普段あまり行かない場所には、出会いがあります。
2025年12月上旬のとある日曜日、僕はとある大切な荷物を送るために郵便局を目指していました。その日の他の用事も勘案しつつ、立ち寄ることのできそうな、日曜日も営業している郵便局を探してみると、候補に挙がったのが守山区小幡中の守山郵便局でした。ほぼ完全に名城線の内側だけで生活しているなまこマンの中の人は、守山区方面へは、竜泉寺の湯や香流温泉への訪問以外ではまず行かないのです…。
無事に大切な荷物の発送を終えた頃、時刻は12時となっていました。丁度お昼時ですが、困ったことに、小幡駅の周辺にどのような飲食店があるのかを知りません。なので、自宅で冷凍食品でも解凍して食べようかと思い、自宅方面へ向かうバスに乗ろうとしたのですが…。

ちょっと待って!?ラーメン屋さんあるじゃん!なら、もう、ここにしちゃおっと!!
市バスの通る市道松川橋線沿いに、ラーメン屋を発見しました。「和田屋」というお店のようです。予定を変更し、こちらでお昼にすることにしました。
事前にリサーチをしていたわけでもなく、どのようなラーメンが名物なのかもあまり知らない状態でふらりとお邪魔したのですが、あっさり系からこってり系まで、バラエティに富んだラーメンが揃っていました!こういう偶然の出会いがあるから、街歩きはやめられません!!
気分に応じて選べるラーメン
早速入店していきます。店内は小さめで、席はカウンター席9席となっています。
決済は食券制で、現金以外使用できません。また、お札は1000円札以外使用できません。
ラーメンウォーカーなどの各種メディアで「人気店」として紹介されたこともあるようで、店内にはその旨の掲示もありました。

冒頭でも述べた通り、メニューは方向性の異なるものが豊富に揃っています。二郎インスパイア系の「太麺系」、濃厚な味付けの「こってり系」、すっきりとした「あっさり系」の3カテゴリに分けられており、それぞれに醤油味や味噌味などのバリエーションがある感じです。
サイドメニューも、ご飯、丼もの、からあげ、水餃子などが揃っています。
平日のランチタイムには、ライスが50円引きされるランチサービスを実施しています。
醤油のキレと豚骨の旨味!こってり系「しょうゆとんこつラーメン」

まずは、こってり系から「しょうゆとんこつチャーシュー」を注文しました。
丼の上を、麺が見えないほどに大きくてたくさんのレアチャーシューが覆っています!その他、ネギ、メンマ、海苔も入っています。
早速、スープを一口啜ってみます。まろやかな豚骨の旨味に、エッジの効いた、はっきりとした醤油ダレの味が乗っています。さらに、魚介の旨味も軽やかに乗っています。

麺は平打ちの太麺で、ちゅるんと啜れる滑らかさです。弾力があり、歯切れも良く、濃いスープを良い具合にリフトアップしてくれます。
チャーシューは低温調理されたレアチャーシューです。赤身がとても柔らかな歯ざわりで、旨味が引き出されています。
「こってり」と位置づけられていますが、スープはそこまで脂っこくは感じませんでした。一方で、醤油の辛味がはっきりとした濃いめの味なので、ご飯と一緒に食べたくなります。麺を食べ終わった後のスープに「追い飯」すると美味しそうです。
二郎インスパイア系「エメラルド・ジロージョン(改)」

太麺系から「エメラルド・ジロージョン(改)」を注文しました。
その名の通り、二郎インスパイア系の一杯で、ガラケー時代のラーメン情報サイト「超らーめんナビ」の企画を切っ掛けに誕生した商品とのことです。
二郎インスパイア系らしく、野菜マシやにんにくマシも無料で可能です。ただし、マシマシにする場合はお残し禁止なので、当然ながら食べられるコンディションのときのみ注文しましょう。今回は野菜もにんにくも普通の量にしています。
スープは濃いめの豚骨醤油で、そこにほんのりと魚介の味も効いています。ジャンクさの中に、優しい旨味が光ります。そして、刻み生にんにくのパンチがさらにジャンクさを際立てています。

野菜の量が普通でも、麺を埋め尽くすほどにたっぷりなので、天地返しをして麺をすすります。北海道の小林製麺が製造した特製の太麺を使用しており、太くコシのある食感が食べごたえ満点です。
食感の良い野菜は濃いスープの中の癒しですし、レアチャーシューの食べ応えも相変わらず最高です。

さらに、エメラルド・ジロージョン(改)には無料で追い飯が付属します。サイズは大中小から選択可能です。
追い飯をすると、スープのまろやかな豚骨の旨味をふんだんに楽しむことができます。
すっきり、それでいて力強い「あっさり塩」

あっさり系から「あっさり塩チャーシュー」を注文しました。
トッピングの内容はしょうゆとんこつチャーシューと共通しており、レアチャーシュー、ネギ、メンマ、海苔となっています。
黄色く透き通ったスープは、丸鶏ガラに魚介を合わせたものです。スーッと入ってくる、すっきりとした味わいのスープなのですが、一方で、魚介と鶏の旨味が複雑に重なり合い、情報量の多い味わいでもあります。

麺は緩く縮れた中細麺です。透明感があるぷるっとした質感です。軽やかなスープとの相性がとても良いように思います。

一緒に、サイドメニューの「水餃子」も注文してみました。団子型の水餃子です。
白玉のようにもっちりとした生地の中に、にんにくとコショウの効いた肉餡が入っています。あっさり塩ラーメンの箸休めに丁度良い味わいでした。
水曜日にだけ食べられる煮干し中華そば!「チャルメラ亭」
ここまでの記載で、和田屋がバラエティに富んだ一杯を楽しめるラーメン屋であることが伝わっていたら幸いなのですが、水曜日の和田屋では、普段と異なる特別な一杯を楽しめます!

水曜日には、和田屋は「チャルメラ屋」として営業します。


そして、提供メニューも前述の「こってり系」「太麺系」「あっさり系」ではなく、チャルメラ屋のときにしか食べられない「チャルメラ中華そば」を楽しめます。デフォルトは醤油スープですが、味噌や塩も裏メニュー的にラインナップされています。ちなみに接客してくださった店員さんのおすすめは塩中華そばで、まかないでよく食べているのだそうです。
その他、魚粉を追加してさらに魚介成分をパワーアップさせた「ハイパー煮干し」と、台湾ミンチを乗せた「チャルメラ台湾」もラインナップされています。

まずはスープから啜っていきます。レギュラーメニューとは一味違う、煮干しベースのスープです。どこか、活きの良い青魚のようなフレッシュさも感じます。
煮干し出汁と、キレのある辛さの醤油ダレでスッキリとした味わいですが、フライドオニオンの甘味とコクが味に奥行きを増しています。
トッピングとして、大きなチャーシュー、ネギ、かまぼこ、メンマが入っています。大きなチャーシューが香ばしく、食べ応えも抜群です。

麺は平打ちの太麺で、滑らかでもっちりとした食感です。
和田屋のレギュラーメニューとはかなり雰囲気の異なる、滋味深い煮干しベースの中華そばです。週に一度しか食べられないというところに、プレミアム感がありますね。
和田屋 まとめ
和田屋は守山区小幡中1丁目にあるラーメン店です。
メニューが豊富に揃っているのが特徴で、ご飯との相性が良い濃い味の「こってり系」、二郎インスパイア系の「太麺系」、鶏ガラベースのすっきりとした「あっさり系」の3つのカテゴリーからその日の気分でラーメンを選べます。いずれのカテゴリーのラーメンも、魚介の旨味が味の奥深さを引き出しているように思います。また、毎週水曜日には「チャルメラ屋」として営業しており、煮干しベースの「チャルメラ中華そば」を提供しています。
店内には、以下のような「店主のひとりごと」が掲示されています。
おすすめどれですか?
の問いにふと思う。
すべておすすめですよ!!
和田屋のらーめんすべてが
平均点以上の商品。
赤字はあっても赤点商品はないので安心して下さい。
一度ダマされたつもりで全種類
食べてみてください。
かならずお客様に合った
一杯と出会るハズ。
豊富に揃うメニューの全てが、自信を持って提供されています。和田屋のラーメンはそれぞれに異なる魅力があるので、皆様もいろいろなラーメンを試して、ぜひとも自分のお気に入りを探してみてください!ちなみに僕のお気に入りは「あっさり塩」と「チャルメラ中華そば」です。
和田屋
愛知県名古屋市守山区小幡中1丁目7-1
営業時間:11:30~14:00/18:00~21:00
定休日:月曜日、火曜日
※訪問時点での情報です。


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