「名物」というのは、どうやって生まれるのでしょうか。製作者側が「名物」と勝手に名乗ることもできますが、評判が伴わなければ寂しいだけです。このブログでも、特に頑張って書いた「ぜひ読んで!!」と言いたい記事に限って思ったほど伸びなかったりします。逆に、お茶濁し的に絞り出したネタが意外に伸びることもしばしばあります。
名物が生まれる条件の一つとして「人々の噂になること」が挙げられると思います。現代はSNSが発達しているので、人々の噂は特に広がりやすい環境です。そんな状況で、噂に聞いて「なんだこれ?」と思っていた料理が美味しかったら、さらに別の人に言いたくなりますよね。そして噂が噂を呼び、様々な人や場所に広がっていった結果、その料理は名物になっていくのではないでしょうか。
僕の耳にも、気になる名物の噂が入ってきました。なんでも、天白区平針のイタリアンと和食の店「店麺多房 あいうえお」に「病気ライス」という穏やかでない名前の名物があるというのです。これは気になりすぎます…!正体を確かめてきました!
こんなの食べたら病気になっちゃう!?ボリュームたっぷりデカ盛りメニュー「病気ライス」
あいうえおは地下鉄鶴舞線平針駅から徒歩3分ほどの場所にあります。お洒落な雰囲気の洋食店であり、とても「病気ライス」なる珍妙なメニューを出すような雰囲気には見えません!
店内には故・鳥山明先生のサインが数多く飾られています。なんでも、鳥山先生があいうえおのパスタのファンだったのだとか。お好きだったのは「ペペロンチーノ バジリコベーコン」というパスタだったそうです。
席に案内されたので、まずはメニューを見てみます。病気ライス、あるかなぁ~?
ホントにあったぁ!!!
ありました。病気ライス、ありました。まあ、僕があいうえおの病気ライスを知った情報元はデイリーポータルZの記事だったので疑いようがなかったんですけどね!(と言いつつ、12年前の記事だったので閉店や提供終了は危惧していましたが…)
病気ライスはデカ盛りメニューです。ワンプレートにカレーライスと焼きそばと焼きうどんを盛っており、その重量は1.3kgにも及ぶのだとか。ですが、なまこマンの中の人は1.3kgごときでは倒されるつもりはありません。仙台に住んでいた頃には、行きつけのからあげ店「からあげ丼日の家」にてデカ盛りメニューの数々を突破して名前を残してきましたし、名古屋に来てからもあんかけスパゲッティの店「あんかけ太郎」にて、麺1kg+ソース500gのメガ盛りあんかけスパゲッティを調伏したこともありました。要するに大食いには人並み以上に自信があるってわけです。
ちなみに、なぜ「病気ライス」という名前なのかというと、このメニューが生まれたときに、食べたスタッフが零した「こんなに食べたら病気になっちゃうよ~!」という一言が由来となっているのだそうです。ライスで病気というのがちょっと他人事と思えなくなってきた年頃ではありますが、なんとか頑張って他の日の食事内容や運動等で辻褄を合わせていきたいところです。少なくとも地下鉄1駅分は歩くつもりでいますよ…
待つことしばし。注文した病気ライスがやってきました!
ワオ。茶色いですね!すごくわんぱくです。そして、でっかくそびえていやがりますよ…!構成成分は前述の通り、カレーライス、焼きそば、焼きうどんです。からあげ丼と違って、構成成分の9割近くが炭水化物ですからね…!そりゃあ「病気になっちゃう」という感想が出てくるのも無理はありません。
寄りのアングルではどこかお子様ランチっぽくも見えてしまいますが…
Suicaと比べるとこのサイズですからね…!最近はすっかりモバイルSuicaユーザーとなり、カードのSuicaは駅で処分しようかと思っていたところでしたが、まだまだ食事のサイズ比較用という用途が残っていましたよ(え)
とにもかくにも、1.3kgに負けるなまこマンではありません!まずはカレーから食べていきます。なるほど。フルーツを思わせるような甘味とコクを感じられる、古き良き欧風カレーですね。カレー自体がすごく美味しいので、モリモリと食べられます。ただ、ルーとご飯の比率に関しては明らかにご飯の方が多い感じなので、ご飯多めでライスマネジメントをしていかないと後に泣きを見ることになりそうです。
続いて、焼きそばと焼きうどんを頂きます。なるほどなるほど。甘酸っぱいソースがしっかりと絡んだ、美味しい焼きそばであり、焼きうどんです。鰹節と海苔の効き方も絶妙です。中華麺は細いですがしっかりと弾力ある食感で、うどんはもちもちとした食感です。具材のキャベツや豚肉への火の通り方も絶妙です。ちなみにカレーの方には具材が入っていないので、タンパク質成分や野菜はここから摂取する必要があります。
とにかく美味しいので、飽きることなく食べ進めることができます。
そして、危なげなく病気ライスを完食することができたのでした!メニューには「恐ろしいことにさらに大盛りOK!」と書いてありますが、そんなことは知りません。僕の管轄外です。+1900円で2倍、+3900円で3倍、+5200円で4倍にできるようですが、それはもうシェア前提かフードファイトの世界ですよ…
とりあえず、まだ病気にはなりたくないと思ったので、食後は平針駅から隣の赤池駅の向こうまで歩きました(笑)
クリーミーで濃厚な自慢のホワイトソース!「クリーミーカルボナーラ」
あいうえおにはデカ盛りメニュー以外にも、様々なメニューが揃っています。気になるメニューは様々でしたが、病気ライスを食べていたときに、近くの席の親子連れが注文していたカルボナーラが美味しそうだったので、後日再訪問してそれを注文してみました!
それがこちらの「クリーミーカルボナーラ」です。あいうえお自慢のホワイトソースをたっぷりと絡めたカルボナーラです。量は150gが1人前となっており、無料で「ちょっと多め」にすることもできます1。
着丼の瞬間からコショウの香りが漂っています!ホワイトソースから一口頂いてみると、まろやかな甘味と旨味のあるホワイトソースの奥に、アクセントとしてにんにくのほくほくとした風味が効いています。このにんにく風味が食欲を加速させて、カルボナーラを「攻め」のガッツリ系パスタに仕上げている印象です。まろやかでまったりとしたホワイトソースには、香り立つ黒こしょうの刺激も非常にマッチします。
優しさの中に十分な食べ応えもある、素敵なパスタでした!
店麺多房 あいうえお まとめ
あいうえおは天白区平針にあるイタリアンと和食の店です。パスタやピザ、定食等が充実していますが、インパクトのあるデカ盛りメニューも多数存在します。今回頂いた、カレーライスと焼きそばと焼きうどんを相盛りした「病気ライス」以外にも、重さ2.5kgのトルコライスや、エビフライ・味噌焼き飯・焼ききしめん・インディアンパスタ2を合体させた重さ2.5kgの「名古屋盛金ライス」、1斤の食パンの上にアイスやホイップクリームやフルーツを乗せた巨大デザート「まんまみ~あ」シリーズ等、インパクト抜群なものが勢ぞろいしています。
デカ盛りメニュー以外にも、炒めパスタの上に大根おろし、鰹節、海苔、タレをかけて猫まんまをイメージした「にゃんにゃんパスタ」や、生姜入りピラフ「しょうがないピラフ」等のユニークな名前の名物も充実しています。
宴会プランもあり、料理付きで120分や180分飲み放題のコースもあります。
遊び心に満ちた美味しい料理が揃っているし、お腹いっぱいにもなれる店ですよ!
店麺多房 あいうえお
愛知県名古屋市天白区平針3丁目704
営業時間:11:00~15:00/17:00~22:00
定休日:火曜日、水曜午後
※訪問時点での情報です。
店麺多房 あいうえおのWebサイトはこちら↓
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