(シリーズ・なまこマンの2泊3日伊豆・熱海大満喫の旅【温泉・道の駅】)
熱海温泉が健康に良いのは、湯に含まれる温泉成分だけの力ではありません。平らなところが少ない熱海の温泉街を歩き回るという、適度な運動をしているからこそなのです。

いくら温泉に浸かったとしても、誰かさんのように食っちゃ寝していたら太るだけです。
昔の人もそれをよくわかっていました。明治時代、内務省の衛生局長(今で言うところの厚生労働大臣)を務めた医師の長与専斎(ながよ せんさい)は熱海温泉について「国民の健康の元をつくるには温泉と自然に親しむことが第一」「温泉がよく病気に効くのは、ただその中に含まれている塩気や鉄精にばかり頼らず、適度な運動をするからである」という言葉を残しており、その言葉をきっかけに横浜の豪商の茂木惣兵衛らが造成した公園が「熱海梅園」です。要は、温泉と一緒に梅園の梅も楽しむことで、自然に触れつつ適度な運動ができるという理屈です。
そして、熱海梅園は「日本で最も早く梅が咲く公園」とも言われています。梅のシーズンにはやや早い1月上旬に行ってきましたが、既にきれいに咲いている箇所がありました!
実はハプニング的に辿り着いた熱海梅園
熱海おさかな・大食堂で昼食を終えてから当初目指していたのは、アタミロープウェイ(山麓駅)でした。アタミロープウェイがある熱海港は熱海市街の南の端あたりで、熱海駅からは距離で言うと2kmほど離れています。まあ2km程度なら歩けなくもないのですが、路線バスを使ったほうが楽なので、最寄りのバス停から、アタミロープウェイのすぐ近くで停車する「熱海後楽園」行きの便に乗ろうとしました。
乗る予定の便の定刻にやってきたバスに飛び乗り、アタミロープウェイを目指したのですが…。
あれ?こっち海岸から離れるルートじゃない…?
明らかに丘を登っているのですが…。
完全に知らない山だ…。
何やってるんですか!!

どうやら、僕が乗ったバスは定刻遅れでやってきた「上の山」行きのバスだったようです!!「ここ本当に路線バスが通ってもいいの!?」と思ってしまうような急斜面の山道を通って辿り着いたのは、バス停の名前の通り、山の上でした。

まあ、山の上だけあって、海を見下ろす景観は最高だったのがせめてもの救いではありました。
目的地のアタミロープウェイはおろか、市街地からも遠く離れた場所であり、どうやってリカバリーしたものか頭を悩ませていたのですが…。
ん?

熱海梅園が近いじゃない!!
地図を見てみると、どうやら、上の山バス停から徒歩20分ほどの場所に熱海梅園があるようです。熱海梅園はアタミロープウェイの次の目的地だったので、バスの乗り間違いの傷も最小限で済みました。
早咲きの梅を見ながらの落ち着いた散策

というわけで、熱海梅園に到着しました。ゲートがありますが、基本的に入場無料の公園です。ただ、梅まつりの期間だけは入場料が発生します(後述)。

前述した通り、梅のシーズンには少し早い時期だったのですが、たくさんの花を付けた早咲きの品種を見つけることができました。


鮮やかな八重咲の紅梅と、白梅が咲いています。「何も咲いていない公園を歩く」という最悪の事態は避けられそうです(え)

とはいえ、1月上旬だとさすがに何も咲いていない木のほうが多かったですね。
この記事が投稿される頃には、見頃のピークを少し過ぎたぐらいかと思います。

園内には、園路に沿うように川が流れています。

これは園内に新たに作られた水路というわけではなく、函南町と熱海市の境にある鷹ノ巣山が源流で、熱海港に注ぐ二級河川の初川です。
梅が満開になるシーズンや、紅葉のシーズンには、とても絵になりそうです。

園内には木々が植えられている以外に、様々な施設も設置されています。
こちらは「韓国庭園」で、2000年の日韓首脳会議の後に日韓友好を願って整備された、朝鮮時代に伝統様式の庭園です。いかんせん冬場なのでことごとく葉も花も付いていなかったのですが、夏場には韓国の国花であるムクゲの花が咲くようです。

熱海の街自体が山の斜面にへばりつくように形成されているのですが、熱海梅園があるあたりは伊豆スカイラインが通る伊豆半島の分水嶺に近い場所なのもあって、園路は全体的に坂道になっています。上りはまあまあ体力を使うので、長与専斎の提言の意味をこの身で実感できます。

半ばハプニング的に辿り着いた熱海梅園でしたが、リゾートエリアの喧騒から離れた長閑な雰囲気で、落ち着いて散策することができました。

園内を一通り歩き回ってから、改めてアタミロープウェイへ向かうべく、最寄りの梅園バス停からバスに乗車しました。今回はきちんと行き先が熱海駅であることを確認したので、知らない場所に連れていかれることなく熱海市街に戻ることができたのでした。
熱海梅園 まとめ
熱海梅園は、熱海駅の隣駅、来宮駅から徒歩10分の場所にある公園です。明治時代の内務省衛生局長・長与専斎の「温泉がよく病気に効くのは、ただその中に含まれている塩気や鉄精にばかり頼らず、適度な運動をするからである」という提言に基づいて整備されました。
園内には梅をはじめとした、さまざまな樹木が植えられています。初川に沿って走る園路は斜面になっており、梅を見ながらの散策は自然と、長与専斎の意図した通りの「適度な運動」となります。
園内には、色も咲く時期もバラバラの60品種の梅が植えられており、早いものでは10月に咲くことから「日本で最も早く梅が咲く」とも言われています。実際に、梅の見頃には少し早い1月上旬に訪問しても、きれいに花を付けている梅を見つけることができました。楓やもみじも植えられており、秋には紅葉を楽しむこともできます。

なお、熱海梅園では毎年1月中旬から3月上旬にかけて「梅まつり」というイベントが開催されています。梅まつりの期間は梅の見頃でもあるのと同時に、土日にはショーや甘酒の無料配布なども楽しめます。2026年の梅まつりは1月10日に開幕し、3月8日に閉幕予定です。(訪問日は開幕の2日前でした)
熱海梅園は入場無料の公園なのですが、梅まつり期間の8:30から16:00までの時間だけは、以下の通りの入場料が発生します。
一般:300円
団体(11名以上):200円
熱海市民(別荘所有者を含む)・湯河原町民・熱海市内宿泊施設宿泊者:100円
中学生以下:無料

上の山バス停から梅園までの山道を歩いて、梅園の中もじっくり歩き回ったから、これで健康間違いなしだね!安心した!!ビール飲もう!!!
プラスマイナスゼロじゃないですか!!
熱海梅園
静岡県熱海市梅園町8-11
※訪問時点での情報です。
熱海市観光協会公式観光サイト「あたみニュース」内の熱海梅園紹介ページはこちら↓



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