道の駅紹介
徳島-09 温泉の里神山
第17回(2001年8月)登録、2001年8月開業
所在地:徳島県名西郡神山町神領西上角151-1
「神山産」をブランド化
道の駅温泉の里神山は、名西郡神山町の国道438号線沿いにある道の駅です。道の駅施設そのものに温泉施設はありませんが、近隣に「神山温泉ホテル四季の里」があります。
温泉の里神山は徳島県内でもかなり人気の高い道の駅で、神山町のホームページによると、平成21年度には約40万人の来客があったのだそうです1。
今回はそんな温泉の里神山の人気の秘密を探ってみることにしました!
温泉の里神山の施設は、農産物直売所と物産館、軽食コーナーより構成されています。道の駅としてはどちらかというと小規模で、施設の内容も道の駅としては「よくある」ものなのですが、訪問時には駐車場はほぼ満杯で、たくさんの人が訪れていました。
神山町の特産品である「すだち」や「梅」や「神山杉」を使った商品が数多く売られています。すだちはとても安い値段で売られていたほか、ジュース等の加工商品も多く扱われていました。また、神山杉を使った加工品も幅広く揃っていました。
温泉の里神山で売られている商品を見て感じたのは、さまざまな商品において「神山産」をブランドとして確立できていることでしたね。
サテライトオフィス事業により、神山町にはたくさんの移住者が集まっています。その中には、神山町を盛り上げていく気概を持った方々も多いです。神山町に魅せられてやってきた人々の発想や活動と、地域の方々の活動とが有機的に混ざり合ったことで、神山町という地域をより良い地域にしていく大きなうねりが生まれて、それが神山町生まれの商品や、ひいては神山町そのものを魅力的なものにしているように感じました。
神山町が一大産地の一つであるすだちも、地域で採れた野菜も、町内産の杉材で作られた加工品も「神山産」であることが付加価値になっており、地域への愛着や誇りを強く感じました。住民が愛着や誇りを持っている地域というのは魅力的に見えるものですからね。道の駅には休憩施設としての役割の他にも、地域の情報発信拠点や交流拠点としての役割も期待されていますが、温泉の里神山はまさに物産を通して「豊かな自然」や「地域を盛り上げるための人々の取り組み」などといった神山町の魅力を発信している道の駅だと思います。
僕も実際に神山産の種なしすだちを購入してみました。大粒のすだちが一袋にたくさん入って250円という、なかなかの破格でした!このすだちを使ってジャムを作ってみた様子を別の記事にて紹介しているので、よろしければそちらもご覧ください!
すだちアイスでほっと一息
温泉の里神山の人気メニューの一つに、プレミアムアイスがあります。
味のバリエーションは白桃、金柑、スイカ、豆乳、梅干し、番茶、緑茶、すだち、バニラ、トマトと、個性的なものが多いのが印象的ですね。ラインナップは訪問時(2021年9月)のもので、季節によって変わるようです。
今回はすだちアイスを頂きました!
巨大なケヤキを加工して作られたテーブルと、杉材から作られた椅子に腰かけて、爽やかな香りのすだちアイスを一口。
爽やかな甘酸っぱさに疲れが癒されました!酸味と香りが本当にたまりません。すだちの酸っぱさは目が覚めるけれど、それでいて角がなく、香りと合わせて本当に爽やかなんですよね。
人気の秘密は「地域への愛と誇り」
というわけで、温泉の里神山の人気の秘密について僕が出した結論は「神山町への愛と誇りが詰まっているから」というものです。道の駅ホームページの「道の駅神山宣言」にもある通り、提供する農産物や山菜は町内産の安全なものにこだわっています。また、道の駅で販売されている農産物の生産者は道の駅ホームページで顔を確認できます。このような取り組みがあるからこそ「神山産」が高品質を保証するブランドとして成立しているわけですね。それに消費者からすれば安心できるし、また利用したいと思えますね。
また、温泉の里神山がある国道438号線は徳島市と剣山を結んでおり、神山町以西の国道438号線の状態がとんでもないこと2も加味して、温泉の里神山はドライブの休憩地点としても重要だと思います。
人気な場所には人気の理由がある。そんなことがとてもよくわかる道の駅でした。これからもずっと、元気な道の駅であり続けてほしいです!
(道の駅 温泉の里神山のホームページはこちら↓)
- 参考:神山町の総合計画 | 総務課 | 神山町役場
- 山間を進む狭路が続きます
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