(シリーズ・なまこマンの2泊3日静岡の旅【さわやか・サウナしきじ・清水港の海鮮丼】)
「家系ラーメン」という、ラーメン界の一大ジャンルがあります。平たく言うと、横浜の吉村家というラーメン店に端を発する濃厚なラーメンです。スープは豚骨や鶏ガラからざらつくほどに濃厚な旨味を抽出し、しょっぱめの醤油ダレと鶏油を合わせ、とにかく濃く仕上がっていますし、麺もそんなスープに負けないように太く、もっちりとした食感で強い存在感を放っています。ほうれん草、チャーシュー、海苔のトッピングが定番で、白褐色のスープと合わせて丼の上に心の躍る彩りを作り出しています。そして、スープの味の濃さ、脂の量、麺の固さを選べる場合が多く、自分好みの味の一杯を楽しめます。
今回、僕が食べてきた家系ラーメンは「家系味噌」です!
アッ!『そんなの家系なんて認めない』とか言わないで!拳を下ろして!!
誰も何も言ってません!
基本的に、家系ラーメンのスープは豚骨醤油スープなので、家系で味噌というのは不思議な感じがしますが、日本各地に店舗を展開している資本系の家系ラーメンチェーン店「魂心家(こんしんや)」では豚骨スープに味噌ダレを合わせた、家系風の味噌ラーメンを味わうことができます。しかも、魂心家の家系味噌は、あの人気YouTuberも愛した味だったりします!
はじめしゃちょーイチオシのラーメン
今回お邪魔した静岡魂心家は、静岡駅北口から北西方向に伸びる商店街、呉服町通り沿いにあります。静岡駅からは地下通路を通ってもアクセス可能で、K4出口を出てすぐの場所にあります。
この店舗の特筆事項は、静岡市を拠点に活動する人気YouTuber・はじめしゃちょーの行きつけであるという点です。店内には、はじめさんのYouTubeチャンネルの「金の盾1」が飾られているほか、動画の企画ではじめさんに連れられて訪れたヒカキンさんの写真とサインも飾られています2。
そして、はじめさんのイチオシであり、ヒカキンさんにも勧めたのが魂心家の家系味噌なのです。
メニューは種類ごとにトッピングの内容が異なっていますが、ほとんどが家系ラーメンです。冒頭でも述べたように、家系ラーメンでは「味の濃さ」「脂の量」「麺の太さ」を選択できますが、魂心家ではさらにスープの味も「醤油」「塩」「味噌」「黒胡椒味噌」から選ぶことができます。
家系と味噌の良いとこ取り!
今回注文したのは「631ラーメン」の「味普通・脂普通・麺固め・味噌」です。スープは家系味噌にする以外の選択肢がありませんでしたね!、純粋に「家系で味噌」というのがどういうことなのか気になっていたんですよ。なお、メニュー名の数字は「海苔6枚、チャーシュー3枚、味玉1個」という意味で、トッピングのたっぷりと乗った食べ応え満点の一杯です。
631ラーメンと一緒に、サイドのチャーマヨ丼も付けちゃお!
(店員)ご飯の量は大・中・小と選べますが、どうされます?
(丼のご飯の量を選べるのかな?)
じゃあ、中でお願いします。
待って、茶碗が2杯出てきたんだけど…!
実は、魂心家ではラーメンを注文すると、もれなくライスが無料で付いてくるのです!店員さんに聞かれたのは、あくまでラーメンに付属する無料ライスの量であり、サイドメニューの丼は別カウントだったので、ラーメンと一緒にご飯の盛られた茶碗が2つやってくるという事態に陥ってしまいました(笑) なお、ライスはおかわりも自由です。
ちょっとしたハプニングもありましたが、気を取り直して家系味噌の631ラーメンを啜っていきます。
確かに、家系で味噌だ!!
スープは豚骨の味が骨の髄から出た、濃厚な旨味に満ちたまろやかさの中に、濃くて辛くてコクのある味噌ダレの味をしっかりと感じることができる味わいです。普段よく食べる味噌ラーメンは、ダシの味は主張を控えめにして、味噌ダレのコクのある複雑な味を引き立てている印象があるのですが、魂心家の家系味噌は、味噌ダレと同じぐらい豚骨のまろやかな旨味も主張しています。まさに家系ラーメンと味噌ラーメンの良いとこ取りのような味わいで、期待以上のパンチを楽しむことができました!無料のライスの存在も考えると、これはパワーが出ますね…
麺はストレートの太麺です。「麺固め」で注文したこともあり、とても強靱な歯応えを楽しめます。この麺は、パンチの強い家系味噌スープに負けないパワーがありますね。
トッピングは海苔、チャーシュー、味玉に加え、ほうれん草とうずら卵も入っています。チャーシューはしっとりと柔らかな歯応えで、味玉やうずら卵にも心地良く味が染みています。スープは脂の量と味を普通にしていてもまあまあパンチが強いのですが、ほうれん草が良い具合に癒しになってくれます。
そして、濃厚な家系味噌スープはご飯との相性も抜群なんですよ。
ご飯にかけたり、スープを吸った海苔をご飯に巻いたりして食べると、濃い味が程よくご飯に染みてかなり旨いです!ご飯の量をミスするお茶目もやらかしましたが、問題なく食べ終えることができました。
卓上には粗めの刻み生姜や、おろしにんにく、豆板醤、お酢といった味変調味料もあるので、ある程度食べ進めたらこれらでの味変を試してみるのも良いでしょう。僕はお酢を入れました。こうすると濃いスープもさっぱりと飲めるんですよね。
全体的にギルティな一杯でしたが「まくり」をしないという理性だけは働きました(笑) まくりというのは家系ラーメンのスープを飲み干すことで、魂心家ではまくりを達成すると店員さんに祝われつつ、サービス券を受け取ることができます。スープはそのままたくさん飲むには辛いですが、ライスを上手に活用すればまくりやすいのではないでしょうか。僕はやりません!
まくらないぞ!絶対にまくらないぞ!!
それは「まくる」人の言い方なんですよ!!
静岡魂心家 まとめ
静岡魂心家は、静岡市葵区の呉服町通り沿いにあるラーメン店です。人気YouTuber・はじめしゃちょーの行きつけの店でもあり、店内にはサインや金の盾が飾られています。
メニューは家系ラーメンがメインで、味の濃さ・脂の量・麺の固さ以外にも、スープの味を醤油・塩・味噌・黒胡椒味噌から選ぶことができます。今回はスープの味を味噌にしましたが、濃厚な豚骨スープと、しょっぱくてコクのある味噌ダレの出会いは、まさに家系ラーメンと味噌ラーメンの良いとこ取りのように思えました。
ラーメンを注文すると、無料でライスを付けることもできます。ライスの量は大・中・小から選べるほか、おかわりも自由です。ただし、サイドメニューのご飯ものを注文する際には無料ライスの扱いにくれぐれもご注意ください(1敗)
家系ラーメンについては「吉村家の系譜以外を家系と呼んで良いのか」という議論があったりもするようです。直系か資本系かという話を抜きにしても、今回頂いた家系味噌は、家系ラーメンの定義を考えると「家系って呼んでも良いの?」と思ってしまいますが、これは家系ラーメンから派生して生まれた、家系ラーメンの世界に新たな風を吹かせるブレークスルーのような存在なのかもしれません。期待に違わぬ濃さとパンチ力があるうえに、スープとご飯の相性も良好な一杯なので、とにかく元気を出したいときにおすすめしたいです!
横浜家系ラーメン魂心家 静岡魂心家
静岡県静岡市葵区紺屋町7-17
営業時間:11:00~3:00
※訪問時点での情報です。
魂心家のWebサイトはこちら↓
- チャンネル登録者が100万人を突破した際にYouTubeから贈られる記念品。厳密にははじめさんのメインチャンネルではなく、関連チャンネルの「はじめしゃちょーの畑」のものが飾られています。
- 参考:【第6回】ダーツで刺さったところのラーメン食べに行く『47都道府県ラーメンダーツの旅』 – YouTube
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