「たまたま訪れた場所」と「住んでいる場所」とでは、飲食店を選ぶときに優先することが違ってきます。レジャーや出張等でたまたま訪れた場所では、その土地ならではのグルメを探しに行くことが多いです。出先において「どこでも食べられるような料理」は、どうしても店がない時に選ぶ最終手段になりがちですが、一方で住んでいる場所では、ご当地のものかどうかはあまり重視せず、とにかくお腹にたまるものやコスパの良い物を食べに行きます。
そういう意味では、僕もそろそろ名古屋に慣れてきたのかなと思います。これまでは名古屋メシやご当地のメニューを優先的に探して味わっていましたが、先日はついに普通のうどん屋にお邪魔しました。「味噌煮込みうどんの有名店」とかではない、普通のうどん屋です。ふと「これが名古屋が『新天地』から『本拠地』に変わった瞬間なのかな」と思いました。
今回は、そんな「本拠地の普段使いのグルメ」を紹介します!地下鉄名城線自由ヶ丘駅前にある「うどんのいなや 自由ヶ丘店」にお邪魔しました。
自家製麺の様々な麺を楽しめるうどん店
名古屋市営地下鉄名城線の自由ヶ丘駅前は、マンションの軒先に店舗が並びアーケード街のようになった「自由ヶ丘プラザ」という商店街になっています。
うどんのいなやは、そんな自由ヶ丘プラザの自由ヶ丘駅側の入り口にあります。入り口には「食べログ話題の店」というステッカーが貼られており、地元のお客さんで賑わっていて、人気店である様子が伺えます。店内には名古屋のテレビ局のアナウンサーやタレント、中日ドラゴンズの関係者等のサインが飾られていました。
店名の通りにうどん屋なのですが、実はうどん以外にも様々な麺類を提供しています。ひやむぎやきしめんのような、うどんとよく似た小麦の麺のみならず、そばや中華そばまで提供しています。そしてそれぞれの麺に「みそ」「カレー」「湯つき」「冷やし」「ころ」等のバリエーションがある感じです。
早速気になるものがありましたが、それは一旦置いておいて。まずはうどんを頼んでみることにします!
自家製麺のもっちり麺!みそうどん
こちらは「みそうどん」(620円)です。濃い茶色の赤味噌つゆがいかにも「名古屋!」って感じがしますね。
トッピングとして、ねぎとかまぼこと油揚げが入っています。天ぷらや卵、中華そば用のチャーシュー等を追加トッピングとして注文可能なので、好きなようにカスタマイズすることができます。
まずはつゆから一口啜ってみます。やはり酸味が効いてコクのある赤味噌の味わいが良いですね!出汁も良い感じに効いています。濃くて飲み応えのあるつゆです。
続いて、自家製麺のうどんをリフトアップしてみると… なるほど!断面が少し丸みを帯びていますね!うどんは多くの場合断面が四角くなりがちですが、みそうどんの麺はこの絶妙な丸みから「手作り」感を感じられて良いです。そんなうどんを早速啜っていきましょう。
口当たりが滑らかなのが良いね!それに弾力も程良い感じ!
ツルっと啜ると、そのまま滑らかに口の中に入り込んでくる感覚が心地良いですね!とにかくきめの細かい口当たりにびっくりします。そして、讃岐うどんほど強いわけではないものの、ほどほどにコシのある噛み心地も良かったですね。
中華そばも自家製麺!
わたしは中華そばを注文しました!
前述の通り、うどんのいなやでは中華そばも提供しています。もちろんこちらも自家製麺です!
麺は細麺で、こちらも断面が丸い感じが印象的ですね。やはり滑らかな口当たりで、柔らかくありつつも「くたくた」ではない茹で加減が非常に絶妙です。
スープはあっさり、すっきりとした鶏ガラ醤油スープですね。濃厚なのも良いですが、何だかんだで最後はこういうラーメンに帰ってくるわけです。
中華そばの場合も、うどんと同じくトッピングは最低限(おそらくデフォルトではもやしのみ?)なので、チャーシュー等を追加すると食べ応えが増して良いと思います。
ちなみにこちらは「みそ中華」なのですが… スープのビジュアルがあまりに徳島ラーメンで驚きました(笑)
先ほど紹介したみそうどんの中華そばバージョンなので、スープは普通に赤味噌ベースです。出汁はあっさりとした鶏ガラかな?
いわゆる「味噌ラーメン」とは一線を画す味わいで、面白かったです。
「うどんころ」って何だ?
メニューの中に、とても気になるものが一つありました。それは「うどんころ」です。(当然、うどん以外の麺にも『ころ』があります)
「みそうどん」「湯つきうどん」あたりは物珍しくとも何が出てくるのか大体想像はつきますが「うどんころ」が何なのかは考えてもさっぱりわかりません!
わからないならば、試してみるのが一番です。注文してみることにしました。
こちらが「うどんころ」なのですが。写真だけだといろいろな意味で何が何やらわかりませんね。かき揚げで丼の大半が隠れてしまっていますし(笑)
簡単に言うと、うどんころは「冷かけうどん」です。ただし、讃岐うどんの冷かけほどキンキンの冷たさではありません。
うどんころは名古屋ならではの食べ方で、丼に入った温めていないうどんの玉に、これまた温めていないつゆをかけたものです。ルーツは戦後の闇市にあるのだとか1。
冷たい麺を冷たいつゆで頂くことで、うどんのコシをよりはっきりと感じられますね。とはいえ、冷かけうどんほどキンキンに冷たくないことで、優しい食べやすさもあります。
びっくりしたのは、麺の断面ですね。先ほど紹介したみそうどんとはまた違っていて、こちらは断面が四角くなっています。温冷で麺の切り方を変えているのだとしたら、これはすごいことですよ!
つゆは生姜が良い感じに効いていました。関西の薄い色のつゆと、関東の濃い色のつゆの中間のような色合いだったのが面白かったです。
うどんのいなや まとめ
うどんのいなやは、地下鉄名城線自由ヶ丘駅前の商店街「自由ヶ丘プラザ」にある人気のうどん店です。
うどんのみならず、きしめんやひやむぎ、さらには中華そばやそばも提供しており、しかも全ての麺を自家製麺しています。また、麺はテイクアウトも可能です。
ちなみに、尾張旭市にも「うどんいなや」といううどん店があり、提供メニューがうどんのいなやと似ているので、関連店舗と思われます(暖簾分け?)。
名古屋での暮らしにも慣れてきましたね。
とはいえ、見ていない場所のほうがまだ多いけれどね!千種区以外も攻めていきたいよ!
まずは近場から固めていくほうが大事ではないですか?
それも一理ある!じゃあ、近場のゲームセンターのクレーンゲームから攻めていくか!
侵略の話じゃなかったんですか!?
うどんのいなや
愛知県名古屋市千種区自由ヶ丘3丁目2-27
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