼の吉野家へ行ったんですよ。徳島に住んでいた頃には自宅の近所に店舗があったのでしばしば利用していましたが、最近は近隣に店舗が無かったり、そもそも松屋派だったりしてなかなか行く機会がありませんでした。
適当に丼でも頼もうか、と思ってメニューを眺めていると「スタミナ超特盛丼」の文字に目が留まりました。
スタミナ超特盛丼は2020年4月30日に発売されたデカ盛りメニューなのですが、まずはレギュラーメニューになっていたことに驚きました。そして、写真の横に小さく書かれていた「追い飯付き!」という文字に、さらに驚きました。
追い飯って、何…?
どうやら吉野家は、僕が知らない間にとんでもない進化を遂げていたようです!
吉野家のスタミナ超特盛丼って何?2020年当時の姿
吉野家のスタミナ超特盛丼は「吉野家史上最大のボリューム」のスタミナ丼として販売されました。大盛りのご飯の上に、牛カルビ肉、鶏肉、豚肉といった3種類の肉を乗せて、にんにくの効いた甘辛ダレベースで味を付け、そこにネギと生卵を乗せて頂く一品です。そのカロリーはなんと1杯当たり1700kcal超えだといいます。
発売当時のプレスリリースによると「肉をたくさん食べてスタミナをつけたい方に満足いただける商品」とのことですが、いくら肉を食べたい気分のときでも牛豚鶏をちゃんぽんすることはまずないのよ。
そんな、ただでさえヘビーなスタミナ超特盛丼ですが、付け合わせにマヨネーズまでついてくるのだから大変です。
大量のご飯に、甘辛いにんにくたっぷりのタレが絡んだお肉は、言わずもがなの相性で、あっという間にパクパクと食べてしまうことができるのですが、そこに生卵とマヨネーズが合わさろうものなら大変です。生卵はタレの角を取ってまろやかな味にしつつ、ご飯の滑りを良くして、かき込むスピードをブーストしてくれますし、マヨネーズは程よく酸味を効かせつつ脂肪分をドーピングしてくれます。火が通った甘い玉ねぎが居てくれるのも心強いです。
しっかりとした歯応えの牛カルビ肉に、柔らかな豚肉に、プリッとした歯応えの鶏肉はそれぞれが自己主張をしていますが、にんにくダレのカリスマ性で一つの料理としてまとまっている印象です。さながら、松井秀喜、高橋由伸、清原和博、江藤智ら、4番を張れる強打者が集まっていた2000年のジャイアンツです。あの強烈なメンバーを一つのチームとしてまとめられるのは長嶋さんしかいないですよ。玉ねぎはさしずめ「曲者」の元木大介ですかね。
そんな強烈なスタミナ超特盛丼は、最初に食べた時には「話題先行の限定メニューかな?」としか思っていなかったのですが、どうやらレギュラーメニューになっていたようなのです。
それでは、ここから2024年のスタミナ超特盛丼を紹介していきましょう…
ライスでカロリーを荒稼ぎする2024年のスタミナ超特盛丼
というわけで、こちらが先日頂いた2024年のスタミナ超特盛丼です。写真を見比べてみると、値段が税抜798円から886円に値上がりしていました。物価高騰の世知辛さを感じなくもないですが、スタミナ超特盛丼に関して言うと物価だけの問題じゃないでしょうね。だって純粋に量が増えているんだもの。
「セパレート盛りになったんですね」って?そういうわけじゃないんですよ。
スタミナ超特盛丼に、茶碗に入ったご飯がセットでついてきているのです。
こいつこそが「追い飯」なのです。
ええっ!!デカ盛りのスタミナメニューというコンセプトなのはわかるけれど、ボリュームの増し方が力業すぎませんかね!!例えばラーメン屋なんかで、まぜそばの〆用に追い飯が付いてくることはしばしばありますが、丼の〆に追い飯はただのおかわりなんよ!!
なお、ロケットニュース24の記事によると、スタミナ超特盛丼は2021年9月30日より「追い飯」を引っ提げるようになったとのことです。昨日今日始まった乱心ではなかったのか!
構成成分は基本的に2020年当時と変わらず、牛肉、豚肉、鶏肉なのですが、トッピングのフライドガーリックが食べるラー油に変わっています。露骨にカロリーを盛りに来ています!!
味は変わらぬ安定感があります。にんにくの効いた甘辛ダレは牛にも豚にも鶏にも合いますし、食べるラー油の風味と食感が良いアクセントにもなっています。スタミナ超特盛丼を支配しているのはやはりタレですね。このタレが牛豚鶏を一つにまとめていますし、生卵やネギやマヨネーズはタレを飽きさせずに食べさせる優秀なトッピングとなっています。食べるラー油もタレと合わさることで満足度が上がります。
半分ほど食べ進めたところで、追い飯を投入すると、丼が埋め立てられて元に戻ってしまいます(笑)
ですが、ここであえて「追い飯」として食べるメリットに気付いたのでした。
というのも、このスタミナ超特盛丼は、タレや食べるラー油や卵黄がしみ込むことによって、終盤にはご飯が結構ウェットになってしまうんですよね!ですが、ある程度食べたところで追い飯を追加することにより、タレでべったりのご飯と追い飯が程よく混ざり、味の濃さを中和しながら具とタレを楽しめるのです。追い飯の分を最初から丼に入れていたら、こうなってはいなかったでしょう。
追い飯は見た目がトンチキでインパクト抜群なだけでなく、最後まで美味しく食べさせるための工夫なのですね。
なお、パワーアップを遂げていたスタミナ超特盛丼は、量が増えたことでカロリーも約1700kcalから約2000kcalへと格上げされています。朝にこれを食べてから、夜まで全くお腹が減らなかったので相当です(笑)
とてもお腹が空いているときや、元気が欲しいときに、皆様も試してみてはいかがでしょう!?
吉野家 伝馬町店(今回の訪問店舗)
愛知県名古屋市熱田区神宮2丁目6-12
営業時間:7:00~24:00
吉野家のWebサイトはこちら↓
コメント
吉野家って、いわゆる一般的な牛丼しかないのかと思ってました(笑)
進化丼、すごいですね~~。
丼に追い飯って…(笑)
4番打者勢ぞろい+くせ者元木の2000年のジャイアンツ。
よく分かりました(*^^)v
コメントありがとうございます。
吉野家は牛丼以外にも、最近は親子丼や焼き魚定食やから揚げ等がありますね。
丼に追い飯をするなんて食いしん坊の発想を業界大手がやらかすとは思いませんでした(笑)
僕がプロ野球を覚えたのが2000年代(小学生の頃)なので、よくこの頃のセリーグを比喩に持ち出しがちです!
2000年が小学生でしたか!!
若いですね~(^.^)
今では全く野球を見なくなった私ですが、2000年前後が一番見ていた時期です。当時の巨人のスタメン、スタベン(スターティングベンチ(笑))は分かります(*^^)v
コメントありがとうございます。
当時は小学校に毎日阪神タイガースのホームキャップ(当時)を被って行くほどでした(笑)