日曜日の朝に放送されている特撮テレビドラマ「スーパー戦隊シリーズ」は1、2025年で50周年を迎えます。1975年に1作目の「秘密戦隊ゴレンジャー」が放送され、現在(2025年)放送中の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」は50番目に登場した戦隊となります2。
そんなスーパー戦隊シリーズ50周年の節目に、これまでに一般公開されることのなかった衣装や小道具などを展示するイベント「全スーパー戦隊展」が開催されました。名古屋でも、金山駅南口の金山南ビル美術館棟にて、2025年10月4日~11月3日の期間で「名古屋会場」が開場しています。
スーパー戦隊シリーズを見て育ち、大人になってから再びハマった僕ですが、間近で見る貴重な資料の数々に、終始興奮しっぱなしでした!!
全スーパー戦隊展(名古屋会場)について
全スーパー戦隊展は、東京会場、名古屋会場、仙台会場の3か所にて開催されます。東京会場は2025年8月8日~8月27日の期間で、東京ドームシティプリズムホールにて開催され、既に終了しています。本記事を投稿した2025年10月20日現在では名古屋会場が開催中です。仙台会場は仙台駅西口近くの仙台TRビルにて、2025年11月22日~2026年1月4日の期間で開催予定です。


冒頭でも述べた通り、全スーパー戦隊展名古屋会場は、金山駅南口すぐそばの金山南ビル美術館棟にて開催されています。開場時間は9:00~18:00となっています。
前売り券は開催前日までに販売が終了しており3、現在は当日券を会場もしくは各種プレイガイド(ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、アソビュー!、Boo-Wooチケット、セブンチケット)にて購入可能です。
料金は、
大人(中学生以上):2700円
小人(3歳~小学生):1200円(2歳以下無料)
※障害者手帳持参の方は、本人と介助者1名まで半額
となっています。会場窓口での購入でも、チケットサイトでの購入でも、料金は変わりませんが、事前に発券しておくとスムーズに入場できます。僕は金山駅前のローソンにて発券しました。
金山南ビル美術館棟の3階~5階が会場となっています。出口は物販コーナーとなっており、全スーパー戦隊展の限定グッズを購入可能です(現金、クレジットカード限定)。会場内では写真撮影が可能ですが、一部に撮影禁止の箇所があるのでご注意ください。
また、会場期間中の土日祝には、スーパー戦隊のヒーローたちが実際にやってきて、2分間のグリーティングができる「スーパー戦隊Dream Greeting」が開催されているのですが、そのチケットはすでに販売が終了しているので、今から新たに参加することはできません。
小道具に衣装!貴重な「実物」の数々に大興奮!
いやぁ、もう、本当に興奮しましたね。今も会場で上がったテンションをそのままに、勢いで記事を書いています。
僕はスーパー戦隊シリーズがとても好きです。実際にちびっ子だった頃には、メガレンジャー、ギンガマン、ゴーゴーファイブ、タイムレンジャー、ガオレンジャー、ハリケンジャー、アバレンジャーあたりまで見ていました。自分自身が小学校高学年になっても、弟や妹が見ていたので一緒になって見ていた感じです。時々怖くて見られなかった回もありました。そして、大人になってからロボット玩具をきっかけに再びスーパー戦隊に興味を持ち、ドンブラザーズから再びリアルタイムで視聴するようになりました。現在は東映公式のYouTubeチャンネル「東映特撮YouTube Official」にてスーパー戦隊シリーズを含む東映特撮の過去作が配信されており、過去の戦隊を気軽に視聴できます。本当に良い時代になったものです。
そんなスーパー戦隊の劇中で実際に使われていた小道具や衣装、コンセプトアート、没になったものなど、貴重な資料の数々が目の前に展示されているわけなので、それはもうアガりますよ。「うわぁ!烈火大斬刀4ってこんなに大きいんだ!!」とか「ファルコンサモナー5かっけぇ!!」とか「ヒメノ様6、こんなドレス着て戦ってたんだ!!」とか、見ているだけでワクワクが止まりませんでした。いかんせん、画面越しにしか見たことのなかったものですからね。間近で見ると、画面越しにはなかなか伝わらなかった質感もわかってとても興味深かったです。あとは「ジュウオウヒューマン」や「アバレピンク」などの7、印象的なエピソードに登場した小道具や衣装が飾られていたのもファンとしてはとても嬉しかったです。

スーパー戦隊シリーズでは欠かせない、怪人のスーツからも目が離せませんでした。一部の幹部怪人を除いては、基本的にその週1回こっきりの登場である怪人たち(まあ上の写真のヤツデンワニはなんだかんだ倒されず、マスコットキャラ的な立ち位置に落ち着いたのですが…。)であっても、ディテールにこだわってデザイン・造形されています。そんな怪人のスーツを近くから観察できる機会はなかなかありませんよ。

テレビ画面越しには見えないところもくまなく観察できて、とても楽しかったです。カメラには映らなかった箇所のディテールなども観察できて、デザイナーさんのセンスに唸りました。ダグデド様(王様戦隊キングオージャー)もちゃんと頭に「本体」が乗っています。

俳優さんが顔出しで演じるタイプの女幹部の衣装も展示されていました。こちらは特撮悪役のレジェンド女優であった曽我町子さんが演じた「魔女バンドーラ(恐竜戦隊ジュウレンジャー、左)」と「ヘドリアン女王(電磁戦隊デンジマン・太陽戦隊サンバルカン、右)」の衣装です。バンドーラ様は倒すべき悪ではありましたが、上司として見ると、喜怒哀楽を共にしてくれるタイプなので、とても理想的なんですよね…。


あとは、ヨドンナ様(魔進戦隊キラメイジャー)や、ナイとメア(魔法戦隊マジレンジャー)の衣装も、画面越しに見て「かわいいなぁ」と思っていましたが実物はもっとかわいかったです。悪役らしいダークな意匠を入れつつも、女性の衣装としてかわいらしく仕上げるプロの仕事に唸りました。

こちらは百獣戦隊ガオレンジャーの中盤に登場した強敵「狼鬼(ろうき)」のマスクです。凶悪な強さを持ちつつも、どこか高潔なところもある奴でした。さらに言うと狼をモチーフとしたその造形もカッコ良くて、当時小学生だった僕は、こいつがどうなるのかとても気になっていたことを今でも覚えています。ちなみに、ロサンゼルスドジャース所属の佐々木朗希投手の名前はこの狼鬼に由来しており、お兄さんがガオレンジャーおよび狼鬼のファンだったのだとか8。



劇中で使用された衣装や小道具だけでなく、歴代戦隊の玩具も展示されていました。スーパー戦隊シリーズはバンダイがおもちゃを売るための番組という側面もあるため、ロボットやなりきり玩具などとは切っても切り離せない関係です。

僕が一番わくわくしたのはこのあたりですね。タイムロボアルファ(未来戦隊タイムレンジャー)に、ガオキング(百獣戦隊ガオレンジャー)に、ビクトリーロボ(救急戦隊ゴーゴーファイブ)…。ビクトリーロボは実家にありましたし、タイムロボは弟の友達の家にあったものをよく変形させていました(笑)子供の頃に、ずっしりとした質感のマシンを変形合体させる楽しさは格別でしたね。昔の作品や最近の作品の玩具にはあまり触れたことがなかったのですが、改めて近くで見てみると、どれも丁寧に作られていて「大好きな戦隊になりきって遊ぶ楽しさは今も昔も変わらないのだな」と思いました。
貴重な資料の数々に、終始「すごい、すごい!」と思う…だけでなく若干声にも出てしまいながら、展示を見ていましたが、最後の最後に一番アガる場所がありました。

ウヒョーーーー!!!!!


すっごい!!!!!
歴代全戦隊、全員分のスーツがずらりと並んでいるのです!センターを張っているのは現在放送中のゴジュウジャーの面々ですね。
これはもう、息をのむほどに圧巻でした…!ここに並ぶ戦士たちの雄姿は、これまでに様々な形で何度も見てきたので…そんな戦士たちがこの場に集結していることの感動はひとしおでしたし、50年の歴史の重みも感じます。

僕の推しのゴウライジャー(忍風戦隊ハリケンジャー)は奥の方にいました。手ごわい敵だった2人が味方になってくれたときの心強さといったら…!

雉野、もといキジブラザー(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)も劇中のサイズ感そのままに並んでいたので、とても目立っていました(笑)

もちろん、犬塚、もといイヌブラザー(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)も劇中のサイズ感そのままで並んでいます。ブンブラックの陰に隠れているので、よく目を凝らさないと見つかりません!9

本当はちょっと見学するだけのつもりだったのですが、数々の資料や、最後に待っていた勢揃いの戦隊ヒーローたちにすっかりテンションが上がってしまって、気づけば物販コーナーでお土産を買ってしまっていました!なにせ、出口に物販コーナーがあるわけなので。ここまでに散々気分が盛り上がったところで、最後に物販コーナーが待ち受けていたら、そりゃあ財布のひもも緩みますよ!
購入したのは、オリジナルのナップザックです。

歴代スーパー戦隊のクレスト(≒シンボルマーク)がプリントされたデザインです。普段使いできそうなシンプルなデザインでありつつも、持っているだけで戦隊愛をアピールできる一品なので、とても気に入りました。
こうして、とても満ち足りた気持ちで、僕は全スーパー戦隊展を後にしたのでした。滞在時間は約1時間でしたね。貴重な資料の数々に興奮し、童心にも帰れて、とても素敵な時間を過ごせました。

(出口の隅っこに置かれています。ネームプレートも紙に手書き!)
全スーパー戦隊展(名古屋会場) まとめ
スーパー戦隊シリーズ50周年を記念して、これまでに一般公開されてこなかった衣装や小道具などの資料を展示する「全スーパー戦隊展」が開催されています。名古屋会場は金山駅南口の金山南ビル美術館棟3階~5階で、2025年10月4日~11月3日の日程で開場しています。開場時間は9:00~18:00となっています。
チケットは会場の窓口、もしくは各種プレイガイド(ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス、アソビュー!、Boo-Wooチケット、セブンチケット)にて購入可能です。コンビニなどで事前に発券しておくとスムーズに入場できます。料金は以下の通りです。
大人(中学生以上):2700円
小人(3歳~小学生):1200円(2歳以下無料)
※障害者手帳持参の方は、本人と介助者1名まで半額
僕自身がいくらスーパー戦隊好きといえど「こういうイベントではむしろ現役のちびっ子たちが主役なのでは…。」と若干遠慮もありましたが、実際に会場へ行ってみると、家族連れ以外にも、若いカップルや、戦隊ファン歴の長そうなご年配の方など、幅広い世代の方が訪れていたので、安心して楽しむことができました。楽しみながら視聴した様々な作品の造形物を実際に目にすると、心はあっという間にちびっ子時代に戻るってものですよ!
思えば、50年の長きにわたって放送されているということは、現在の制作陣も演者も、幼少期にスーパー戦隊に触れているというわけなんですよ。幼少期にスーパー戦隊に夢をもらったかつてのちびっ子たちが、現在は制作陣や演者として、全力を尽くしてちびっ子たちに夢を与えているのだと思うとなんとも胸が熱くなります。
金山南ビル美術館棟
愛知県名古屋市中区金山町1丁目1-1
※訪問時点での情報です。
全スーパー戦隊展の公式サイトはこちら↓
- 日曜日の朝に放送されるようになったのは1997年4月からです。
- 放送期間の関係で、ゴジュウジャーは「50作目」ではなく49作目なのですが、2018年に放送された「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に登場するルパンレンジャーとパトレンジャーをそれぞれ別の戦隊としてカウントすると、ゴジュウジャーは「50番目の戦隊」となります。
ただその影響で、ゼンカイザーの額に45って書いてあるのに、ゼンカイジャーが46番目の戦隊に…。 - 2025年7月11日~10月3日
- 侍戦隊シンケンジャーのシンケンレッドが使用する武器。巨大な刀。
- 百獣戦隊ガオレンジャーのガオレッドが物語中盤あたりから使用する、弓型の武器。
- 王様戦隊キングオージャーの登場人物。演者は村上愛花さん。カマキリオージャーに変身。
- それぞれ動物戦隊ジュウオウジャーと、爆竜戦隊アバレンジャー。どちらも戦隊関係者の一般人が全身タイツになった姿です。ただし、どちらも真面目なエピソードです。なお、ジュウオウヒューマンの中身は寺島進さんです。
- 参考:https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/201907180001086.html
- キジブラザーとイヌブラザーはどちらも劇中では本当に写真通りの大きさで、劇中ではスーツではなくCG処理で登場していました。キジブラザーは長い手足で戦闘時のリーチも長く、イヌブラザーは小柄な体躯を活かして駆け回ります。ただ、おそらくはキャラクターショーなどに不都合だったのか、ドンブラザーズ以降の作品ではこのようなトリッキーな体型の戦士は登場していません。ちなみに雉野と犬塚はいずれも変身者の名前です(雉野つよし、犬塚翼)。
コメント