道の駅紹介
徳島-13 第九の里
第19回(2005年8月)登録、2006年7月開業
スタンプ押し忘れてます(涙)
所在地:徳島県鳴門市大麻町桧字東山田53
鳴門市は「第九の里」
第九の里は鳴門市西部の大麻町、県道41号線(徳島北灘線)沿いにある道の駅です。「鳴門市ドイツ館」に隣接しており、2006年にオープンしました。
徳島県鳴門市は「第九の里」と銘打って町おこしを行っています。 この「第九」というのは年末にお馴染みのベートーヴェンの交響曲第九番のことで、交響曲第九番が日本で初めて演奏されたのが鳴門であることが第九の里という名前の由来になっています。
現在の鳴門市大麻町には第一次世界大戦当時に「板東俘虜収容所」があり、当時ドイツの租借地であった中国の青島にて日本軍の捕虜となったドイツ兵が収容されていました。板東俘虜収容所の所長だった松江豊寿陸軍中佐は収容されたドイツ兵に友好的に接し、ドイツ兵たちもまた当時のヨーロッパの技術を伝えたり、製造したものを販売したりなど、周辺住民たちと友好的な関係を築いていたようです。この収容所内で演奏されたのが、日本最初の第九でした。
このあたりの友好関係は、2006年公開の松平健さん主演映画「バルトの楽園」に詳しいです!1
鳴門とドイツの友好を象徴する道の駅
道の駅第九の里は、当時の名残を現在に残しています。というのも、実はこの道の駅の建物は…
「バラッケ」と呼ばれる、収容所の建物を再利用したものなのです。
バラッケの一部は板東俘虜収容所の閉鎖後に引揚者用の住宅として再利用され、後にそのうちの一つがドイツ館の近くに移設され、道の駅第九の里物産館として再利用されました。
こういう梁の渡し方(洋小屋トラス)も当時としては欧州の進んだ技術だったということかもしれませんね。
そんな歴史的背景があるゆえに、鳴門市は現在もドイツのリューネブルク市と姉妹都市提携を結んでおり、第九の里でもドイツビールやドイツの食品のコーナーがあります。
軽食コーナーでは鳴門のご当地グルメ「鳴ちゅるうどん(鳴門うどん)」と、ドイツソーセージを使ったホットドッグを味わえるようですが昼食を取った後だったので今回は立ち寄りませんでした。またの機会にですね。スタンプ押し忘れたし(笑)
「和三盆とつぶつぶれんこんジェラート」を味わう!
第九の里名物は、ご当地食材を使ったジェラートです。
名物の「鳴門金時焼き芋」の他にも「鳴門わかめ」のような変わり種メニューも。他にも、季節限定フレーバーもあります。カップに入れるかコーンに乗せるかも選べます。
今回は気になったメニューの中から「和三盆とつぶつぶれんこん」を選びました。ジェラートに蓮根が入るなんて斬新すぎます。確かに蓮根も全国2位の出荷量を誇る鳴門名物ではありますけどね。
どんな味がするのか。早速一口。
和三盆糖の優しい甘みに蓮根の食感が楽しい!
色物メニューかと思ったら、なかなか正統派の美味しさでした。上品で優しい甘さなんですよ。これが和三盆糖の甘さ…!
蓮根は細かく刻んだ状態で入っていて、これがパフみたいな感じでジェラートの食感に変化を付けてくれています。サクッとしつつもぽっくりとした感じのある歯ざわり。蓮根でないと出せない食感ですね。
道の駅第九の里 まとめ
道の駅第九の里は、鳴門の歴史に触れながら、特産品もふんだんに楽しめる道の駅です。ちなみに第九の里よりも北側の県道41号線は、道がとても狭く曲がりくねっているので運転の際は要注意です!
鳴門市は将来的に市の東西南北に道の駅を整備する計画を立てており、第九の里は西の拠点になるようです。また、鳴門市大津の国道11号線沿い、農産物直売所えがおのあるところには南の拠点として新しい道の駅が開業予定のようです2。
道の駅ファンとして、鳴門市の道の駅の今後に目が離せません!
コメント