道の駅紹介
愛知-01 豊根グリーンポート宮嶋
1993年4月22日(第1回)登録、1990年4月1日開業
道の駅 豊根グリーンポート宮嶋
愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字宮ノ嶋29-3
営業時間:
9:00~16:00(売店)
10:00~15:30(レストラン)
定休日:水曜日(祝日の場合は翌日)
【スタンプ】
【記念きっぷ】
【道の駅カード】
【記念指定券】
※訪問時点での情報です。
愛知のてっぺん 豊根村の道の駅
道の駅豊根グリーンポート宮嶋は、愛知県北設楽郡豊根村の国道151号線沿いにある道の駅です。長野県との県境からも、静岡県との県境からも近い場所にあります。
こちらへは先日のキャンプ旅の際にも立ち寄りつつ「掲載保留」としていましたが大袈裟な理由があったわけではなく、訪問時にちょうど記念きっぷが売り切れていたので、そのときには道の駅カードと記念指定券とスタンプだけ調達して足早に立ち去ったというだけの話です。道の駅信州平谷のひまわりの湯に入ったから、スケジュールが若干押してまして…(え)
というわけで、2024年10月に再訪問したうえで改めて深掘りしています。
道の駅豊根グリーンポート宮嶋は愛知県で最初に登録された道の駅ですが、2015年頃に改築されています。かつてはとにかく小さな施設だったようですが、現在はコンパクトな中に豊根村の味わいや物産がしっかりと詰まっています。施設は情報コーナー(豊根村観光協会)、物産館、食事処「山のレストランふるさと」から構成されており、さらに郵便局(坂宇場簡易郵便局)も併設されています。愛知県豊川市と長野県飯田市とを結ぶ幹線道路の休憩スポットとしての機能のみならず、人口約900人の小さな自治体である豊根村のインフラとしての機能も備えています。
君はチョウザメの刺身を食べたことがあるか!チョウザメひつまぶし風「ざめまぶし」
食事処「山のレストランふるさと」では、豊根村の食材を生かした定食の数々を楽しむことができます。
うどん定食や生姜焼き定食等、良い感じのメニューの数々が揃っているのですが、当初食べてみたいと思っていたのは「ダムカレー」でした。豊根村には佐久間ダムに新豊根ダムという2つの大きなダムがあり、それらを模したダムカレーが道の駅豊根グリーンポート宮嶋も含めた豊根村内の飲食店にて提供されています。
ですが、改めてメニューを見てみると、そこになまこマンを悩ませるとんでもないものを見つけてしまったのです…!
チョウザメ料理、だと…!
メニューに見つけたとんでもないもの。それは、チョウザメを使った料理です!豊根村では村内を流れる清流の水を活かして、チョウザメの養殖が行われています。
山のレストランふるさとにて提供されているチョウザメ料理は「チョウザメ団子の香酢定食」「ザメ重」「ざめまぶし」の3種類で、いずれもチョウザメの身を使用しています。チョウザメの身なんて食べたこと無いですよ!まあ、卵のほうも言うほど食べたことはありませんが!(え)
それにしても、道の駅ダムカレーが1100円で、チョウザメ団子の香酢定食が1400円、ザメ重とざめまぶしが3000円か… 痺れるなぁ…
いつもみたいに「迷ったらどっちも!」じゃないんですか?
さすがにこれはどっちかしか無理だって!
量にせよ値段にせよ、さすがにダムカレーとチョウザメ料理を両方とも食べるのは現実的ではないと思ったので、今回はチョウザメ料理を注文して冒険してみることにしました。レジにて注文を伝えると、厨房がちょっとざわつきました。
今回注文したのは「ざめまぶし」です。その名の通り、チョウザメの刺身をひつまぶし風にアレンジした一品です。チョウザメ団子の小鉢も付属します。
おひつに盛られたご飯の上に、ごま油と醤油ベースのタレに漬け込まれたチョウザメの刺身が乗っかっています。また、薬味として大葉と玉ねぎが入っています。店員さんからも最初は刺身を味わうことを勧められたので、まずは「チョウザメの刺身」という未知の味を試してみることにしました。
良い具合にサシの入った白身!
食感も脂の乗りも海のお魚に負けていないですね。
びっくりしました。チョウザメの刺身、旨すぎますよ…!というのも、身が非常に締まっているんですよ。噛みしめる度に、サクッ、ジョキッと、さながら鯛のごとき歯応えを感じます。ですが、鯛との決定的な違いはその脂の乗りです。ジョキジョキと噛みしめる度に、濃厚な脂が染み出してくるんですよ!身そのものの味わいは淡泊で、甘辛いタレが旨味を引き立てています。これはびっくりですよ。
ざめまぶしはチョウザメのひつまぶし風なので、味変ももちろん美味しいです。薬味も、お茶漬けも、脂の乗ったチョウザメの身をさっぱりと食べさせてくれます。一般的なひつまぶしは最後にだし汁をかけますが、ざめまぶしにおいて最後にかけるのは熱いお茶なんですよ。
チョウザメ団子は、チョウザメの軟骨入りすり身を甘酢餡で味付けしたものです。団子自体がさながら焼き魚のほぐし身のようなホクホク食感で、噛めば噛むほど美味しいですし、細かく刻まれたチョウザメの軟骨は鶏軟骨よりも軟質で、細かなコリコリ食感がとても楽しいです。
チョウザメは卵だけでなく、身もなかなかの珍味でした。「ロイヤルフィッシュ」とも呼ばれる豊根村産チョウザメのロイヤルな味わいを満喫できる一品です。なかなか食べる機会のない食材だと思うので、皆様にもぜひ試して頂きたいです!
ゴリゴリ食感で味もしみしみ!豊根村のソウルフード「とよね親鶏」
物産館には、村内産のブルーベリーやしいたけといった、豊根村およびその周辺地域の物産が数多く揃っています。
その中からお土産として「とよね親鶏」を購入してみました。
親鶏というのは卵を産み終えた後の鶏のことで、一般的に鶏肉として食べられている若鶏と比べると固い肉質です。豊根村では「ハイケイ(廃鶏)」と呼ばれつつも、食材として長らく親しまれてきました。
最大限美味しく調理するために、強火での調理を強く推奨されています。売店の店員さんからも「強火で手早く焼き上げないと固くなりすぎる」と言われました。網焼きにするとタレや脂が落ちてしまい、野菜と一緒に炒めると水分で味が薄まってしまうので、フライパンでタレの水分が飛ぶまで焼き上げるのがベストです。強火で焼き上げていくと脂がたくさん出てくるので、なかなか水分が飛んでいないようにも見えますが、染み出しているのが透明な油分だけになったら良い具合に焼き上がったと言えます。
染み出した油分でカット野菜を炒めて、先に焼き上げた親鶏の肉と合流させ「とよね親鶏の肉野菜炒め」が完成しました!
親鶏の肉は砂肝のごときゴリゴリ食感でありつつも、にんにく醤油ダレの味が芯まで染みています。噛めば噛むほど旨いです。しっかりと味が付いているので、野菜炒めと合わせても味が薄くならないですし、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもぴったりです。
なお、関連商品として「とよね若鶏」もあります。
道の駅豊根グリーンポート宮嶋 まとめ
道の駅豊根グリーンポート宮嶋は、愛知県豊根村の国道151号線沿いにある道の駅です。
コンパクトな施設の中には、愛知県のてっぺんにある自然豊かな小さな村・豊根村の物産と食材がたっぷりと集まっています。
中でもおすすめしたいのは、豊根村特産のロイヤルフィッシュ、チョウザメを使った料理の数々です!チョウザメの身は食感が強く、脂の乗りも最高です。キャビアにも負けないほどの珍味だと思います。
豊根村のソウルフード「とよね親鶏」もお土産におすすめです。にんにく醤油ダレのたっぷりしみ込んだ親鶏の肉は、噛めば噛むほど肉の旨味と絶妙な配分のタレの味わいが染み出てきます。
豊根村の魅力が凝縮された道の駅です!
道の駅豊根グリーンポート宮嶋のWebサイトはこちら(豊根村観光協会)↓
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