「炭焼きレストラン さわやか」といえば、言わずと知れた静岡のご当地ハンバーグレストランです。名物の「げんこつハンバーグ」のクオリティが非常に高いことは今や全国区に知れ渡っており、チェーンのファミレスであるにもかかわらず、入店までに1時間や2時間待つこともざらです。公式サイトにも、各店舗の待ち時間の記載があるほどです。ゆえに、観光のついでにふらっと立ち寄るのは少々厳しく、さわやかへ行こうと思ったら最初からそれ専用の予定を組んでおく必要があるでしょう。
僕にとってさわやかは、北海道函館市の「ラッキーピエロ」や山口県の「いろり山賊」に並ぶ憧れのご当地レストランでした。なので、さわやかでげんこつハンバーグを食べることは今回の静岡旅の大きな目的の一つでもありました。
念願叶ってついに食べることのできたさわやかのげんこつハンバーグは、掟破りのフレッシュさでした！
戦いは開店前から始まっている！？
今回訪問したのは、静鉄新静岡駅に直結したショッピングモール「新静岡セノバ」の5階レストラン街にある「さわやか新静岡セノバ店」です。
さわやかはどの店舗も等しく人気なのですが、例えば御殿場プレミアム・アウトレットにある「さわやか御殿場プレミアム・アウトレット店」や、浜松市の遠鉄百貨店にある「さわやか浜松遠鉄店」等は隣県からアクセスしやすいので特に混むようです。実際に公式サイトの待ち時間を見てもこのあたりの店舗の待ち時間がダントツで長かったです。さわやか新静岡セノバ店も、JR静岡駅から徒歩圏内にあるので、観光客が立ち寄りやすく、混みがちです。
いくら一人旅といえど、入店待ちにあまり時間を費やしたくはありません。できればあまり待たずに食べられるのが理想です。さわやかでは入店予約を受け付けていないのですが、あまり待たずに食べる方法が一つだけあります。
それは、一番乗りで入店すること！！
さわやか新静岡セノバ店の開店は11時で、新静岡セノバ自体の開店は10時です。そして、さわやか入店のための整理券は、新静岡セノバの開店と同時に店頭にて配布されます。すなわち、新静岡セノバの開店と同時に整理券を受け取れば、11時にほぼ一番乗りで入店できるということになります。
10時になり、新静岡セノバの扉が開くのと同時に5階のレストラン街へ向かったわけなのですが…
僕の受け取った整理券は19番でした。最速で整理券を取りに行ったつもりだったのに、10時5分の時点でもう既に先客が18組もいたのです…！なんだこれ！競争激しいな！！
ですが、整理券を無事に受け取れたわけなので、これで指定の時間に問題なく入店できるというわけです。店員さんからは「開店5分前の10時55分に来て欲しい」と言われたので、ベンチに掛けながら指定の時間を待つことにしました。
11時が近くなり、改めて店頭へと戻ると多くの人が集まり始めていました。整理券番号19番は、数分待っただけで無事に店内へと案内してもらえたのですが、入店時に整理券の発行機を見てみると、開店直前の時点で既に42組待ち、待ち時間推定80分となっていました。
ええっ、マジ！？
観光客の立ち寄りやすい立地であることを差し引いても、平日の開店直前でこれだけ待つということは、休日は一体どんな調子なのかあまり考えたくないですね！なお、前述のさわやか御殿場プレミアム・アウトレット店や浜松遠鉄店は、新静岡セノバ店以上の待ち時間となっていました。
あまり待たずにさわやかのハンバーグにありつこうと思ったら、やはり休日を避け、開店と同時に入店できるように整理券を受け取るのが確実でしょう。ですが、当然ながら同じことを考える人は大勢居ます。戦いは開店前から始まっているのです！
掟破りのフレッシュさ！げんこつハンバーグ
着席し、メニューを見ていきます。ステーキやチーズハンバーグ等の鉄板で焼くお肉系メニューが多く揃っていますが、頼むのはもちろん「げんこつハンバーグ」です！ちなみにグランドメニューには、げんこつハンバーグと同じ場所に「おにぎりハンバーグ」というものも書かれていますが、げんこつハンバーグとは大きさが少し違うだけで、げんこつハンバーグが250g、おにぎりハンバーグが200gとなっています。
今回はさわやか新静岡セノバ店限定のセットメニュー「プレミアムセット」を注文しました。げんこつハンバーグに、ライス（orパン）、季節の野菜スープ、フレッシュサラダが付属します。サラダにかかっているのは酸味のあるフレッシュな和風ドレッシングで、さっぱりとした口当たりです。スープは野菜が柔らかくなるまで煮込まれたコンソメスープです。具がゴロゴロとしているのが嬉しいです。
卓上には紙のランチョンマットが置かれています。これはブロンコビリーやレッドゴリラプラスにもありましたね。油跳ねを防ぐためのものです。ランチョンマットには間違い探しもついており、注文したハンバーグが到着するまでの待ち時間を潰せます。まるっきり簡単というわけでも無いですが、サイゼリヤのものよりは解きやすいです（笑）
待つことしばし。げんこつハンバーグがジュージューと音を立てながらやってきました！リアル握りこぶしサイズの大きなハンバーグを、店員さんは半分に切り分け、断面を熱々の鉄板に押しつけて熱を通していきます。そして、仕上げにソースをぶっかけると完成です。
ジュゥゥゥゥゥ…
ハンバァァァァァグ！！！
師匠は「かけてやりなよ、デミグラス」と言っていますが、僕はオニオンソースを選びました。さわやかのハンバーグは、ソースをオニオンソースとデミグラスソースの2種類から選ぶことができるのです。美味しそうに音を立てるソースの荒ぶりが落ち着いたところで、一口サイズに切って頂きます。
レア！？肉汁が爆発した！？
びっくりしました。さわやかのハンバーグは、掟破りのフレッシュさを誇っています！ジューシーなんてもんじゃありません。こんな状態で食べられるハンバーグ、なかなかありませんよ！
ハンバーグだってのに、ミディアムレアなんですよ。仕上げにしっかりと中心まで熱を通しますが、程よくレアな焼き加減の場所が残ります。そして、しっかりと焼かれたハンバーグの外側が肉汁を封じ込めており、切り分けたそばから肉汁も滴ってきます。みっちりとした牛肉の噛み応えに、噛めば噛むほど染み出す旨味は満足度が高く、ジューシーの次元を超えています。ファミレスのハンバーグで、牛肉の旨味とスパイスの風味をここまでダイレクトに感じられるなんて…！
オニオンソースはポン酢を思わせる、さわやかではっきりとした酸味のあるソースで、中に刻み玉ねぎが入っています。肉肉しいげんこつハンバーグを、さっぱりと食べさせてくれます。
なお、さわやかでは厳選された安全なオージービーフを、袋井市の工場にて徹底した衛生管理・品質管理の下加工しているので、ミディアムレアでも衛生的なリスクは低めです。焼き加減が気になる場合は、店員さんに声をかければ「よく焼き」してもらえます。
訪問時には三ヶ日みかんフェアが開催されており、浜松市の特産品である三ヶ日みかんを使ったデザートやドリンクメニューが提供されていたので「三ヶ日みかんクリームソーダ」を注文しました。みかんとオレンジの違いといえば、甘味・酸味・香りが小さな粒に濃縮されているところだと思いますが、あの感じがそのままクリームソーダになっており、とても濃厚でフルーティーなドリンクに仕上がっていました。
退店時には、肉を食べたばかりの口の中を文字通りにさわやかにしてくれるミントキャンディをサービスしてもらえます。ちなみに、退店時には36組、80分待ちとなっていました。ただ、さわやかのげんこつハンバーグは並んでも食べたい魅力がありますね！
さわやか 新静岡セノバ店 まとめ
炭焼きレストランさわやか新静岡セノバ店は、静岡市葵区鷹匠のショッピングモール「新静岡セノバ」の5階レストラン街にあります。
レストラン自体の開店は11時からですが、入店整理券は新静岡セノバの開店時間である10時から配布されています。待たずに食べたい場合は、早めに整理券を受け取るのが良いです。
念願叶って食べられたさわやかのげんこつハンバーグは、非常に美味しかったです。掟破りのフレッシュさです。ハンバーグとしてのクオリティがかなり高いですし、そんな美味しいハンバーグがファミレスで気軽に食べられるというのもすごい話だと思います。
さわやかが静岡県外に出店しないのは、ハイレベルな品質管理を維持したまま、肉を袋井市の工場から各店舗に出荷するのは静岡県内が限界だからだといいます。ですが、そんな特殊性もまた、さわやかのハンバーグのプレミアム感を演出していますね。
さわやか新静岡セノバ店はJR静岡駅からも近く、静岡観光の際に立ち寄りやすい店舗ではありますが、やはりさわやかへ行くための専用の予定を組んで行動するのが良いでしょう。
炭焼きレストラン さわやか 新静岡セノバ店
静岡県静岡市葵区鷹匠1丁目1-1 新静岡セノバ5階
営業時間：11:00～22:00（10:00より発券開始）
定休日：12月31日、1月1日
※訪問時点での情報です。
炭焼きレストランさわやかのWebサイトはこちら（各店舗待ち時間を確認できます）↓
コメント