当ブログで最もアクセスされている記事の一つが「徳島の隠れ珍味 イリカス」です1。2019年7月13日の投稿以降、長らく「注目記事」トップ5に居座り続けており、Google検索で「イリカス」と調べるとこの記事が上位に表示されたりもします。
イリカスというのは徳島県で主に食べられている珍味の一つで、牛や豚の内臓を揚げたものです。似たような食品として大阪の「油かす」や広島の「せんじがら」等があります。徳島県内でも「知る人ぞ知る隠れた珍味」という扱いのようで、たまに提供している飲食店を見かけることはありますが、インターネットで検索してもあまり情報は出てきません。
今回は、そんなイリカス界隈に新たな情報を提供すべく、なまこマン宅の定番イリカスメニュー「イリカス野菜炒め」を皆様にシェアしたいと思います!
この記事をきっかけに「徳島のイリカスを食べてみたい」と思ってくれる方が増えたら嬉しいです!
使用した材料(2人前程度)
カット野菜・・・・・1袋(約200g)
にんにくチューブ・・お好みの量
塩コショウ・・・・・お好みの量
作り方
1. イリカスをフライパンの上に乗せ、弱火~中火で焼く。
イリカスをじっくりと焼いていると、油がじわじわと染み出してきます。そのため、フライパンに油を引く必要はありません。
全体的に焼き色が付き火が通るまで焼きます。
2. 火が通ったイリカスをフライパンからどけ、塩コショウを振る。
良い感じの焼き色がつきました。イリカスの焼いて油が抜けた部分はパリッとした独特の食感になります。塩コショウはしっかりと振っておきます。
写真では少し見にくいですが、フライパンの上にイリカスから出た油が溜まっています。次の工程ではそれを使用します。
3. イリカスから出た油に、にんにくチューブを出して弱火で温め香りを出す。
にんにくチューブを好みの量絞ったら、跳ねない程度に弱火で温め香りを出します。油の量が少なかったら適宜炒め油を追加してください。
4. カット野菜を炒める。
にんにくの香りが出てきたら、そのままカット野菜を炒めます。使用するカット野菜は何でも良いと思いますが、僕はもやしやキャベツやニラをミックスしたカット野菜をよく使っています。
カット野菜を炒め終わったら、塩コショウで軽く味付けをします。次の工程で入れるイリカスにしっかり味が付いているはずなので、野菜への味付けは軽めで大丈夫だと思います。
5. イリカスをフライパンに戻し、混ぜ合わせる。
ここで先程どけたイリカスを再びフライパンに戻し、野菜と混ぜ合わせます。
6. 完成!
とても簡単に出来上がりました!
一人暮らしの男がレシピを見ずに即興で作った料理なので改善やアレンジの余地はまだまだたくさんあるとは思いますが、これが基本的な作り方ですね。
味付けは塩コショウとにんにくだけですが、イリカス自体に「クセ」というか独特の旨味があるので、それを生かすならシンプルな味付けが良いと思います。イリカスから出た油も使いつつ炒めることで、野菜炒めの味も奥深いものになっているのがこのイリカス野菜炒めのポイントです。
野菜のシャキシャキとした食感と、イリカスのコリコリ、グニュグニュした食感のコントラストが楽しいんですよね。さっくり噛み切れる肺の部分も、噛めば噛むほど旨味が出てくる腸の部分も、いずれも味わい深いです。
ご飯のおかずにも、お酒のアテにもなる、とても簡単なメニューです。「イリカスを手に入れたけれど、どう調理すれば良いかわからない!」という方はぜひご参考にどうぞ!
今回使った名物
イリカス
いつもは鮎喰や富田橋などに店舗のある肉屋の「肉勢」にて購入しています。肉勢では牛イリカスと豚イリカスが売られていますが、価格の問題で僕はいつも豚イリカスを購入しています(笑)
また、Twitterなどで活動されている「たけるんイリカス工房」さんでは、TwitterのDMやGmailでの問い合わせでイリカスを注文可能です。
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