道の駅紹介
岐阜-10 ロック・ガーデンひちそう
1995年4月11日(第8回)登録、1997年4月開業
道の駅 ロック・ガーデンひちそう
岐阜県加茂郡七宗町中麻生1176-3
営業時間:
9:00〜17:00(ロックタウンプラザ)
9:00〜14:00(野彩ひろば)
9:00〜11:00(モーニング)/11:00〜15:00(食事)
9:00〜16:30(日本最古の石博物館)
定休日:木曜日(祝日の場合は翌平日)
※訪問時点での情報です。
【スタンプ】

【記念きっぷ】


※道の駅カード、記念指定券は取り扱っていません。
神秘的な奇岩を臨む!

道の駅ロック・ガーデンひちそうは、岐阜県加茂郡七宗町の国道41号線沿いにある道の駅です。「七宗」と書いて「ひちそう」と読みます。
名古屋から岐阜県美濃加茂市にかけて、高規格なバイパス道路(名濃バイパス、美濃加茂バイパス)で北上してきた国道41号線は、飛騨川に沿って下呂温泉および高山方面に向かうルートになります。道の駅ロック・ガーデンひちそうは、飛騨川が飛水峡を形作り始めるあたりに位置しており、施設の裏手からは駅名の通り、奇岩の織りなす風景を楽しむことができます。


道の駅施設から向かって右手の方向に遊歩道があり、展望台から飛水峡がきれいに見えます。飛騨川の浸食で作られたごつごつとした岩肌に、翡翠色の川面が映えています。飛水峡には、浸食によってポットホールという丸穴が数多く作られており、道の駅から1.8kmほど上流に行った地点から、川まで下りて散策しながらポットホールを観察できるようです。また、展望台から道の駅施設の裏手、飛騨川に沿う方向へ下りていくと、遊具公園を兼ねた遊歩道となっており、春には満開の桜並木を楽しめます。
道の駅施設は、物産館・休憩スペース兼情報コーナー・食事処・農産物直売所からなる「ロックガーデンプラザ」と「日本最古の石博物館」から構成されています。ロックガーデンプラザには、お茶や川魚、お菓子といった、七宗町の特産品が数多く揃います。道の駅の北西にそびえる、標高632.9mの能古山(のこやま)のアパレル商品(Tシャツ、帽子など)もあります。
食事処では、ラーメンやうどん、牛丼、カレー、ソフトクリームなどの「ドライブインの軽食」の定番メニューを味わえます。
日本最古の石博物館

ロックガーデンプラザに隣接して「日本最古の石博物館」があります。入場有料の施設で、入場料は小中学生100円、高校生・70歳以上200円、一般300円となっています。(団体割引などあり。詳しくは七宗町サイトの特設ページ参照。)

館内は全面的に写真撮影が禁止されていたので、代わりにパンフレットで雰囲気を紹介します!
入館し、順路に沿って左手側に進むと、シアター(大映像室)があります。シアターでは宇宙誕生から現代までの地球の歴史と、それに伴う石や鉱物の歴史について、15分ほどの映像を見ながら学ぶことができます。ためになる内容なのですが、同時に年季も感じました(笑)
映像を見終えたら、順路に沿って、今度は地下の展示室に進みます。地下の展示室には、地球上の様々な場所で採取された石や、施設名にもある「日本最古の石」が展示されています。眺めるだけでなく、成り立ちの違う石同士の重さを比較できるコーナーなど、手で触れられる体験コーナーもあります。

石は数億年という、気の遠くなるような時間をかけて形成されます。さらに、詳しく解析するとその当時(数億年前)の地球の様子も推察することができます。また、一口に石といっても、形成のされかたも千差万別であり、火山活動で生まれたものがあれば、堆積によって生まれたものもあるし、さらには宇宙からの隕石だってあります。
七宗町周辺には三畳紀(約2億5千万年前)からジュラ紀(約1億6千万年前)に形成された堆積岩が分布しており、飛水峡に露出している奇岩もこれらの堆積岩が浸食を受けて形成されています。そして、飛水峡にて1970年に発見された「上麻生礫岩」は放射年代測定の結果、約20億年前に形成されたことがわかっています1。
数億年前や数十億年前というのはなかなか想像の及ばないところではありますが、それでも展示されている石は確かに数億年、あるいは数十億年前に作られたという事実を示しているのが面白いです。知識を入れた上で改めて飛水峡の奇岩を見ると、より高い解像度でもって、違う見え方をしてくるように思います。
地質学的なことが難しかったとしても、館内にはきれいな石や不思議な模様の石が磨かれて数多く飾られているので、それらを眺めているだけでも癒されます。
こぶしの里の「くんたま」&明方ハム「醤油フランク」
ロックタウンプラザにて、七宗町ならではのお土産をいくつか購入しました。

こちらは七宗町内の食品製造業者「こぶしの里」の「くんたま」です。卵を燻製にする前に、鮎の甘露煮の煮汁で煮込んでいるため、鮎の出汁が効いているのがポイントなのだとか。

そしてこちらは「明方ハム」のJAめぐみのが販売する「醤油フランク」です。明方ハムそのものは名古屋市内のスーパーマーケットでもしばしば見かけますが、派生商品が店の棚に並び始めるのはこのあたりからという印象です。なお、醤油フランクはロックタウンプラザの食事処でも注文可能です。

どちらも加熱して頂いてみました。
こぶしの里のくんたまは、タレがとても美味しいです!甘味が強くずっしりとしており、絶妙に鮎出汁が効いています。そんなタレが卵の芯まで染みており、スモークの風味もアクセントとなっているので、とても癖になる味わいです。そして、白身の食感もプリプリです。
明方ハムの醤油フランクも、醤油の甘辛い風味が絶妙です。粗挽きで豊かな食感のポークフランクに、甘辛い醤油の味が染みています。肉汁と醤油の味が一体となって、口の中が満たされる感覚が最高です。
道の駅ロック・ガーデンひちそう まとめ
道の駅ロック・ガーデンひちそうは、岐阜県七宗町の国道41号線沿いにある道の駅です。施設の裏手には、堆積岩が浸食を受けて形成された飛水峡があり、遊歩道の展望台から眺めることができます。
施設はロックタウンプラザと日本最古の石博物館から構成されており、ロックタウンプラザでは七宗町の特産品やグッズを中心に、美濃から飛騨にかけてのお土産を購入可能なほか、食事や軽食も楽しめます。日本最古の石博物館では、飛水峡で採取された、20億年前に形成されたという「上麻生礫岩」をはじめとした、地球各地のさまざまな石が展示されており、気の遠くなるような長い時間をかけて形成された岩石や、ひいては地球そのものの成立に思いを馳せ、ロマンを感じることができます。
飛水峡の美しい景色を眺めたり、日本最古の石博物館で様々な石を見物したりなど、刺激的な体験ができる道の駅です。家族でのドライブの行き先にぴったりな気がします。
道の駅ロック・ガーデンひちそうのWebサイトはこちら↓
七宗町Webサイト内の日本最古の石博物館のページはこちら↓
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